【東北】Nコン代表校・全国大会結果まとめ|過去5年(合唱)【2026最新】

東北Nコン代表校 — 過去5年の全国大会結果まとめ

「Nコン東北から、今年はどの学校が全国大会に進んだんだろう?」「2024年に岩手県勢初の中学校全国金賞を取った『北上6校合同』って、どんな学校?」と気になっていませんか。

NHK全国学校音楽コンクール(通称Nコン、合唱)の東北ブロックは、青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県で構成され、会場は近年宮城県名取市の「名取市文化会館(タイハクホール名取)」で開催されています。第88回(2021年)から第92回(2025年)までの過去5年で全国大会に進んだ東北代表校8校(合同編成を1校としてカウント)にしぼって、各校の成績・編成・合唱団の特徴を部門別にまとめます。

Nコン=NHK全国学校音楽コンクール(合唱)。NHKの放送コンテストとは別の大会です。

表記の凡例: 各校のコンクール実績テーブルでは、

  • 「代表」=東北大会を勝ち抜いて全国大会に出場
  • 「金/銀/銅」=東北大会または県大会の賞
  • 「—」=本記事の調査で公開記録を確認できなかった項目(県大会・東北大会への出場有無を含む)
  • 「出場なし」=東北大会自体に出場記録なし

Nコン全国大会の入賞は金賞・銀賞・銅賞で、それに続く「優良賞」は出場校に贈られる賞です(入賞には届かなかったが全国の舞台に立った学校への賞)。順序は金 → 銀 → 銅 → 優良の順で並びます。

この記事の要点

  • 東北から過去5年で全国大会に出場した小学校・中学校・高校の代表校8校(高校3校+中学校3校+小学校2校〔合同編成を1校としてカウント〕)を紹介。
  • 各校の編成(混声/女声/同声)・部員数・過去の通算実績。
  • 第88〜92回の課題曲・自由曲・東北大会&全国大会成績の一覧。
  • 代表校ごとの音楽的な特徴と指導方針。
  • 東北Nコン独自の特徴 — 過去5年で全国金賞を3回獲得(第88回福島県立郡山高校・第89回北上市立黒沢尻北小学校・第91回北上市6校合同中学校)。小・中・高の全部門で全国金賞を経験している実力派ブロック。
目次

東北とNHK Nコンの基礎知識

NHK Nコンは、全国を8ブロックに分けて予選を行う大会です。東北ブロックの位置づけを最初に整理しておきましょう。

Nコンを読み解くためのミニ用語集

はじめてNコンに触れる方のために、本記事で繰り返し出てくる言葉をまとめておきます。

用語 意味
ブロック 全国を8つに分けた地域区分(北海道/東北/関東甲信越/東海北陸/近畿/中国/四国/九州沖縄)。
県大会 東北ブロックでは、各県(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)で先に行われる予選。県大会の上位校が東北大会に進む。
課題曲 NHKが毎年指定し、その年の出場校全員が同じ曲を歌う指定曲。
自由曲 各校が自由に選ぶ曲。学校の個性が出やすい。
混声 / 女声 / 男声 / 同声 編成。男女混合=混声、女子のみ=女声、男子のみ=男声、男女どちらか同じ声種でそろえる=同声(小学校では同声が多い)。
シードブロック 前年の全国大会で金賞や銀賞を獲得した学校が所属するブロックは、翌年そのブロックの代表枠が1校増える制度(部門ごとに独立)。シードはブロックに付与されるしくみで、翌年どの学校が代表になるかは県大会・ブロック大会の結果で決まります。
合同編成 複数の学校が合同で1つの合唱団を編成する出場形態。少子化で単独編成が難しい地域で増えている方式で、東北では北上市の中学校で複数年にわたって採用されています。

大会の3段階と勝ち上がりの流れ

Nコンは、県→ブロック→全国の3つの段階で勝ち上がっていく大会です。

県大会(東北は6県の各県/例年7月下旬〜8月)→ 東北ブロック大会(宮城県名取市・名取市文化会館/例年9月中旬)→ 全国大会(NHKホール ほか/例年10月)

県大会で上位の成績を収めた学校だけが東北大会に進み、東北大会を勝ち抜いた各部門の代表校が全国大会へ駒を進めます。前年に東北代表が全国大会で金賞や銀賞を獲得すると、翌年はブロックがシード扱いとなり、その部門の代表枠が1校増えます。

