小・中・高校生におすすめの子供向けピアノコンクール14選

日々の勉強や部活と両立しながら、ピアノの練習に励んでいる小・中・高校生の皆さん。「今の自分のレベルで挑戦できるのはどこ?」「将来のために実績を作りたいけれど、どのコンクールが最適なの?」と、次のステップに迷っていませんか?

ピアノコンクールには初心者歓迎のものから音大受験レベル、さらにはプロレベルのコンクールまで、実にさまざまな種類があります。自分の目標や今の実力に合わないものを選んでしまうと、せっかくの努力が空回りしてしまうことも。

そこでこの記事では、レベルや目的別に厳選した14のコンクールを徹底比較。「初心者でも出られる大会」から「将来の武器になる大会」まで、あなたにぴったりの舞台をナビゲートします。コンクールへの挑戦を、大きな成長や進学への自信につなげていきましょう!

目次

全国展開している子供向けピアノコンクール14選

全国展開している子供向けピアノコンクール14選

小中高校生が参加できるピアノコンクールを厳選して14つピックアップし、まとめて比較できるように一覧表にしました。まずはここで、気になるコンクールを見つけてみてくださいね。

コンクールごとの詳しい内容は、表の下に続けて紹介しています。挑戦してみたいコンクールがあったら、そちらもあわせてチェックしてみましょう!

コンクール名

推奨レベル

対象となる子供

動画審査

課題曲/自由曲

全国こどもピアノコンクール

初心者向け

小学生:○

中学生:○

高校生:×

なし

課題曲

グレンツェンピアノコンクール

初心者~中級者向け

小学生:○

中学生:○

高校生:○

あり

(予選のみ)

課題曲部門と自由曲部門どちらかを選択

ブルグミュラーコンクール

初心者~中級者向け

小学生:○

中学生:○

高校生:○

なし

(「動画地区大会」という別大会あり)

課題曲

カワイこどもピアノコンクール

初心者~上級者まで幅広く対応

小学生:○

中学生:○

高校生:×


※カワイ音楽教室の生徒、またはカワイ関連組織に所属していること


※定められたカワイピアノグレードの級を取得していること

なし

オーディションは課題曲のみ。

大会は部門・コースにより異なる。

全日本ジュニアクラシック音楽コンクール

初心者~上級者まで幅広く対応

小学生:○

中学生:○

高校生:○

なし

自由曲

ヤマハジュニアピアノコンクール

中級~上級者向け

〈ジュニア部門〉

小学生:○

中学生:○

高校生:×(ただし満15歳以下なら参加可能)


〈ユース部門〉

20歳以下

あり

(両部門ともにセミファイナルの前は映像審査。セミファイナルとグランドファイナルは会場審査。)

〈ジュニア部門〉

課題曲と自選曲

(自由曲)


〈ユース部門〉

課題曲と自由曲

JPTAピアノ・オーディション

中級~上級者向け

小学生:○

中学生:○

高校生:○

なし

部門により異なる

全日本ピアノコンクール

初心者~上級者まで幅広く対応

小学生:○

中学生:○

高校生:○

あり

〈地区大会〉

自由曲


〈ブロック大会〉

課題曲または自由曲(部門により異なる)


〈全国大会〉

課題曲と自由曲、または自由曲のみ(部門により異なる)

日本バッハコンクール

初心者~上級者まで幅広く対応

小学生:○

中学生:○

高校生:○

なし

(「動画大会」という別大会あり)

課題曲

スタインウェイ・コンクール in Japan

中級~上級者向け

小学生:○

中学生:○

高校生:○

なし

自由曲

(ただし、2000年以降に作曲された楽曲は不可)

ショパン国際ピアノコンクール in ASIA

中級~上級者向け

小学生:○

中学生:○

高校生:○

あり

(ただし、全国大会、アジア大会はホール審査のみ)

課題曲

全日本学生音楽コンクール

上級者向け

小学生:○(4年生~)

中学生:○

高校生:○

なし

予選・本選は課題曲。全国大会は自由曲。

ピティナ・ピアノコンペティション

初心者~上級者まで幅広く対応

小学生:○

中学生:○

高校生:○

あり

(部門・級・開催年による)

〈ソロ部門・デュオ部門〉

課題曲

(一部、自由選択要素あり)


〈グランミューズ部門〉

自由曲

日本クラシック音楽コンクール

初心者~上級者まで幅広く対応

小学生:○

中学生:○

高校生:○

なし

自由曲

(音楽コンクールガイド編集部が作成。推奨レベルは課題曲の内容やコンクール公式サイトの趣旨説明等を考慮して設定。)

【初級~】初めての挑戦におすすめのピアノコンクール

【初級~】初めての挑戦におすすめのピアノコンクール

初めてのコンクールは子供も親御さんもドキドキしますよね。ですが、ご安心ください!初心者でも参加しやすい全国規模のピアノコンクールが、実はたくさんあるんです。まずは「発表会よりもう一歩進んだ経験」を積める優しいコンクールから挑戦して、自信をつけましょう。

参加規定は変更となる可能性もあるので、申し込みの際は各コンクールの最新情報を必ずチェックしてくださいね。

全国こどもピアノコンクール

全国こどもピアノコンクール
出典:全国こどもピアノコンクール

「全国こどもピアノコンクール」は、2024年から始まった新しいピアノコンクール。その名のとおり全国規模で開催される子ども向けコンクールで、部門は未就学児から中学生までの学年ごと(10部門)に分かれています。

主催は「音楽技能検定」や「全日本ピアノコンクール」も開催している日本音楽協会。発表会よりワンランク上の集中力と技術を身につけたい方や、「初めて全国規模の大会に挑戦したい」という方にぴったりのコンクールですよ。

地区大会は春から夏にかけて全国25会場以上で開催。また、全国大会も東京・大阪・福岡など複数会場から選べるので地方の方も安心です。全ての大会が誰でも無料で観覧できるので、気になる方は足を運んでみるのもおすすめです。

