【近畿】Nコン代表校・全国大会結果まとめ|過去5年(合唱)【2026最新】

近畿Nコン代表校 — 過去5年の全国大会結果まとめ

「Nコン近畿から、今年はどの学校が全国大会に進んだんだろう?」「武庫川女子大学附属コーラス部って、中高ダブルで近畿代表に出ているの?」と気になっていませんか。

NHK全国学校音楽コンクール(通称Nコン、合唱)の近畿ブロックは、滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山の2府4県で構成され、会場はNHK大阪ホール(大阪府大阪市)で開催されています。第88回(2021年)から第92回(2025年)までの過去5年で全国大会に進んだ近畿代表校7校にしぼって、各校の成績・編成・合唱団の特徴を部門別にまとめます。

Nコン=NHK全国学校音楽コンクール(合唱)。NHKの放送コンテストとは別の大会です。

表記の凡例: 各校のコンクール実績テーブルでは、

  • 「代表」=近畿大会を勝ち抜いて全国大会に出場
  • 「金/銀/銅」=近畿大会または府県大会の賞
  • 「—」=本記事の調査で公開記録を確認できなかった項目(府県大会・近畿大会への出場有無を含む)
  • 「出場なし」=近畿大会自体に出場記録なし

Nコン全国大会の入賞は金賞・銀賞・銅賞で、それに続く「優良賞」は出場校に贈られる賞です(入賞には届かなかったが全国の舞台に立った学校への賞)。順序は金 → 銀 → 銅 → 優良の順で並びます。

この記事の要点

  • 近畿から過去5年で全国大会に出場した小学校・中学校・高校の代表校7校(高校3校+中学校2校+小学校2校)を紹介。
  • 各校の編成(混声/女声/同声)・部員数・過去の通算実績。
  • 第88〜92回の課題曲・自由曲・近畿大会&全国大会成績の一覧。
  • 代表校ごとの音楽的な特徴と指導方針。
  • 近畿Nコン独自の特徴 — 武庫川女子大学附属コーラス部(兵庫)の中高ダブル代表、神戸市立小学校の3年連続代表、私立女子校の比重が高いブロック構造、全日本合唱コンクールでの強さ。
目次

近畿とNHK Nコンの基礎知識

NHK Nコンは、全国を8ブロックに分けて予選を行う大会です。近畿ブロックの位置づけを最初に整理しておきましょう。

Nコンを読み解くためのミニ用語集

はじめてNコンに触れる方のために、本記事で繰り返し出てくる言葉をまとめておきます。

用語 意味
ブロック 全国を8つに分けた地域区分(北海道/東北/関東甲信越/東海北陸/近畿/中国/四国/九州沖縄)。
府県大会 近畿ブロックでは、各府県(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)で先に行われる予選。府県大会の上位校が近畿大会に進む。
課題曲 NHKが毎年指定し、その年の出場校全員が同じ曲を歌う指定曲。
自由曲 各校が自由に選ぶ曲。学校の個性が出やすい。
混声 / 女声 / 男声 / 同声 編成。男女混合=混声、女子のみ=女声、男子のみ=男声、男女どちらか同じ声種でそろえる=同声(小学校では同声が多い)。
シードブロック 前年の全国大会で金賞や銀賞を獲得した学校が所属するブロックは、翌年そのブロックの代表枠が1校増える制度(部門ごとに独立)。シードはブロックに付与されるしくみで、翌年どの学校が代表になるかは府県大会・ブロック大会の結果で決まります。
全日本合唱コンクール(AJCC) NコンとはNHKとは別に、全日本合唱連盟・朝日新聞社が主催する合唱の全国大会。学校部門は支部大会→全国大会の2段階。Nコンと並ぶ国内2大合唱コンクールの一つで、近畿2府4県はAJCCでも概ね関西支部に重なります(細かい構成府県は両大会で異なる場合があります)。

大会の3段階と勝ち上がりの流れ

Nコンは、府県→ブロック→全国の3つの段階で勝ち上がっていく大会です。

府県大会(近畿は2府4県の各府県/例年7月下旬〜8月)→ 近畿ブロック大会(大阪府大阪市・NHK大阪ホール/例年9月上旬)→ 全国大会(NHKホール ほか/例年10月)