東北ブロックに含まれる県

東北ブロックは青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県で構成されています。日本海側(秋田・山形)と太平洋側(青森・岩手・宮城・福島)の文化圏が一つのブロックを成しており、地理的に広く広がるブロックの一つです。各県には県独立の合唱連盟があり、Nコンとは別に全日本合唱コンクール東北支部大会などの活動も毎年継続して行われています。

全国大会への代表枠

各部門の全国大会出場校は11校。そのうち東北ブロックからの代表枠は、中学校・高校は通常2校ずつ、小学校は1〜2校(年により変動)です。関東甲信越に次いで代表枠が多いブロックの一つで、過去5年でも高校10枠・中学校10枠・小学校7枠の延べ27枠が東北から全国に進出しました。

ブロック大会の開催地と時期

東北ブロックコンクールは例年9月中旬の土・日2日間、宮城県名取市の名取市文化会館(愛称タイハクホール名取)で開催されています。直近の第92回(2025)は9月13日(土)・14日(日)に小学校・中学校・高校の各部門が行われました。

県大会のしくみ(県ごとに少しずつ違う)

東北ブロックは各県独立の県大会方式です。県大会の上位校(部門により金賞〜2位まで等、県により異なる)が東北大会に進出します。

県大会から東北大会への進出方式
青森県 県大会上位校が進出(リンクモア平安閣市民ホール ほか)
岩手県 県大会上位校が進出(北上市文化交流センターさくらホール ほか)
宮城県 県大会上位校が進出(東京エレクトロンホール宮城/日立システムズホール仙台 ほか)
秋田県 県大会上位校が進出(秋田県民会館・あきた芸術劇場ミルハス ほか)
山形県 県大会上位校が進出(山形県県民会館・やまぎん県民ホール ほか)
福島県 県大会上位校が進出(福島市音楽堂・けんしん郡山文化センター ほか)

東北のNコン全体の傾向

過去5年の東北の傾向は次のとおりです。

  • 過去5年で全国金賞3回・小中高の全部門で全国金賞を経験 — 第88回(2021)福島県立郡山高校、第89回(2022)北上市立黒沢尻北小学校、第91回(2024)北上市6校合同中学校が、それぞれ全国金賞を獲得しました。小学校・中学校・高校の3部門すべてで全国金賞経験があるブロックは全国でも数少なく、東北は実力派ブロックの代表格です。
  • 岩手県北上市の合唱どころ — 黒沢尻北小学校が第89回〜第92回まで4年連続で全国大会出場(金1・銀1・銅2)、北上市の公立中学校6校合同が第91回で岩手県勢初の中学校全国金賞を達成。北上市は小・中ともに東北を代表する合唱どころとして注目されています。
  • 福島県の高校3強体制 — 福島県立郡山高校・安積黎明高校・会津高校の3校が過去5年で東北高校代表枠の9枠を占めています。福島県は東北の高校合唱を引っぱる存在です。
  • 東北6県それぞれに合唱の強豪校がそろう — Nコン東北代表は過去5年で福島(高校3強)・岩手(北上市の小中)・宮城(仙台一中・上杉山通小・聖ドミニコ学院小)・青森(八戸東高)の4県から出ています。一方、秋田県は秋田大学教育文化学部附属小学校が全日本合唱コンクール全国大会で金賞(2024・2025)を獲得しており、横手南中・秋田北高なども県大会上位の常連です。山形県も鶴岡北高校・山形西高校が全日本合唱コンクール全国大会出場経験を持ち、山形大学附属小学校が第92回Nコン東北大会で奨励賞を獲得するなど、6県それぞれに合唱の伝統と強豪校がそろっています。

過去5年の東北代表校・全国大会結果

第88回(2021)〜第92回(2025)の東北代表校を、部門別に一覧で整理します。東北ブロックは中学校・高校で各2校・小学校は1〜2校が代表枠で、5年で延べ約27枠(小7・中10・高10)となります(年により枠数は変わります)。

部門 学校数 延べ出場回数(本記事で確認済み)
小学校 2校 6回(うち黒沢尻北小が4年連続出場)
中学校 3校 7回(うち第91・92回は北上市合同が連続出場)
高校 3校 10回(福島3強体制)
合計 8校(合同編成を1校としてカウント) 23回