こんな人におすすめ

・安心して参加できるコンクールを探している
・発表会以外の目標が欲しいが難易度が高すぎるのは不安
・学年別の部門で同年代の仲間と競い合いたい

コンクール名

全国こどもピアノコンクール

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:×

動画審査

なし

課題曲/自由曲

課題曲

最終審査会場とピアノ機種

・東京大会(J:COM浦安音楽ホール)

 – ホール常設のピアノを使用


・大阪大会(寝屋川アルカス)

 – スタインウェイD-274


・九州大会(福岡市民ホール)

 – ホール常設のピアノを使用

開催地と流れ

地区大会(全国25会場以上)→ 全国大会(東京・大阪・福岡)

開催期間

春~夏

(エントリー:冬、地区大会:春~初夏、全国大会:夏)

主催

一般社団法人日本音楽協会

公式URL

https://classicmusic.tokyo/jnr/

出典:全国こどもピアノコンクール

監修者:恵良

課題曲の難易度も挑戦しやすく、コンクールという場に不安を感じている方にもお勧めできるコンクールです。開催年も多いので、本番を通して成長したいけれどなかなか機会がない、という方はぜひチャレンジしてみてください。

グレンツェンピアノコンクール

グレンツェンピアノコンクール
出典:グレンツェンピアノコンクール

「グレンツェンピアノコンクール」は30年以上の歴史を持つ伝統あるコンクール。審査員による講評が全員に渡されるうえ、入賞率も高めに設定されているため、初心者の方も頑張りがいがあるコンクールですよ。

幼児から高校生以上まで幅広い年齢が参加できるものの、部門は2~3年ごとに分かれているので安心して挑戦できます。また、予選の段階から一流ホールで演奏できるのもうれしいポイントです。

予選は近年オンライン動画審査を導入しており、自宅やスタジオからの参加も可能になりました。

こんな人におすすめ

・賞をもらう喜びを経験してみたい
・人前での演奏は緊張するので動画審査でチャレンジしたい
・一流のホールで弾いてみたい

コンクール名

グレンツェンピアノコンクール

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:◯

※未就学児から一般まで参加可能

動画審査

あり(予選のみ。グランドピアノを使用すること。)

課題曲/自由曲

課題曲部門と自由曲部門どちらかを選択(予選のみ併願可)

最終審査会場とピアノ機種

・東京大会(浜離宮朝日ホール)

 – 各ホール常設のピアノを使用


・福岡大会(アクロス福岡シンフォニーホール)

 – 各ホール常設のピアノを使用

開催地と流れ

予選(全国10か所以上)→ 本選大会(東京・福岡)

開催期間

夏~春

(エントリー:初夏、予選:夏~冬、本選大会:春)

主催

グレンツェンピアノ研究会

公式URL

https://glanzen.co.jp/

出典:グレンツェンピアノコンクール

監修者:恵良

課題曲には出版社の記載もあり、楽譜を購入する段階から迷うことなくコンクールに集中できます。中学生までは演奏する曲を2曲から選ぶことができるので、自分の目標に合わせた選曲ができるのも嬉しいポイントです。

ブルグミュラーコンクール

ブルグミュラーコンクール
出典:ブルグミュラーコンクール

「ブルグミュラーコンクール」は、ピアノ初心者にとってお馴染みのブルグミュラーの曲が課題曲となっている、ユニークなコンクールです。普段のレッスンで習っている曲で参加できるので、初めてのコンクールでも曲選びに悩まず取り組めますね。

地区大会は北海道から沖縄まで全国各都道府県で開催され、ファイナルも各地区でおこなわれます。都市部に行かなくてもいいため、地方在住の方も参加しやすいでしょう。

審査も比較的優しく、初参加の方から上級者に至るまで、幅広く「成長のきっかけ」を提供する場となっています。地区大会には「初参加者限定地区」が定められており、こちらにはブルグミュラーコンクールに限らず、今までピアノコンクールに一度も出場したことのない参加者のみが参加可能です。

こんな人におすすめ

・まずは習ったことのある曲で気軽に挑戦したい
・近くの地域で最終審査まで完結するコンクールを探している
・身近な目標としてコンクール経験を積みたい

コンクール名

ブルグミュラーコンクール

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:◯

※幼児から大人まで参加可能

動画審査

なし(ただし「動画地区大会」という別大会がある)

課題曲/自由曲

課題曲

最終審査会場とピアノ機種

ファイナルは全国各地で開催

 – 各ホール常設のピアノを使用

開催地と流れ

地区大会(全国150か所以上)→ ファイナル(全国20か所以上)

開催期間

秋~冬

(エントリー:夏、地区大会:秋、ファイナル:冬)

主催

ブルグミュラーコンクール実行委員会(運営:東音企画)

公式URL

https://www.burgmuller.org/

出典:ブルグミュラーコンクール

監修者:恵良

ほとんどの部門でブルグミュラーの作品が課題曲に含まれています。ピアノ学習者に馴染みのある作品でコンクールに参加できる貴重な機会です。本番を機にレベルアップしたいけれど馴染みのない曲はなかなかやる気が起きない、という方にも挑戦しやすいコンクールです。

カワイこどもピアノコンクール

カワイ音楽コンクール
出典:カワイ音楽コンクール

「カワイこどもピアノコンクール」は、日本が世界に誇る楽器メーカー「カワイ」が主催する伝統あるコンクール。オーディションと大会の2段階で実施されます。2024年に「中学生コース」が新設され、以降は中学生も出場可能となりました。

楽曲の難易度によって生じる優劣よりも、聴き手に届けようとする真摯な姿勢や表現力が重視されるため、難しい曲が弾けない初心者の方でも安心して参加できます。ソロ部門だけでなく連弾部門があるのも特徴です。

ただし、参加資格としてカワイ音楽教室の生徒であること(またはカワイ関連組織に所属していること)や、コースごとに定められたカワイピアノグレードの級を取得していることが求められます。