府県大会で上位の成績を収めた学校だけが近畿大会に進み、近畿大会を勝ち抜いた各部門の代表校が全国大会へ駒を進めます。

近畿ブロックに含まれる府県

近畿ブロックは滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山の2府4県で構成されています。関西の経済・文化圏が一つのブロックを成しており、全日本合唱コンクールでも関西支部として一括りで活動しています。各府県には府県独立の合唱連盟があり、府県大会の運営から地域全体の合唱文化の振興までを担っています。

全国大会への代表枠

各部門の全国大会出場校は11校。そのうち近畿ブロックからの代表枠は、小学校・中学校・高校の各部門から1校ずつです。前年に近畿代表が全国大会で金賞や銀賞を獲得すると、翌年はブロックがシード扱いとなり、その部門の代表枠が1校増えます。過去5年では延べ15枠(小5・中5・高5)が近畿から全国に進出しました。

ブロック大会の開催地と時期

近畿ブロックコンクールは例年9月上旬の土・日2日間、大阪府大阪市のNHK大阪ホールで開催されています。直近の第92回(2025)は9月6日(土)に中学校の部、9月7日(日)に小学校・高校の部が行われました。

府県大会のしくみ(府県ごとに少しずつ違う)

近畿ブロックは各府県独立の府県大会方式です。府県大会の上位校が近畿大会に進出します。

府県 府県大会から近畿大会への進出方式
滋賀県 府県大会上位校が進出(びわ湖ホール/滋賀県立県民文化センター ほか)
京都府 府県大会上位校が進出(京都コンサートホール/京都教育文化センター ほか)
大阪府 府県大会上位校が進出(NHK大阪ホール/大阪府立男女共同参画青少年センター ほか)
兵庫県 府県大会上位校が進出(神戸文化ホール/兵庫県立芸術文化センター ほか)
奈良県 府県大会上位校が進出(なら100年会館/奈良県文化会館 ほか)
和歌山県 府県大会上位校が進出(和歌山県民文化会館・和歌山市民会館 ほか)

近畿のNコン全体の傾向

過去5年の近畿の傾向は次のとおりです。

  • 武庫川女子大学附属コーラス部の中高そろっての代表入り — 武庫川女子大学附属中学校・高校(兵庫・西宮市・私立女子校)が過去5年で中高合わせて延べ6回(本記事で確認できた範囲)近畿代表となり、第91回(2024)には中学校・高校の両方で全国銅賞を獲得しました。
  • 神戸市立小学校が3年連続で代表枠を確保 — 第90回(2023)御影北小、第91回(2024)・第92回(2025)桂木小と、兵庫県神戸市の公立小学校が3年連続で近畿代表となっています。
  • 私立女子校と公立校が混在する代表構成 — 中学校・高校代表では武庫川女子大学附属(中高)と四天王寺中学校(大阪)の私立女子校に加え、兵庫県立神戸高校(第90回)・奈良県立畝傍高校(第89回)の公立校も近畿代表入りしています。私立・公立どちらの道からも近畿代表に進むことが可能です。
  • 近畿2府4県それぞれが独立した合唱文化を持つ — 過去5年の近畿代表は兵庫・大阪・奈良の1府2県から出ていますが、滋賀・京都・和歌山も府県大会・府県合唱連盟の活動を毎年続けており、全日本合唱コンクール関西支部大会で実績を残している学校が複数あります。

過去5年の近畿代表校・全国大会結果

第88回(2021)〜第92回(2025)の近畿代表校を、部門別に一覧で整理します。近畿ブロックは各部門1校が代表枠で、5年で延べ15枠(小5・中5・高5)となります。

部門 学校数 延べ出場回数(本記事で確認済み)
小学校 2校 3回
中学校 2校 4回
高校 3校 5回
合計 7校 12回

過去5年の近畿ブロック代表枠は延べ15枠(小5・中5・高5)ですが、第88回・第89回の小学校・中学校代表の一部は本記事の調査時点で公開記録の照合が完了していないため、上記のテーブルや以下の各部門表からは除外しています。NHK Nコン公式・conhist.netで判明し次第追記します。

高校部門(本記事で確認できた5回出場)

大会回 学校(府県) 全国大会結果
2025 第92回 武庫川女子大学附属高等学校(兵庫) 優良賞
2024 第91回 武庫川女子大学附属高等学校(兵庫) 銅賞
2023 第90回 兵庫県立神戸高等学校(兵庫) 優良賞
2022 第89回 奈良県立畝傍高等学校(奈良) 優良賞
2021 第88回 武庫川女子大学附属高等学校(兵庫) 出場(賞名公開記録未確認)