過去5年の東北ブロック代表枠は延べ27枠(小学校7・中学校10・高校10)ですが、第88回・第89回の小学校・中学校代表の一部は本記事の調査時点で公開記録の照合が完了していないため、上記のテーブルや以下の各部門表からは除外しています。NHK Nコン公式・conhist.netで判明し次第追記します。

高校部門(10回出場)

大会回 学校(県) 全国大会結果
2025 第92回 福島県立郡山高等学校(福島) 銀賞
2025 第92回 福島県立安積黎明高等学校(福島) 優良賞
2024 第91回 福島県立会津高等学校(福島) 銀賞
2024 第91回 青森県立八戸東高等学校(青森) 優良賞
2023 第90回 福島県立郡山高等学校(福島) 銀賞
2023 第90回 福島県立会津高等学校(福島) 銅賞
2022 第89回 福島県立安積黎明高等学校(福島) 銅賞
2022 第89回 福島県立会津高等学校(福島) 銅賞
2021 第88回 福島県立郡山高等学校(福島) 金賞(日本一)
2021 第88回 福島県立安積黎明高等学校(福島) 優良賞

中学校部門(本記事で確認できた7回出場)

大会回 学校(県) 全国大会結果
2025 第92回 北上市立上野・北上北・北上中学校 3校合同(岩手) 銅賞
2025 第92回 郡山市立郡山第一中学校(福島) 優良賞
2024 第91回 北上市立上野・飯豊・南・東陵・北上北・北上中学校 6校合同(岩手) 金賞(日本一・岩手県勢初)
2024 第91回 仙台市立第一中学校(宮城) 優良賞
2023 第90回 郡山市立郡山第一中学校(福島) 銅賞
2023 第90回 郡山市立郡山第七中学校(福島) 優良賞
2021 第88回 郡山市立郡山第一中学校(福島) 優良賞

小学校部門(本記事で確認できた6回出場)

大会回 学校(県) 全国大会結果
2025 第92回 北上市立黒沢尻北小学校(岩手) 銅賞
2025 第92回 仙台市立上杉山通小学校(宮城) 優良賞
2024 第91回 北上市立黒沢尻北小学校(岩手) 銅賞
2024 第91回 聖ドミニコ学院小学校(宮城) 出場(賞名公開記録未確認)
2023 第90回 北上市立黒沢尻北小学校(岩手) 銀賞
2022 第89回 北上市立黒沢尻北小学校(岩手) 金賞(日本一)

上記テーブルは本記事の調査時点で公開記録の照合が完了した代表校のみを掲載しています。各校の紹介セクションのコンクール実績テーブルでは、公開記録が確認できなかった年は「—」で表記しています。


【高校】東北のNコン代表校

ここからは、過去5年に全国大会へ進んだ東北の代表校を、部門別に1校ずつご紹介します。まずは高校の3校から見ていきましょう。過去5年の東北高校代表枠10枠のうち、9枠を福島県の3校が占めているのが大きな特徴です。

1. 福島県立郡山高等学校(郡山市・公立進学校)── 第88(2021)金・第90(2023)銀・第92(2025)銀

福島県郡山市の公立進学校で、合唱部は東北を代表する高校合唱の名門として知られています。第88回(2021)に全国金賞・日本一を達成し、第90回(2023)銀賞・第92回(2025)銀賞と過去5年で3回全国の表彰台に上がりました。混声合唱で東北大会を勝ち抜き、福島県内では同じ郡山市の安積黎明高校とともに「郡山の高校合唱二枚看板」を形成しています。

基本情報

項目 内容
所在地 福島県郡山市
設立区分 公立(県立)
編成 混声合唱
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で3回出場(第88回金賞・第90回銀賞・第92回銀賞)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 東北大会 全国大会
2025 第92回 惑星そぞろ 代表 銀賞
2024 第91回
2023 第90回 鳥よ空へ 代表 銀賞
2022 第89回
2021 第88回 彼方へのノック 代表 金賞(日本一)