こんな人におすすめ

・カワイ音楽教室の生徒でカワイピアノグレードを取得している
・曲の難易度より表現力を評価してほしい
・先生と一緒に連弾部門で挑戦してみたい

コンクール名

カワイこどもピアノコンクール

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:×

※未就学児も参加可能

※カワイ音楽教室の生徒、またはカワイ関連組織に所属していること

※定められたカワイピアノグレードの級を取得していること

動画審査

なし

課題曲/自由曲

オーディションは課題曲のみ。

大会は部門・コースにより異なる。

最終審査会場とピアノ機種

全国12地区で開催

– 各ホール常設のピアノを使用

開催地と流れ

オーディション(全国110会場)→大会(全国12地区)

開催期間

冬~春

(エントリー:秋、オーディション:冬、大会:春)

主催

カワイ音楽コンクール委員会(株式会社河合楽器製作所)

公式URL

https://competition.kawai.jp/kcon.html

出典:カワイこどもピアノコンクール

監修者:恵良

参加条件があるため、気軽に受けるというのは少し難しくなりますが、条件を満たしている方にはぜひ挑戦していただきたいコンクールです。課題曲も出版社が明記されているためわかりやすく、他の作曲家と比べて触れる機会が少ない邦人作曲家の作品を学習することもできます。コンクールを機に、普段触れているレパートリーとは違うものを学習してみても良いかもしれません。

【中・上級~】もっと上を目指したい方におすすめのピアノコンクール

【中・上級~】もっと上を目指したい方におすすめのピアノコンクール

ピアノの腕に自信がついてきた方には、次に紹介するようなコンクールもおすすめです。中級から上級レベルの方が多く参加するこれらのコンクールでは、音楽性や表現力がより問われます。難易度は少し高いですが、参加を通して大きな学びや成長が得られるはずですよ。

参加規定は変更となる可能性もあるので、申し込みの際は各コンクールの最新情報を必ずチェックしてください。

全日本ジュニアクラシック音楽コンクール

全日本ジュニアクラシック音楽コンクール
出典:全日本ジュニアクラシック音楽コンクール

「全日本ジュニアクラシック音楽コンクール」は、就学前から大学生までを対象とした大規模なコンクールです。ピアノ部門以外にヴァイオリン部門、木管楽器部門、金管楽器部門、声楽部門などもあります。

こちらも全国各地で予選・本選が開催されており、参加しやすい大会の一つ。自由曲制で自分の得意な曲でエントリーでき、好きな曲で実力を試せます。予選・本選で得られる講評や全国の上手な同世代の演奏を聴く体験は、大きな財産になりますよ。

全国大会入選入賞者は、都内にあるサントリーホールのブルーローズでおこなわれる表彰式披露演奏会に出演できます。

石田 真惟(ピアノ)R.シューマン/幻想小曲集より 第4曲 気まぐれ 変ニ長調 Op.12-4、第5曲 夜に ヘ短調 Op.12-5(第49回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会)
出典:第49回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール
ピアノ部門小学5年生の部第1位 石田真惟さんの演奏

こんな人におすすめ

・大規模な音楽コンクールに出てみたい
・自分の好きな曲、得意な曲で挑戦したい
・高いレベルの演奏を間近で聴いて今後の糧にしたい

コンクール名

全日本ジュニアクラシック音楽コンクール

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:◯

※未就学児から大学生まで参加可能

動画審査

なし

課題曲/自由曲

自由曲

最終審査会場とピアノ機種

東京(東部フレンドホール、小松川さくらホール ほか)

 – 各ホール常設のピアノを使用


千葉(J:COM浦安音楽ホール)

 – ホール常設のピアノを使用

開催地と流れ

地区予選(全国27地域・約40会場)→ 本選(全国26会場)→ 全国大会(東京・千葉)

※入賞者披露演奏会(東京)

開催期間

冬~秋

(エントリー:秋、予選:冬、本選:冬~春、全国大会:夏~秋)

主催

一般社団法人 東京国際芸術協会(TIAA)

公式URL

https://www.tiaa-jp.com/jcmcj/

出典:全日本ジュニアクラシック音楽コンクール

監修者:恵良

自由曲で参加できることもあり、年齢が上の部門になればなるほど、レベルが上がり、コンクール経験がある方の参加が多い印象です。開催期間が長いので、定期的に本番を作りたい方にもおすすめできます。まずはどんなレベルなのかを知りたい、という方は参加者の演奏を聞くところから始めてみるのも良いかもしれません。

ヤマハジュニアピアノコンクール

ヤマハジュニアピアノコンクール
出典:ヤマハジュニアピアノコンクール

「ヤマハジュニアピアノコンクール(YJPC)」は、総合楽器製造メーカーで音楽教室の運営などでも知られる、ヤマハ主催のコンクールです。年齢や学習進度に合わせて参加できる「ジュニア部門」(満15歳以下)と、将来プロとして世界を目指す方のための「ユース部門」(満20歳以下)に分かれています。また、ヤマハの生徒でなくても参加できます。

ヤマハジュニアピアノコンクールは、ただ順位を競うだけではありません。音楽の楽しさを追求し、演奏家としてステップアップするための学びの場です。自分の個性を音楽で表現する喜びを味わえる、上を目指す方にはうってつけのステージですよ。

両部門とも最終審査ではヤマハコンサートグランドピアノCFXを使用。入賞者にはコンサート出演やマスタークラス参加のチャンスもあります。

第9回ヤマハジュニアピアノコンクールグランドファイナル ダイジェスト
出典:第9回ヤマハジュニアピアノコンクールグランドファイナル ダイジェスト動画

こんな人におすすめ

・無理なくステップアップしながらやがては上を目指したい
・いずれ国際的な舞台にも挑戦してみたいと考えている
・入賞してヤマハグループの充実したサポートを受けたい

コンクール名

ヤマハジュニアピアノコンクール

参加資格のある児童生徒

〈ジュニア部門〉

小学生:◯

中学生:◯

高校生:×(ただし満15歳以下なら参加可能)

〈ユース部門〉

20歳以下

動画審査

あり

(両部門ともにセミファイナルの前は映像審査。セミファイナルとグランドファイナルは会場審査。)