中学校部門(本記事で確認できた4回出場)

大会回 学校(府県) 全国大会結果
2025 第92回 四天王寺中学校(大阪) 優良賞
2024 第91回 武庫川女子大学附属中学校(兵庫) 銅賞
2023 第90回 武庫川女子大学附属中学校(兵庫) 優良賞
2021 第88回 武庫川女子大学附属中学校(兵庫) 出場(賞名公開記録未確認)

小学校部門(本記事で確認できた3回出場)

大会回 学校(府県) 全国大会結果
2025 第92回 神戸市立桂木小学校(兵庫) 優良賞
2024 第91回 神戸市立桂木小学校(兵庫) 優良賞
2023 第90回 神戸市立御影北小学校(兵庫) 優良賞

上記テーブルは本記事の調査時点で公開記録の照合が完了した代表校のみを掲載しています。各校の紹介セクションのコンクール実績テーブルでは、公開記録が確認できなかった年は「—」で表記しています。


【高校】近畿のNコン代表校

ここからは、過去5年に全国大会へ進んだ近畿の代表校を、部門別に1校ずつご紹介します。まずは高校の3校から見ていきましょう。過去5年の近畿高校代表枠5枠のうち、3枠を武庫川女子大学附属高校が占めているのが大きな特徴です。

1. 武庫川女子大学附属高等学校(西宮市・私立女子校)── 第88(2021)出場・第91(2024)銅・第92(2025)優良

兵庫県西宮市の中高一貫の私立女子校で、合唱部はコーラス部として中高合同で日常の練習を行いつつ、Nコンでは中学校の部・高校の部それぞれに独立した編成で出場しています。学校法人武庫川学院運営の武庫川女子大学附属校で、Nコン高校の部では過去5年で3回近畿代表となり、第91回(2024)には全国銅賞を獲得しました。女声合唱の編成で、自由曲には現代日本人作品を女声合唱の透明感で響かせる音づくりが特徴です。Nコンと並んで全日本合唱コンクール全国大会の高校Aグループでも銀賞経験を持ち、近畿の女声合唱を代表する学校の一つです。

基本情報

項目 内容
所在地 兵庫県西宮市
設立区分 私立(女子校・学校法人武庫川学院)
編成 女声合唱
部員数 中高合同で約44名(中学20名・高校24名/2024年大会編成)
Nコン全国大会通算 過去5年で3回出場(第91回銅賞・第88回・第92回優良賞)。全日本合唱コンクール全国大会・高校Aグループで銀賞経験

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 近畿大会 全国大会
2025 第92回 惑星そぞろ 代表 優良賞
2024 第91回 明日のノート 代表 銅賞
2023 第90回
2022 第89回
2021 第88回 彼方へのノック 代表 出場

2. 兵庫県立神戸高等学校(神戸市灘区・公立進学校)── 第90(2023)優良

兵庫県神戸市灘区の公立進学校で、合唱部は第90回(2023)に近畿代表として全国大会に出場しました。混声合唱で近畿大会を勝ち抜き、兵庫県を代表する県立トップ進学校として、勉強と部活動の両立を実践している代表例です。

基本情報

項目 内容
所在地 兵庫県神戸市灘区
設立区分 公立(県立)
編成 混声合唱
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で1回出場(第90回・優良賞)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 近畿大会 全国大会
2025 第92回
2024 第91回
2023 第90回 鳥よ空へ 代表 優良賞
2022 第89回
2021 第88回

3. 奈良県立畝傍高等学校(橿原市・公立進学校)── 第89(2022)優良

奈良県橿原市の公立進学校で、合唱部は第89回(2022)に近畿代表として全国大会に出場しました。自由曲は「空をかついで」。混声合唱で近畿大会を勝ち抜き、奈良県勢として過去5年で唯一の近畿高校代表となりました。畝傍高校は1896年(明治29年)開校の旧制畝傍中学校以来の系譜を持ち、奈良県立奈良高校・郡山高校と並ぶ「奈良御三家」の一角を成す県立伝統校です。

基本情報

項目 内容
所在地 奈良県橿原市
設立区分 公立(県立)
編成 混声合唱
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で1回出場(第89回・優良賞)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 近畿大会 全国大会
2025 第92回
2024 第91回
2023 第90回
2022 第89回 無音が聴こえる 空をかついで 代表 優良賞
2021 第88回