2. 福島県立安積黎明高等学校(郡山市・公立進学校)── 第88(2021)優良・第89(2022)銅・第92(2025)優良

福島県郡山市の公立進学校で、Nコン全国大会への出場回数が全国でも最多級の東北高校合唱の伝統校です。Nコン高校の部では第62〜69回(1995〜2002年)に8年連続金賞を獲得した連覇記録を持ち、さらに全日本合唱コンクール全国大会でも長年金賞常連校として活動してきました。2001年の男女共学化(同時に校名を旧・安積女子高校から安積黎明高校へ改称)までは女声合唱、共学化以降は女声合唱と混声合唱の両方の編成で出場しています。過去5年では第88回優良賞・第89回銅賞・第92回優良賞と3回Nコン全国大会に出場。自由曲には作曲家・鈴木輝昭の書き下ろし作品を選ぶ伝統があります(第89回自由曲は鈴木輝昭作曲・瀧口修造詩の組曲「同声合唱とピアノのための『サルバドール ダリ』」より「ピカソ」)。

基本情報

項目 内容
所在地 福島県郡山市
設立区分 公立(県立)
編成 女声合唱/混声合唱
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で3回出場(第88回優良賞・第89回銅賞・第92回優良賞)。Nコン高校の部で第62〜69回(1995〜2002年)の8年連続金賞を含む金賞経験。全日本合唱コンクール全国大会でも長年金賞常連の伝統校

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 東北大会 全国大会
2025 第92回 惑星そぞろ 代表 優良賞
2024 第91回
2023 第90回
2022 第89回 無音が聴こえる 「サルバドール ダリ」より ピカソ(鈴木輝昭) 代表 銅賞
2021 第88回 彼方へのノック 代表 優良賞

3. 福島県立会津高等学校(会津若松市・公立進学校)── 第90(2023)銅・第91(2024)銀

福島県会津若松市の公立進学校で、合唱部は会津地方の合唱の象徴的存在です。第90回(2023)銅賞・第91回(2024)銀賞と、2年連続で全国の表彰台に上がりました。混声合唱で東北大会を勝ち抜き、福島県内では郡山高校・安積黎明高校に続く3校目の高校合唱として、東北の高校合唱を3校体制で支えている形です。

基本情報

項目 内容
所在地 福島県会津若松市
設立区分 公立(県立)
編成 混声合唱
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で2回出場(第90回銅賞・第91回銀賞)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 東北大会 全国大会
2025 第92回
2024 第91回 明日のノート 代表 銀賞
2023 第90回 鳥よ空へ 代表 銅賞
2022 第89回
2021 第88回

上記3校のほか、第91回(2024)には青森県立八戸東高等学校が東北代表として全国大会に出場(優良賞)。福島県外の高校としては過去5年で唯一の東北代表入りでした。


【中学校】東北のNコン代表校

東北のNコン中学校部門代表校イメージ

中学校部門は、過去5年で岩手県北上市の合同編成中学校と福島県郡山市の公立中学校が代表枠の中心となりました。第91回(2024)には北上市立6校合同中学校が岩手県勢初の全国金賞・日本一を達成し、東北中学校合唱史に大きな足跡を残しました。判明している3校(合同編成を1校としてカウント)をご紹介します。

1. 北上市6校合同中学校(北上市・公立)── 第91(2024)金・第92(2025)銅

岩手県北上市の複数の公立中学校による合同合唱団で、第91回(2024)に全国金賞(日本一)、第92回(2025)に銅賞と、2年連続で全国大会に出場した東北中学校合唱の象徴的存在です。第91回は北上市立 上野・飯豊・南・東陵・北上北・北上の6校合同・部員23名(1〜3年)、第92回は北上市立 上野・北上北・北上の3校合同という編成で、いずれも指揮者を立てずに歌い手が自主的に合わせて仕上げるやり方が大きな話題となりました。第91回の自由曲は「露営のともしび」。各校の下校時間以降に近くの公民館に集合して練習を重ねる編成のしかたで、岩手県勢初の中学校全国金賞を達成。少子化時代の合唱部を続けるためのお手本として全国から注目を集めています。

基本情報

項目 内容
所在地 岩手県北上市(複数の公立中学校が合同編成)
設立区分 公立(市立)
編成 混声合唱(指揮者なしの自主編成)
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で2年連続出場(第91回金賞・日本一/岩手県勢初・第92回銅賞)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 東北大会 全国大会
2025 第92回 代表(3校合同) 銅賞
2024 第91回 僕らはいきものだから 露営のともしび 代表(6校合同・部員23名) 金賞(日本一・岩手県勢初)
2023 第90回
2022 第89回
2021 第88回

