ナウムバーグ国際ヴァイオリンコンクール 中野りなが優勝

ナウムバーグ国際ヴァイオリンコンクール 中野りなが優勝
Image source: Walter W. Naumburg Foundation

2026年のナウムバーグ国際ヴァイオリンコンクールで、日本の中野りな(Lina Nakano)が第1位となった。ヴァイオリンで日本人が第1位となるのは、1993年の奥村智洋以来33年ぶり。

コンクールは10月27日(火)からニューヨークで開かれ、38名が出場した。本選は11月1日(日)、92NYのカウフマン・コンサートホール(Kaufmann Concert Hall)で5名が競った。

順位は日本時間11月2日(月)朝(現地時間11月1日(日)夕方)に発表された。公式サイトが発表した入賞者は次の通り。

  • 第1位(25,000ドル):中野りな(日本)
  • 第2位(15,000ドル):マー・ティェンヨウ(Tianyou Ma、中国)
  • 第3位(10,000ドル):ハンナ・タン(Hannah Tam、香港)

第1位には賞金のほか、費用の全額が助成されるニューヨークでのリサイタル2回と、サンフランシスコ音楽院でのリサイタルが贈られる。新作の作曲依頼とその録音も副賞に含まれる。

本選には、公式が国籍を「米国/日本」と書くAlena Hoveも進んだが、入賞はならなかった。

本選は30分のリサイタルと、ピアノ伴奏での協奏曲1楽章。中野りなはリサイタルで、ジョン・コリリアーノ(John Corigliano)の《レッド・ヴァイオリン・カプリース》などを弾いた。

協奏曲は、10月のインディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールの本選でも弾いた、バルトーク(Béla Bartók)の第2番から第1楽章。下の録画は、中野りなの出番から再生される。

2026 Naumburg International Violin Competition | Final Round Replay & Winners

主催はウォルター・W・ナウムバーグ財団(Walter W. Naumburg Foundation)。1925年に銀行家のナウムバーグが若い音楽家のために開いたオーディションに始まり、1926年に財団が設立された。2026年は設立から100年にあたる。

部門を年ごとに替えて開かれ、ヴァイオリンの前回は2018年。過去のヴァイオリンの入賞者には、レオニダス・カヴァコス(Leonidas Kavakos)らがいる。

中野りなは2004年東京都生まれ。2021年に第90回日本音楽コンクールで第1位、2022年には第8回仙台国際音楽コンクールで、史上最年少の17歳で第1位となった。

10月には第12回インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールで第6位に入賞し、本選の協奏曲の最優秀演奏賞も受けた。現在はジュリアード音楽院で川﨑雅夫に師事する。

使用楽器は一般財団法人ITOHから貸し出されている1702年製ストラディヴァリウス「ライアル」。最新の活動情報は所属事務所ヒラサ・オフィスの本人ページで確認できる。

国内では2027年1月8日(金)にTOPPANホールの「ニューイヤーコンサート2027」に出演する。