【中学校】近畿のNコン代表校

近畿のNコン中学校部門代表校イメージ

中学校部門は、過去5年で武庫川女子大学附属中学校(兵庫)が3回近畿代表となり、第91回(2024)に全国銅賞を獲得しました。第92回(2025)は四天王寺中学校(大阪)が近畿代表となり、近畿の私立女子校2校が中学校代表枠を支えている形です。判明している2校をご紹介します。

1. 武庫川女子大学附属中学校(西宮市・私立女子校)── 第88(2021)出場・第90(2023)優良・第91(2024)銅

兵庫県西宮市の私立女子校で、合唱部は中高合同のコーラス部として活動しています。Nコン中学校の部では過去5年で3回近畿代表となり、第91回(2024)には全国銅賞を獲得しました。これは近畿中学校の過去5年で最も上位の成績です。第91回は中学校・高校がそろって全国銅賞となりました。並んで第77回全日本合唱コンクール全国大会(2024)の中学校部門で金賞を獲得しており、近畿中学校の女声合唱を引っ張ってきた学校です。

基本情報

項目 内容
所在地 兵庫県西宮市
設立区分 私立(女子校・学校法人武庫川学院)
編成 女声合唱
部員数 中学20名(中高合計約44名・2024年大会編成)
Nコン全国大会通算 過去5年で3回出場(第91回銅賞・第88回・第90回優良賞)。第77回全日本合唱コンクール全国大会・中学校部門で金賞(2024)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 近畿大会 全国大会
2025 第92回
2024 第91回 僕らはいきものだから 代表 銅賞
2023 第90回 Chessboard 代表 優良賞
2022 第89回
2021 第88回 足跡 代表 出場

2. 四天王寺中学校(大阪市天王寺区・私立女子校)── 第92(2025)優良

大阪府大阪市天王寺区の私立女子校で、合唱部は第92回(2025)に近畿代表として全国大会に出場しました。和宗総本山四天王寺を母体とする学校法人四天王寺学園が運営し、前身の四天王寺高等女学校が1922年(大正11年)に創立されて2022年に100周年を迎えた関西の私立女子校の名門です。合唱部は女声合唱で近畿大会を勝ち抜きました。中高一貫の進学校として全国的に知られていますが、合唱部も近畿の上位校の一つとして活動を続けています。

基本情報

項目 内容
所在地 大阪府大阪市天王寺区
設立区分 私立(女子校・学校法人四天王寺学園)
編成 女声合唱
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で1回出場(第92回・優良賞)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 近畿大会 全国大会
2025 第92回 代表 優良賞
2024 第91回
2023 第90回
2022 第89回
2021 第88回

【小学校】近畿のNコン代表校

近畿のNコン小学校部門代表校イメージ

小学校部門は、過去5年で神戸市立桂木小学校(兵庫)が2年連続近畿代表となり、その前年(第90回)には同じ神戸市の御影北小学校が代表入りしました。神戸市の公立小学校が3年連続で近畿小学校の代表枠を担っています。判明している2校をご紹介します。

1. 神戸市立桂木小学校(神戸市北区・公立)── 第91(2024)優良・第92(2025)優良

兵庫県神戸市北区の公立小学校で、合唱部は第91回(2024)・第92回(2025)と2年連続で近畿代表となり、いずれも全国大会で優良賞を獲得しました。同声(児童合唱)の編成で、近畿小学校の合唱を引っ張っている学校の一つです。並んで全日本合唱コンクール全国大会・小学校部門でも金賞経験を持っています。

基本情報

項目 内容
所在地 兵庫県神戸市北区
設立区分 公立(市立)
編成 同声(児童合唱)
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で2年連続出場(第91回・第92回いずれも優良賞)。全日本合唱コンクール全国大会・小学校部門で金賞経験

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 近畿大会 全国大会
2025 第92回 あおい天使 代表 優良賞
2024 第91回 かわっただけだよ ヘンじゃない 代表 優良賞
2023 第90回
2022 第89回
2021 第88回

2. 神戸市立御影北小学校(神戸市東灘区・公立)── 第90(2023)優良

兵庫県神戸市東灘区の公立小学校で、合唱部は第90回(2023)に近畿代表として全国大会に出場しました。同声(児童合唱)の編成で近畿大会を勝ち抜き、神戸市の公立小学校としての全国出場校となりました。第90回の翌年からは同じ神戸市の桂木小学校が代表枠を引き継ぎ、神戸市の公立小学校が3年連続近畿代表となる流れを作りました。