2. 郡山市立郡山第一中学校(郡山市・公立)── 第88(2021)優良・第90(2023)銅・第92(2025)優良

福島県郡山市の公立中学校で、合唱部は福島県中学校合唱を支える存在です。過去5年で3回全国大会に出場し、第90回(2023)には銅賞を獲得しました。混声合唱で東北大会を勝ち抜き、福島県内では同じ郡山市の郡山第七中学校とともに郡山の中学校合唱二強を形成しています。

基本情報

項目 内容
所在地 福島県郡山市
設立区分 公立(市立)
編成 混声合唱
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で3回出場(第88回優良賞・第90回銅賞・第92回優良賞)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 東北大会 全国大会
2025 第92回 代表 優良賞
2024 第91回
2023 第90回 Chessboard 代表 銅賞
2022 第89回
2021 第88回 足跡 代表 優良賞

3. 仙台市立第一中学校(仙台市・公立)── 第91(2024)優良

宮城県仙台市の公立中学校で、合唱部は第91回(2024)に東北代表として全国大会に出場しました。混声合唱で東北大会を勝ち抜き、宮城県の公立中学校としての全国出場校となりました。同年は岩手県の北上6校合同中が全国金賞を獲得した年で、東北中学校代表枠2枠を岩手・宮城が分け合った形になりました。

基本情報

項目 内容
所在地 宮城県仙台市
設立区分 公立(市立)
編成 混声合唱
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で1回出場(第91回・優良賞)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 東北大会 全国大会
2025 第92回
2024 第91回 僕らはいきものだから 代表 優良賞
2023 第90回
2022 第89回
2021 第88回

上記3校のほか、過去5年では郡山市立郡山第七中学校が第90回(2023)東北代表として全国大会に出場(優良賞)しています。


【小学校】東北のNコン代表校

東北のNコン小学校部門代表校イメージ

小学校部門は、過去5年で岩手県北上市立黒沢尻北小学校が4年連続で東北代表となり、全国金賞1回・銀賞1回・銅賞2回と東北小学校合唱を引っぱり続けています。判明している2校をご紹介します。

1. 北上市立黒沢尻北小学校(北上市・公立)── 第89(2022)金・第90(2023)銀・第91(2024)銅・第92(2025)銅

岩手県北上市の公立小学校で、合唱部は東北小学校合唱を引っぱる存在として、第89回(2022)から第92回(2025)まで4年連続で全国大会に出場しています。第89回は全国金賞(日本一)を獲得し、第90回銀賞・第91回銅賞・第92回銅賞と4年連続で全国の表彰台に上がりました。第89回の全国金賞は、それまで全国大会で長年上位を走ってきた強豪を破っての快挙で、東北小学校合唱の新たな歴史を刻んだ年として記憶されています。同声(児童合唱)の編成で、岩手県北上市は中学校(合同編成)と合わせて「合唱どころ北上」を全国に印象づけました。

基本情報

項目 内容
所在地 岩手県北上市
設立区分 公立(市立)
編成 同声(児童合唱)
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で4年連続出場(第89回金賞・日本一・第90回銀賞・第91回銅賞・第92回銅賞)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 東北大会 全国大会
2025 第92回 あおい天使 代表 銅賞
2024 第91回 かわっただけだよ ヘンじゃない 代表 銅賞
2023 第90回 緑の虎 代表 銀賞
2022 第89回 とどいてますか 代表 金賞(日本一)
2021 第88回

2. 仙台市立上杉山通小学校(仙台市・公立)── 第92(2025)優良

宮城県仙台市の公立小学校で、合唱部は第92回(2025)に東北代表として全国大会に出場しました。同声(児童合唱)の編成で東北大会を勝ち抜き、宮城県の公立小学校として久々の全国出場となりました。同年は岩手県の黒沢尻北小学校が全国銅賞を獲得した年で、東北小学校代表枠2枠を岩手・宮城が分け合った形になりました。