課題曲/自由曲

〈ジュニア部門〉

課題曲と自選曲(自由曲)

〈ユース部門〉

課題曲と自由曲

最終審査会場とピアノ機種

ヤマハホール(東京)

 – ヤマハコンサートグランドピアノ CFX

開催地と流れ

〈ジュニア部門〉

一次審査(各地のヤマハ特約楽器店より推薦を受ける、または個人エントリーで映像審査を受ける)→二次審査(映像審査)→セミファイナル(東京)→グランドファイナル(東京)


〈ユース部門〉

映像審査→セミファイナル(東京)→グランドファイナル(東京)

開催期間

〈ジュニア部門〉

初夏~夏

(エントリー:冬、二次審査:春、セミファイナル:春~初夏、ファイナル:夏)


〈ユース部門〉

春~夏

(エントリー(映像審査):春、セミファイナル:夏、グランドファイナル:夏)

主催

ヤマハ株式会社(ヤマハジュニアピアノコンクール運営事務局)

公式URL

https://jp.yamaha.com/products/contents/pianos/yjpc/

出典:ヤマハジュニアピアノコンクール

監修者:恵良

様々な時代の作品を学習できる、貴重なコンクールです。部門に関わらず、演奏のために必要な要素を課題から学ぶことができるので、コンクールに集中するだけでも音楽学習において大きな糧になるでしょう。また、形式の違う曲に取り組める、ということで長期間同じ曲をやるよりもいろんな曲を学習したい、という方にも合うコンクールです。

JPTAピアノ・オーディション

JPTAピアノ・オーディション
出典:JPTAピアノ・オーディション

「JPTAピアノ・オーディション」は、日本ピアノ教育連盟(JPTA)が主催するオーディション形式のコンクールです。

演奏後には審査員から丁寧な講評をもらえます。プロの先生からアドバイスをもらえば、回を重ねるごとに上達を実感できるでしょう。また、地区大会参加者全員に参加者賞としてメダルが授与されるのも、お子様にはとってうれしいポイントです。

全国大会で「最優秀賞」「全国大会優秀賞」を受賞すると、サントリーホールで開催される全国優秀者演奏会への参加が許されます。

ショパン:ドイツ民謡「スイスの少年」の主題による変奏曲 ホ長調 KKIVa-4/第40回JPTAピアノオーディション A部門 最優秀賞 田島里穂(小6)
出典:第40回JPTAピアノオーディション全国優秀者演奏会 A部門最優秀賞 田島里穂さんの演奏

こんな人におすすめ

・専門家から演奏のアドバイスを直接もらって上達したい
・一つのコンクールの中で少しずつステップアップしていきたい
・基礎力と表現力をバランスよく磨き次のステップに進みたい

コンクール名

JPTAピアノ・オーディション

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:◯

※幼児から大人まで参加可能

動画審査

なし(動画審査は大人が対象の「チャレンジ部門」のみ)

課題曲/自由曲

課題曲または自由曲(部門により異なる)

最終審査会場とピアノ機種

東京(国立音楽大学 オーケストラスタジオ、聖徳大学 香順メディアホール ほか)

 – ホール常設のピアノを使用

開催地と流れ

地区大会(全国15地区)→ 全国大会(東京)

※全国優秀者演奏会(東京)

開催期間

秋~春

(エントリー:夏、地区大会:秋、全国大会:春)

主催

公益財団法人 日本ピアノ教育連盟(JPTA)

公式URL

https://www.jpta.jp/

出典:JPTAピアノ・オーディション

監修者:恵良

複数の課題を用意しなければならず、特に年齢が上の部門では課題自体が重いので、コンクールの準備に慣れてから挑戦することをおすすめしたいです。普段の学習で触れていると思われる曲が課題になっているので、弾き慣れたレパートリーで自分の力を試したい方はぜひ参加してみてください。

全日本ピアノコンクール

全日本ピアノコンクール
出典:全日本ピアノコンクール

「全日本ピアノコンクール」は「全国こどもピアノコンクール」と同じく、日本音楽協会が主催するコンクールです。全国こどもピアノコンクールが初めてコンクールに挑戦する子供向けであるのに対し、全日本ピアノコンクールはもっと上を目指したい方向けのコンクール。全国各地から多くの精鋭が集います。

全日本ピアノコンクールのエントリーは、「会場演奏」と「動画提出」から選択できます。お住まいが開催場所から遠い方や会場審査の日程が合わない方は、動画提出でのエントリーがおすすめですよ。

審査員は全国から選抜された一流の演奏家・指導者たち。採点表や講評を通じて評価基準が明らかにされるのも、今後の励みになりますね。

全日本ピアノコンクール2024 全国大会 / 中学生部門 最優秀 金賞 / 木本 友稀
出典:全日本ピアノコンクール2024全国大会 中学生部門最優秀金賞 木本友稀さんの演奏

こんな人におすすめ

・地方に住んでいるのでまずは動画提出で参加したい
・明確な基準で公平に評価されたい
・将来は音楽の道に進みたいので、自信と実績を積みたい

コンクール名

全日本ピアノコンクール

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:◯

※未就学児から社会人まで参加可能

動画審査

あり(電子ピアノ可)

課題曲/自由曲

〈地区大会〉自由曲


〈ブロック大会〉課題曲または自由曲(部門により異なる)


〈全国大会〉課題曲と自由曲、または自由曲のみ(部門により異なる)

最終審査会場とピアノ機種

神奈川(神奈川県立音楽堂、昭和音楽大学ユリホール ほか)

 – ホール常設のピアノを使用

開催地と流れ

地区大会(北海道から沖縄までの約40か所+動画審査)→ ブロック大会(神奈川、東京、千葉、兵庫、愛知、大阪、福岡、熊本+動画審査)→ 全国大会(神奈川)

開催期間

夏~冬

(エントリー:春~夏、地区大会:夏、ブロック大会:秋、全国大会:冬)