基本情報

項目 内容
所在地 兵庫県神戸市東灘区
設立区分 公立(市立)
編成 同声(児童合唱)
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で1回出場(第90回・優良賞)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 近畿大会 全国大会
2025 第92回
2024 第91回
2023 第90回 緑の虎 代表 優良賞
2022 第89回
2021 第88回

近畿のNコン強豪校 — 5年間で見えた傾向

過去5年の近畿代表校7校を眺めると、いくつかの共通点と勢力図の特徴が見えてきます。

1. 武庫川女子大学附属コーラス部の中高そろっての代表入り

兵庫県西宮市の私立女子校・武庫川女子大学附属中学校・高校のコーラス部は、過去5年で中高合わせて延べ6回(本記事で確認できた範囲)近畿代表となり、第91回(2024)には中学校・高校がそろって全国銅賞を獲得しました。中高一貫で女声合唱を磨き続ける同部は、近畿のNコン代表枠で大きな比重を占めています。Nコンに加えて第77回全日本合唱コンクール全国大会(2024)で中学校部門金賞・高校A銀賞を獲得しており、近畿の女声合唱を引っ張ってきた学校として知られています。

2. 神戸市立小学校の3年連続代表

第90回(2023)御影北小、第91回(2024)・第92回(2025)桂木小と、兵庫県神戸市の公立小学校が3年連続で近畿代表となっています。神戸市は阪神間モダニズム以来の音楽文化の蓄積があり、小学校合唱の伝統が長く育ってきた地域です。

3. 私立女子校の比重が高いブロック

近畿は中学校・高校の代表で私立女子校(武庫川女子・四天王寺)が複数年代表入りしているのが特徴です。他のブロック(北海道・東北・関東甲信越・東海北陸・中国)が公立中心の代表校構成であるのと比べると近畿独自の構造で、関西の私立女子校の音楽教育の積み重ねが反映された姿です。一方、第90回兵庫県立神戸高校・第89回奈良県立畝傍高校のように公立校の近畿代表入りも継続しており、公立校から近畿代表になる道も開かれています。

4. 奈良県・大阪府からの代表入りも

過去5年では、奈良県立畝傍高校(第89回・全国優良賞)と四天王寺中学校(第92回・全国優良賞・大阪府)が、兵庫県の代表校と並んで近畿代表として全国大会に出場しました。奈良県・大阪府も近畿の合唱を支える府県で、それぞれの府県で合唱部活動が活発に行われています。

5. 近畿2府4県それぞれの合唱事情

近畿の合唱はNコン代表校だけでなく、2府4県それぞれの強豪校が支えています。

  • 滋賀県: 県立草津東高校・近江兄弟社高校などが全日本合唱コンクール関西支部大会の常連校です。県大会会場はびわ湖ホールほか。
  • 京都府: 京都府立京都すばる高校・京都府立堀川高校が全日本合唱コンクール関西支部大会で実績を残しています。県大会会場は京都コンサートホールほか。
  • 大阪府: 四天王寺中学校(第92回Nコン近畿代表)に加え、清教学園中・高、関西創価中・高など全国大会出場経験のある学校が複数あります。
  • 兵庫県: 武庫川女子大学附属(中高)・神戸市立桂木小・御影北小・神戸高校が直近のNコン代表校です。
  • 奈良県: 奈良県立畝傍高校(第89回Nコン近畿代表)が代表校です。奈良女子大学附属中等教育学校なども合唱活動が盛んです。
  • 和歌山県: 県立桐蔭高校・智辯学園和歌山高校など、全日本合唱コンクール関西支部大会に出場経験を持つ学校が複数。和歌山県合唱連盟が県大会を毎年運営しています。

NコンとAJCC(全日本合唱コンクール)の両方を視野に入れると、近畿2府4県それぞれに合唱の伝統と強豪校が存在することがわかります。


よくある質問(FAQ)

Q1. NコンとNHK杯放送Nコンは同じ大会ですか?

別の大会です。本記事で扱う「Nコン」はNHK全国学校音楽コンクール(合唱)で、小学校・中学校・高校の合唱を対象としています。NHK杯全国高校放送コンテスト(通称: 放送コンテスト)は朗読・テレビ番組制作などの放送部門のコンテストで、合唱大会ではありません。

Q2. 近畿からは毎年何校が全国大会に進めますか?