基本情報

項目 内容
所在地 宮城県仙台市
設立区分 公立(市立)
編成 同声(児童合唱)
部員数
Nコン全国大会通算 過去5年で1回出場(第92回・優良賞)

コンクール実績(第88〜92回)

大会回 課題曲 自由曲(作曲者) 東北大会 全国大会
2025 第92回 あおい天使 代表 優良賞
2024 第91回
2023 第90回
2022 第89回
2021 第88回

上記2校のほか、第91回(2024)には聖ドミニコ学院小学校(宮城)が東北代表として全国大会に出場しています。


東北のNコン強豪校 — 5年間で見えた傾向

過去5年の東北代表校8校を眺めると、いくつかの共通点と勢力図の特徴が見えてきます。

1. 全部門で全国金賞を経験している実力派ブロック

東北ブロックは過去5年で全国金賞を3回獲得しています。第88回(2021)福島県立郡山高校、第89回(2022)北上市立黒沢尻北小学校、第91回(2024)北上市6校合同中学校と、小学校・中学校・高校の3部門すべてで全国金賞経験があるブロックは全国でも数少なく、東北は実力派ブロックの代表格として位置づけられます。

2. 福島県の高校3強体制

過去5年の東北高校代表枠10枠のうち、9枠を福島県の3校(郡山高・安積黎明・会津高)が占めています。福島県郡山市は郡山高校と安積黎明高校の合唱二枚看板を抱え、会津地方には会津高校という伝統校がそびえ、福島県は東北の高校合唱を引っぱる存在となっています。福島県外では青森県立八戸東高校が第91回に1度東北代表入りしました。

3. 岩手県北上市の合唱どころ — 黒沢尻北小の4年連続入賞

岩手県北上市は、過去5年で小学校・中学校ともに東北代表を多数送り出す合唱どころとして全国に名を知られました。北上市立黒沢尻北小学校は第89回〜第92回まで4年連続で全国大会に出場し、金1・銀1・銅2と毎年全国の表彰台に上がり続けています。東北の小学校合唱を引っぱる安定した実力派です。

4. 北上市の合同合唱の取り組み

中学校部門では、北上市の公立中学校6校が合同編成で第91回(2024)に全国金賞・岩手県勢初の中学校全国金賞を達成しました。第92回(2025)も3校合同で全国銅賞を獲得。少子化で単独校では合唱部の編成が難しい時代にあって、複数校が合同で1つの合唱団を組む方式は、北上市の事例を通じて全国に注目を集めるお手本となっています。指揮者を立てずに歌い手が自主的に合わせて仕上げる編成のしかたも、合唱教育の新しい可能性として注目されています。

5. 東北6県それぞれの合唱事情

東北の合唱はNコン代表校だけでなく、6県それぞれの強豪校が支えています。

  • 青森県: 八戸東高校が第91回Nコン東北代表(2024)。県大会会場はリンクモア平安閣市民ホールなど
  • 岩手県: 北上市の黒沢尻北小と市内中学校の合同編成が小・中の代表枠を引っぱる存在
  • 宮城県: 仙台市立第一中・上杉山通小・聖ドミニコ学院小が直近の全国出場校。県大会会場は東京エレクトロンホール宮城ほか
  • 秋田県: 秋田大学教育文化学部附属小学校が全日本合唱コンクール全国大会で2年連続金賞(2024・2025)。横手南中・秋田北高なども県大会上位の常連
  • 山形県: 鶴岡北高校・山形西高校が全日本合唱コンクール全国大会出場経験を持つ。山形大学附属小学校が第92回Nコン東北大会で奨励賞を獲得
  • 福島県: Nコン高校代表枠の主力(郡山高・安積黎明・会津高の3強)と郡山市の中学校2校が活躍

NコンとAJCC(全日本合唱コンクール)の両方を視野に入れると、6県すべてに全国水準の合唱団が存在することがわかります。


よくある質問(FAQ)

Q1. NコンとNHK杯放送Nコンは同じ大会ですか?

別の大会です。本記事で扱う「Nコン」はNHK全国学校音楽コンクール(合唱)で、小学校・中学校・高校の合唱を対象としています。NHK杯放送コンテスト(通称: 放送コンテスト・Nコン)は朗読・テレビ番組制作などの放送部門のコンテストで、合唱大会ではありません。

Q2. 東北からは毎年何校が全国大会に進めますか?