主催

一般社団法人 日本音楽協会

公式URL

https://classicmusic.tokyo/piano

出典:全日本ピアノコンクール

監修者:恵良

同じ部門でも課題曲の難易度に幅があるので、明確なコンクールの目標を立てて望むことをおすすめします。他の参加者の演奏曲に左右されず、自分の目標のために自信を持って学習してきたことを披露する場、という考えが特に必要です。動画からの参加が可能なので、少しでも興味がある方はぜひ参加してみてください。

日本バッハコンクール

日本バッハコンクール
出典:日本バッハコンクール

バッハの名を冠した、バロック音楽を中心に学べるコンクールです。「音楽の原典を学ぶ」をコンセプトに掲げ、バロック期の曲に取り組むことで読譜力や表現力を高め、生涯にわたって役立つ音楽の基礎力を養うことができます。

地区大会は北海道から沖縄まで全国各地で開催されており、自分のレベルに合わせた部門で誰でも参加可能。全国大会は無料で観覧できるので、会場の雰囲気を感じてみたい方は足を運んでみましょう(ただし、混雑具合により制限あり)。

課題曲はレベル別に用意されているため、自分に合った曲でチャレンジできますよ。多声音楽をきちんと弾きわけられているか、曲の構成を理解できているかが評価のわかれ道といえます。

第14回 日本バッハコンクール全国大会 3・4年A部門 第1位 水谷倫都
出典:第14回日本バッハコンクール全国大会 3・4年A部門第1位 水谷倫都さんの演奏

こんな人におすすめ

・バッハなどのバロック音楽が好きで深く学んでみたい
・譜読み力や基礎的な表現力をさらに高めたい
・落ち着いた音色で多声曲を美しく奏でることに挑戦したい

コンクール名

日本バッハコンクール

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:◯

※幼児から一般まで参加可能

動画審査

なし(ただし、動画大会という別大会あり)

課題曲/自由曲

課題曲

最終審査会場とピアノ機種

東京(浜離宮朝日ホール、王子ホール、銀座ヤマハホール ほか)

 – ホール常設のピアノを使用

開催地と流れ

地区大会(全国各地45か所)→ 全国大会(東京)

開催期間

秋~冬

(エントリー:秋、地区大会:秋~冬、全国大会:冬)

主催

日本バッハコンクール実行委員会(運営:株式会社東音企画)

公式URL

https://www.bach-concours.org/

出典:日本バッハコンクール

監修者:恵良

ポリフォニー曲に触れることで、複数の声部を聴くことの出来る耳を鍛えられるコンクールです。部門ごとに求められる課題も分かれているので、自分に合った部門で参加してみてください。日常的にポリフォニーの音楽に触れることで、耳が鍛えられることが期待されます。また、バッハの作品が好きで深く学習したい方にもぴったりの機会です。

スタインウェイ・コンクール in Japan

スタインウェイ・コンクール in Japan
出典:スタインウェイ・コンクール in Japan

クラシック界を代表するピアノメーカーの一つであるスタインウェイ&サンズ社が主催するコンクール。単にテクニックを競うだけでなく、「表現する喜び」や「音楽を届ける楽しさ」を多くの人に経験してほしいという理念で開催されています。

予選審査会、本選とも、使用楽器はスタインウェイのコンサートグランド「D-274」。憧れのスタインウェイで演奏できるなんて、それだけで意欲が掻き立てられますね。

自由曲制のため、自分が一番得意な曲で納得いく表現を追求できるのもうれしいポイント。本選の入賞者は受賞記念コンサートに出演でき、さらに「大賞」受賞者はドイツのハンブルクで各国の優勝者と共に演奏する機会が与えられます。

こんな人におすすめ

・スタインウェイピアノで演奏し、その響きを体感してみたい
・コンクールでも演奏そのものを思い切り楽しみたい
・海外のステージにも憧れがあり、国際的な活躍も視野に入れている

コンクール名

スタインウェイ・コンクール in Japan

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:◯

※幼児から大人まで参加可能

動画審査

なし

課題曲/自由曲

自由曲(ただし、2000年以降に作曲された楽曲は不可)

最終審査会場とピアノ機種

イイノホール(東京)

 – スタインウェイ・フルコンサートグランドピアノ D-274

開催地と流れ

予選審査会(東京、大阪)→ 本選(東京)

開催期間

春~夏

(エントリー:冬~春、予選:春、本選:夏)

主催

スタインウェイ・ジャパン株式会社

公式URL

https://www.steinway.co.jp/competition/2025-top

出典:スタインウェイ・コンクール in Japan

監修者:恵良

自由度が高く、参加しやすいコンクールでありながら、レベルの高いコンクールです。年齢のカテゴリーが他のコンクールと違うため、部門の確認をすることをおすすめします。一部作曲家の指定がありますが、学習したことがあると予想される作曲家なので、その部分での負担はあまり重く考えず、プログラムに集中出来ます。ぜひ学習した曲で力試しをする場として活用してみてください。

ショパン国際ピアノコンクール in ASIA

ショパン国際ピアノコンクール in ASIA
出典:ショパン国際ピアノコンクール in ASIA

「ショパン国際ピアノコンクール in ASIA」は、単にピアノの技術を競うだけでなく、ショパンの故郷ポーランドの音楽を深く学び、世界へ羽ばたくためのコンクール。審査では指の速さよりも、ピアノで美しく「歌う」ことが評価されるのが最大の特徴です。

地区大会と全国大会を経て、東京・横浜で開催されるアジア大会では、各国から集うライバルと競い合います。難易度は非常に高いですが、大きな達成感が得られるでしょう。ショパンを弾きこなした経験は大きな自信につながるはずですよ。

高校生部門 荒居 結音(第26回ショパンコンクールinASIA オンライン決勝大会金賞)
出典:第26回ショパンコンクールinASIAオンライン決勝大会 高校生部門金賞 荒居結音さんの演奏