近畿ブロックからの代表枠は、小学校・中学校・高校の各部門から1校ずつです。前年に近畿代表が全国大会で金賞・銀賞を獲得した年は、翌年シード枠でその部門の代表枠が1校増えます。過去5年では延べ15枠(小5・中5・高5)が近畿から全国に進出しました。

Q3. 近畿大会の結果はどこで確認できますか?

NHK Nコン公式サイト(https://www.nhk.or.jp/ncon/)の年度別ページに掲載されます。過去年の結果は conhist.net でも検索できます。各府県の府県大会結果は、滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県の各合唱連盟の公式サイトでそれぞれ確認できます。

Q4. 全国大会の演奏映像はどこで見られますか?

NHK Nコン公式の「Nコンontheweb」で、全国大会・ブロックコンクールの演奏映像が約3年間配信されます。テレビ放送分の見逃し視聴は「NHK ONE」(NHKプラスから移行した新しい配信サービス)で放送後1週間ご覧になれます。歴代の課題曲音源は「課題曲JukeBox」で公開されています。

Q5. 近畿2府4県の合唱活動の特色は?

近畿2府4県にはそれぞれ全国水準の合唱団があります。兵庫県は武庫川女子大学附属(中高)・神戸市立桂木小・御影北小・神戸高校がNコン近畿代表枠の中心です。大阪府は四天王寺中学校が第92回Nコン近畿代表で、清教学園・関西創価などの中高も全国大会経験があります。奈良県は畝傍高校が第89回Nコン近畿代表でした。滋賀県は近江兄弟社高校・草津東高校が全日本合唱コンクール関西支部大会の常連で、京都府は京都すばる高校・堀川高校が同支部大会で実績を残しています。和歌山県は桐蔭高校・智辯学園和歌山高校など全日本合唱コンクール関西支部大会に出場経験を持つ学校があります。Nコン代表枠の有無だけでは見えない、2府4県それぞれの合唱文化が近畿を形作っています。

Q6. 近畿は過去5年に全国金賞校が出ていませんが、これからどうなるでしょうか?

過去5年の近畿代表校では、第91回(2024)武庫川女子大学附属(中学校・高校)の中高そろっての銅賞が直近の全国最高位です。一方、第77回全日本合唱コンクール全国大会(2024)では武庫川女子が中学校部門金賞・高校A銀賞、神戸市立桂木小が小学校部門金賞経験を持ち、Nコン以外の舞台では近畿勢が全国上位で活躍しています。両コンクールは課題曲・自由曲の比重や審査の方向性が異なるため、近畿の合唱団がそれぞれの大会で異なる輝きを見せていると言えます。


まとめ

近畿ブロックは、滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山の2府4県で構成され、武庫川女子大学附属コーラス部(兵庫・西宮)の中高ダブル代表と神戸市立小学校の3年連続代表が過去5年の中心を成しています。第77回全日本合唱コンクール全国大会(2024)では武庫川女子が中学校部門金賞・高校A銀賞を獲得し、神戸市立桂木小も小学校部門金賞経験を持つなど、Nコン以外の舞台でも全国上位で活躍する合唱団が複数います。過去5年では、

  • 小学校は、神戸市立桂木小学校・神戸市立御影北小学校(いずれも兵庫)の2校
  • 中学校は、武庫川女子大学附属中学校(兵庫)・四天王寺中学校(大阪)の2校
  • 高校は、武庫川女子大学附属高等学校(兵庫)・兵庫県立神戸高等学校(兵庫)・奈良県立畝傍高等学校(奈良)の3校

合計7校(本記事で確認できた範囲で延べ12回)が全国大会の舞台に立ってきました。

武庫川女子大学附属コーラス部の中高そろっての代表入りと神戸市立小学校の連続代表が、近畿Nコンの過去5年の中心となってきました。京都府・滋賀県・和歌山県を含めた近畿2府4県で府県大会・府県合唱連盟の活動が毎年続いており、近畿の合唱はブロック全体の積み重ねの上に成り立っています。

お探しの合唱コンクール情報は、音楽コンクールガイドのコンクール検索でも見つかります。

この記事を書いた人

国内外の音楽コンクール情報を網羅的に発信するメディア「音楽コンクールガイド」の編集チーム。全日本吹奏楽コンクールをはじめとする各種大会のデータ分析を行い、出場者・保護者・指導者に役立つ情報を届けています。

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