東北ブロックからの代表枠は、中学校・高校は通常2校ずつ、小学校は1〜2校(年により変わります)です。前年に東北代表が全国大会で金賞・銀賞を獲得した年は、翌年シード枠でその部門の代表枠が1校増えます。過去5年では延べ27枠(小7・中10・高10)が東北から全国に進出しました。

Q3. 東北大会の結果はどこで確認できますか?

NHK Nコン公式サイト(https://www.nhk.or.jp/ncon/)の年度別ページに掲載されます。過去年の結果は conhist.net でも検索できます。各県の県大会結果は、青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の各合唱連盟の公式サイトでそれぞれ確認できます。

Q4. 全国大会の演奏映像はどこで見られますか?

NHK Nコン公式の「Nコンontheweb」で、全国大会・ブロックコンクールの演奏映像が約3年間配信されます。テレビ放送分の見逃し視聴は「NHK ONE」(2025年10月にNHKプラスから機能を増やした新サービスとして移行)で放送後1週間ご覧になれます。歴代の課題曲音源は「課題曲JukeBox」で公開されています。

Q5. 東北各県の合唱活動の特色は?

東北6県にはそれぞれ全国水準の合唱団があります。福島県は郡山高・安積黎明・会津高の高校3強がNコン東北代表枠を主導。岩手県は北上市の黒沢尻北小・市内中学校の合同編成が小・中の代表枠を引っぱっています。宮城県は仙台市立第一中や上杉山通小が直近の全国出場校。青森県は八戸東高校が第91回Nコン東北代表。秋田県は秋田大学教育文化学部附属小学校が全日本合唱コンクール全国大会で2024・2025の2年連続金賞を獲得し、横手南中・秋田北高も県大会上位常連です。山形県は鶴岡北高・山形西高がAJCC全国大会出場経験を持ち、山形大学附属小学校が第92回Nコン東北大会で奨励賞を獲得。Nコン代表枠の有無だけでは見えない、6県それぞれの合唱文化が東北を形作っています。

Q6. 北上市の「合同編成」は東北では珍しい方式ですか?

合同編成(複数校が1つの合唱団を組む方式)自体は他のブロックでも見られますが、東北中学校で合同編成が全国金賞を獲得したのは第91回(2024)の北上市6校合同が初めてでした。少子化で単独校では合唱部員数の確保が難しい地域での新しい選択肢として、北上市の事例は全国の合唱教育関係者から注目を集めています。第92回(2025)の3校合同による全国銅賞も含めて、合同編成が短期的な対応策ではなく安定して全国上位に届くしくみとして機能していることが示されました。


まとめ

東北ブロックは、青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島の6県で構成される広いブロックで、過去5年で全国金賞を3回獲得し、小学校・中学校・高校の全部門で全国金賞経験を持つブロックです。秋田・山形でもAJCC(全日本合唱コンクール)全国大会で金賞を取る学校があり、東北6県のいずれにも合唱の伝統が息づいています。過去5年では、

  • 小学校は、北上市立黒沢尻北小学校(岩手)・仙台市立上杉山通小学校(宮城)の2校
  • 中学校は、北上市6校合同中学校(岩手)・郡山市立郡山第一中学校(福島)・仙台市立第一中学校(宮城)の3校
  • 高校は、福島県立郡山高等学校・福島県立安積黎明高等学校・福島県立会津高等学校(いずれも福島)の3校

合計8校(本記事で確認できた範囲で延べ23回)が全国大会の舞台に立ってきました。

岩手県北上市の小学校・中学校(合同編成)が「合唱どころ北上」を全国に印象づけ、福島県の高校3強が東北高校合唱を引っぱる形が、東北Nコンの過去5年を象徴しています。秋田県・山形県を含めた東北全6県で県大会・県合唱連盟の活動が毎年続いており、東北の合唱はブロック全体の積み重ねの上に成り立っています。

お探しの合唱コンクール情報は、音楽コンクールガイドのコンクール検索でも見つかります。

この記事を書いた人

国内外の音楽コンクール情報を網羅的に発信するメディア「音楽コンクールガイド」の編集チーム。全日本吹奏楽コンクールをはじめとする各種大会のデータ分析を行い、出場者・保護者・指導者に役立つ情報を届けています。

目次