こんな人におすすめ

・ショパンの作品が大好きで、その魅力を舞台で表現したい
・自分の実力を国際レベルで試してみたい
・難易度の高い楽曲に挑戦して表現の幅を広げたい

コンクール名

ショパン国際ピアノコンクール in ASIA

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:◯

※幼児から大人まで参加可能

動画審査

あり

※全国大会、アジア大会はホール審査のみ

※グランドピアノかアップライトピアノを使用

課題曲/自由曲

課題曲

最終審査会場とピアノ機種

東京(昭和音楽大学ユリホール)

 – ホール常設のピアノを使用


横浜(横浜みなとみらいホール)

 – ホール常設のピアノを使用

開催地と流れ

地区大会(全国20か所以上+動画審査)→ 全国大会(東京・横浜)→ アジア大会(東京・横浜)

開催期間

秋~冬

(エントリー期間:夏、地区大会:秋、全国大会:冬、アジア大会:冬)

主催

ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 組織委員会

公式URL

https://www.chopin-asia.com/

出典:ショパン国際ピアノコンクール in ASIA

監修者:恵良

ショパンの作品はもちろん、他の作曲家の勉強になる作品にも触れられるコンクールです。もちろん、ショパンの作品を勉強したい方におすすめですが、ショパンの作品のみに偏りすぎることなく勉強できるのも、特にまだ若い学習者にとっては嬉しいポイントです。ショパンという特定の作曲家の作品の学習に重きを置きながらも成長に必須な別の作曲家の作品にも同時に触れられます。憧れのショパンに対する理解を深めるためにも、ぜひ参加を検討してみてください。

【音大志望者向け】ハイレベルな演奏力を証明できるピアノコンクール

【音大志望者向け】ハイレベルな演奏力を証明できるピアノコンクール

ここからは、音楽の道に進みたいとを考えている中学生や高校生におすすめしたいコンクールを紹介します。これらのコンクールでは、音高・音大受験で課されるレパートリーと似通った曲がよく演奏されているんですよ。

挑戦には準備も覚悟も必要ですが、その一歩があなたの音楽人生を大きく変えるきっかけになるはず。結果が将来の実績として強く残るコンクールなので、ぜひチャレンジしてみてください。

参加規定は変更となる可能性もあるので、申し込みの際は各コンクールの最新情報を必ずチェックしてくださいね。

全日本学生音楽コンクール

全日本学生音楽コンクール
出典:全日本学生音楽コンクール

「全日本学生音楽コンクール」は、毎日新聞社が1947年から続けているコンクール。学生向けコンクールのなかでも、とりわけ歴史ある大会です。ピアノ部門は小学校・中学校・高校の部に分かれています。

課題曲にはバロックから近現代までの楽曲を幅広く設定。テクニックだけでなく、時代様式への理解や構成力、音色のコントロールまで、総合的な力が問われています。また、全日本学生音楽コンクールで入賞すると、音大の特待生制度や推薦入試で高く評価されることがあります。

規約には「公正な審査によって世界を舞台に活躍する若い才能を発掘する」というコンクールの目的をはっきりと記載。受賞歴が一生の肩書きとして残るレベルの、権威あるコンクールです。

こんな人におすすめ

・レベルの高い学生と競い合って自分の立ち位置を把握したい
・権威ある学生音楽コンクールで実力を試してみたい
・華やかな大曲だけでなく、バロック・古典もきちんと仕上げたい

コンクール名

全日本学生音楽コンクール

参加資格のある児童生徒

小学生:◯(小学4年生~)

中学生:◯

高校生:◯

動画審査

なし

課題曲/自由曲

予選・本選は課題曲。全国大会は自由曲。

最終審査会場とピアノ機種

横浜みなとみらいホール(神奈川)

 – ベヒシュタイン フルコンサート D-282

開催地と流れ

地区予選(東京・北海道・名古屋・大阪・北九州)→地区本選(東京・北海道・名古屋・大阪・北九州)→ 全国大会(横浜)

開催期間

夏~冬

(エントリー:初夏、地区予選:夏~秋、地区本選:秋、全国大会:冬)

主催

毎日新聞社

公式URL

https://gaccon.mainichi-classic.net/

出典:全日本学生音楽コンクール

監修者:恵良

歴史のある、非常にレベルの高いコンクールの一つです。予選、本選ともに課題曲のレベルも高く、学習に多くの時間が必要なことが多いです。また、予選と本選の間があまりないので、課題曲が発表されたら本選の課題についても事前に準備を進めることをおすすめします。厳しいコンクールですが、参加することで同世代の他の学習者から刺激を受け、モチベーションに繋がることも期待できます。ぜひ勇気を持って挑戦してみてください。

ピティナ・ピアノコンペティション

ピティナ・ピアノコンペティション
出典:一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)

「ピティナ・ピアノコンペティション」は、全国200か所以上で予選が行われ、毎年のべ数万組が参加する日本最大規模のピアノコンクール。2026年に記念すべき50回目を迎えます。

小中高校生が出場しやすいのは、参加対象者が2年ごとに細かく分かれているA1級〜F級。なかでもE級、F級の課題曲は多くの音高・音大入試のレパートリーとレベル感が重なるため、これらの級に挑戦し課題曲を仕上げることはそのまま受験対策にもなります。

地区予選・地区本選では、参加者全員に点数と審査員の寸評が書かれた採点票が交付されます。

2025ピティナコンペ全国大会 F級 金賞 22番 杉山 理起
出典:2025ピティナ・ピアノコンペティション全国大会 F級金賞 杉山理起さんの演奏

こんな人におすすめ

・課題曲を通して基礎力や様式ごとに弾き分ける力を身につけたい
・日本中の同世代と同じ土俵で切磋琢磨してみたい
・将来の進学を見据え、コンクールと並行して受験対策もしたい

コンクール名

ピティナ・ピアノコンペティション

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:◯

※未就学児から大人まで参加可能

動画審査

あり(部門・級・開催年による)

課題曲/自由曲

・ソロ部門 課題曲(Jr.G級、G級、Pre特級、特級については自由選択要素あり)

・グランミューズ部門 自由曲

・デュオ部門 課題曲

最終審査会場とピアノ機種

東京(王子ホール、浜離宮朝日ホール 音楽ホール ほか)

 – ホール常設のピアノを使用

開催地と流れ

・ソロ部門 A2~F級

地区予選(全国約250か所)→地区本選(全国数十か所) →全国大会(東京)


・その他については部門、級により異なる

開催期間

(エントリー:春、地区予選:夏、地区本選:夏、全国大会:夏)

主催

一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)

出典:一般社団法人全日本ピアノ指導者協会

監修者:恵良

4つの時代の作品に触れられるという特徴のある、学習に適した歴史あるコンクールです。年齢の低いうちから、満遍なく様々なスタイルの楽曲に親しむことができ、そのような経験は将来特定の時代の作品に対する苦手意識を避けるのにも有効です。課題曲も年齢にあったものが選ばれていますが、飛び級をして参加することもできるので、様々なレベルの学習者にすすめられるコンクールです。

日本クラシック音楽コンクール

日本クラシック音楽コンクール
出典:日本クラシック音楽コンクール

日本クラシック音楽コンクール(通称「クラコン」)は、一般社団法人日本クラシック音楽協会が開く自由曲制のコンクール。プロ・アマ問わず参加できる一方で、全国大会まで進むと審査はかなりシビアです。

自由曲制で、予選・本選・全国大会にかけて同じ曲でも別の曲でも申し込み可能。ただし全国大会のピアノ部門では、近現代などを選ぶ場合にバッハや古典派の作曲家の作品を組み合わせる決まりがあります。

さらに、出場者の名前や学校名などの情報を伏せ、審査会議を行わず点数のみで評価するなど「公正・中立」を重視した審査方法も特徴。全国大会入賞者は春におこなわれる「入賞者披露演奏会」に参加できます。

【第33回-第1部-8】ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18より 第1楽章 芳野 龍吾(Pf)
出典:第33回日本クラシック音楽コンクール 入賞者披露演奏会
ピアノ部門 中学校男子の部 第1位 芳野 龍吾さん

こんな人におすすめ

・自分の得意な曲で実力をアピールしたい
・公平な審査のもとで大きな目標に挑戦したい
・入賞して「クラコン記念オーケストラ」と共演してみたい

コンクール名

日本クラシック音楽コンクール

参加資格のある児童生徒

小学生:◯

中学生:◯

高校生:◯

※幼児から一般まで参加可能

動画審査

なし

課題曲/自由曲

自由曲(全国大会で1900年以降に生誕した作曲家、編曲家の作品(カデンツを含む)を選曲する場合のみ、J.S バッハ、ヘンデル、スカルラッティ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの内のいずれかの作品をあわせて申し込む必要あり)

最終審査会場とピアノ機種

・東京(豊中市立文化芸術センター、パルテノン多摩 ほか)

 – ホール常設のピアノを使用


・千葉(浦安音楽ホール)

 – ホール常設のピアノを使用


・神奈川(横浜みなとみらいホール)

 – ホール常設のピアノを使用

開催地と流れ

予選(全国約90か所)→ 本選(全国約70か所)→全国大会(東京、千葉、神奈川 ※部門による)

開催期間

夏~冬

(エントリー:春、予選:夏、本選:秋、全国大会:冬)

主催

一般社団法人 日本クラシック音楽協会

公式URL

https://www.kurakon.net/

出典:日本クラシック音楽コンクール

監修者:恵良

自由曲で参加できる、高水準のコンクールです。部門が細かく分かれていますが、得点によって通過や入賞が決まるため、特に公平性が感じられるコンクールだと思います。上位入賞することでオーケストラと共演する機会を得ることができるというのも嬉しいポイントです。また、多くのコンクールが行われている時期に開催されているので、他のコンクールと組み合わせて参加することもできます。多くの本番を経験したい学習者にとって、特にぴったりなコンクールです。

小中高生が意識したいピアノコンクールでの選曲のポイント

小中高生が意識したいピアノコンクールでの選曲のポイント

自由曲制のピアノコンクールで選曲に悩む方は多いですよね。曲の選び方で演奏者の印象は大きく変わるため、後で後悔することのないようにしたいものです。

難易度が高い曲を弾きこなすことだけが正解ではありません。自分の長所が最大限に伝わる一曲を、以下の3つの視点で見つけてみましょう。

短時間で「自分の強み」を印象づける

多くのコンクールでは、演奏時間に制限があります。短い時間の中で「この子の演奏をもっと聴きたい」と思わせるためには、以下のポイントをまずは押さえておきましょう。

「構成」がはっきりした曲を選ぶ: 展開が劇的で、盛り上がりが分かりやすい曲は短時間でも音楽的な説得力を出しやすい。

自分の「武器」に合わせる: 指がよく回るならテクニカルなエチュード系、歌心が持ち味なら情緒豊かな抒情小曲集など、自分の得意分野で勝負する。

完成度を優先する: 背伸びをしてミスが目立つ難曲を弾くよりも、余裕を持って表現にまで気を配れる曲の方が、結果として高い評価につながる。

「4つの時代様式」を意識して将来性をアピール

「バロック・古典・ロマン・近現代」という4期の音楽様式を理解して弾き分ける力は、将来性を判断する大きな指標になります。

バロック (バッハ等)

多声部(ポリフォニー)の弾き分け、自立した左右の指の動き

古典派 (モーツァルト等)

正確なリズム、美しい音色の粒立ち、形式美の理解

ロマン派 (ショパン等)

豊かな感情表現、ペダルワーク、繊細な音の強弱

近現代 (プロコフィエフ等)

独特なリズム感、複雑な和声、色彩豊かな音の表現

例えば「自分はショパンが得意だけど、本選ではあえて古典派で基礎力を証明しよう」というように一歩引いた視点を持つことで、様式の幅をアピールできますよ。

継続使用できるレパートリーの確保

余裕があれば、コンクール後のことも視野に入れておくことで、より後悔のない選択ができるでしょう。コンクールに向けて何ヶ月も磨き上げた曲は演奏の完成度がどんどん増し、いざという場で「勝負曲」として使えます。

一度弾いて終わりではもったいない!複数の場で弾く経験を通じて曲への理解も深まり、自信にもつながりますよ。

「この曲なら任せて!」と言えるレパートリーを持っておくと、今後の入試や演奏会などでも大きな武器になるでしょう。実戦レパートリーとしてどんどん活用できるといいですね。

監修者:恵良

弾きたい曲がある場合も、信頼できる先生と一緒に曲決めをすることを強くおすすめします。年齢にあった曲や難易度、スタイルが似合うか似合わないかなど、自分だけでは気が付かなかった観点からも曲決めを進めることができますよ。

保護者がピアノコンクールのサポートで心がけたいこと

保護者がピアノコンクールのサポートで心がけたいこと

家庭と先生でサポートの方向性を共有する

コンクール成功の陰には、家庭と先生の二人三脚のサポートがあります。まず大切なのは、レッスンでの指導内容と家庭でのサポートをしっかり共有し、一貫性を持たせること。先生から「ここを重点的に練習してね」と言われたポイントはご家庭でも見守り、逆にお子さんの不安や疑問があれば早めに先生に相談しましょう。

家庭と先生が情報交換し理解を深めることで、子供の状態に合わせた適切なサポートができます。例えば練習計画、当日の段取り、身だしなみなどについても、事前に先生と方向性を合わせておくと安心です。

衣装や舞台マナーの基本についても頭に入れておきましょう。

「練習しやすい環境」を整える

お子さんにとって練習しやすい環境づくりも、保護者による大切なサポートの一つ。まずは日々の生活で、心穏やかに練習に集中できる雰囲気を心がけましょう。静かな時間帯を確保したり、本番前は家族が協力して練習時間を優先したりするなど、工夫してみてください。

また親御さんが練習の様子を理解し温かく見守ることも大切。ピアノ未経験の保護者でも、練習記録を一緒につけたり「今日はよく頑張ったね」と声をかけたりと、できるサポートはたくさんあります。

本番当日、存分に力を発揮できるように、お子様の日々の練習環境を整えてあげましょう。

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結果より「過程」に目を向ける

コンクールでは、つい結果に一喜一憂しがちですよね。しかし保護者の皆さんには、ぜひ結果よりも過程を大事にしてほしいのです。

コンクールの順位や賞は、実力はもちろん当日の調子や審査員の方針などさまざまな要素に左右されます。だからこそ、たとえ入賞を逃しても「ここまで本当によく頑張ったね」「〇〇の表現が前より良くなったね」と、努力や成長した点をしっかり認めてあげてください。

演奏が終わった直後や結果が出たあとには、保護者のちょっとした声かけで、子供の感じ方が大きく変わります。本番の日はどんな状況でも穏やかな笑顔で迎え、努力と成長を存分にほめてあげてくださいね。

結果が良くても悪くても、そこに至る過程に価値があると思えることが、次への自信と意欲につながります。

子供向けピアノコンクールに関するよくある質問

子供向けピアノコンクールに関するよくある質問

ピアノコンクールでミスタッチをしたら減点される?

必ずしもそうではありません。審査員は「ミスそのもの」よりも、そのミスが「準備不足によるもの」か「音楽的な挑戦の結果か」を見ています。

小さな音のミスよりも、音楽の流れが止まってしまうことや、音色が荒れることの方が評価に響きやすいでしょう。万が一間違えても、すぐに立て直して最後まで音楽を届けきる姿勢が高く評価されます。

ピアノコンクールでは演奏以外の部分も評価の対象になる?

直接的な点数にはならなくても、印象を大きく左右します。ステージに登場した瞬間の立ち振る舞いや、丁寧なお辞儀、清潔感のある服装は、演奏者の「音楽に対する誠実さ」として伝わります。中高生なら制服、または派手すぎないドレスやシャツにスラックスなどが一般的です。ステージマナーも演奏の一部と捉え、日頃から意識しておきましょう。

監修者:恵良

制服での参加も可能ですが、ドレスやフォーマルなワンピースを着ている方が多い印象です。ドレスを選ぶ際は、演奏の妨げにならないよう、袖周りがスッキリしているものをおすすめします。

予選と本選で違う曲を演奏してもいい?

規定によりますが、基本的には「自分の強み」次第です。以下2つのポイントをふまえ、先生とよく相談して、「今の自分が最も輝ける選択」をしましょう。

同じ曲で臨むメリット: さらに完成度を高め、確実な演奏を披露できる。
曲を変えるメリット: 表現の幅(多角的な実力)をアピールできる。ただし、短期間で新曲を仕上げるリスクも考慮すること。

課題曲と自由曲、どちらのコンクールがおすすめ?

目的によって使い分けるのがベストです。以下の表を参考にしてみてください。

コンクール形式

向いている人

メリット

課題曲制

基礎力を磨きたい人

全員が同じ条件で競うため、公平な評価が得られ、弱点が見えやすい。

自由曲制

個性を発揮したい人

自分の得意な時代や作曲家の曲で、思い切り自分らしさを表現できる。

ピアノコンクールの成績は音高や音大受験で有利になる?

直接的な加点は少ないものの、強力な「実績」になります。入試の合否は当日の実技試験がメインですが、願書に書ける受賞歴は、あなたがどれだけ真剣にピアノに向き合ってきたかの証明になります。また、コンクールで場数を踏むことで得られる「本番の強さ」は、受験という極限の緊張状態において最大の武器になるはずです。

まとめ

ピアノを習っている小中高校生さんに向けて、14のピアノコンクールをレベルや目的別に紹介しました。目標となるコンクールを見つけられましたか?本記事で紹介した選曲ポイントも参考に、ぜひ一歩踏み出してみてくださいね。

コンクールは、単に誰かと競うためだけのものではありません。 一音一音に心を込め、自分と向き合い続けたその時間は、結果を越えた「一生モノの自信」へと変わります。

舞台の袖で感じる緊張も、ライトを浴びて響かせる最初の一音も、すべてがあなたを新しく輝かせる大切なピースになるはず。勇気を出して、今のあなたの等身大の音楽を会場に響かせましょう!

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