「Nコン九州沖縄から、今年はどの学校が全国大会に進んだんだろう?」「3年連続で代表になっている佐賀の伊万里小学校って、どんな学校?」と気になっていませんか。
NHK全国学校音楽コンクール(通称Nコン、合唱)の九州沖縄ブロックは、福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄の8県で構成され、会場はアクロス福岡 シンフォニーホール(福岡県福岡市)で開催されています。第88回(2021年)から第92回(2025年)までの過去5年で全国大会に進んだ九州沖縄代表校8校にしぼって、各校の成績・編成・合唱団の特徴を部門別にまとめます。
Nコン=NHK全国学校音楽コンクール(合唱)。NHKの放送コンテストとは別の大会です。
表記の凡例: 各校のコンクール実績テーブルでは、
- 「代表」=九州沖縄大会を勝ち抜いて全国大会に出場
- 「金/銀/銅」=九州沖縄大会または県大会の賞
- 「—」=本記事の調査で公開記録を確認できなかった項目(県大会・九州沖縄大会への出場有無を含む)
- 「出場なし」=九州沖縄大会自体に出場記録なし
Nコン全国大会の入賞は金賞・銀賞・銅賞で、それに続く「優良賞」は出場校に贈られる賞です(入賞には届かなかったが全国の舞台に立った学校への賞)。順序は金 → 銀 → 銅 → 優良の順で並びます。
この記事の要点
- 九州沖縄から過去5年で全国大会に出場した小学校・中学校・高校の代表校8校(高校3校+中学校3校+小学校2校)を紹介。
- 各校の編成(混声/女声/同声)・部員数・過去の通算実績。
- 第88〜92回の課題曲・自由曲・九州沖縄大会&全国大会成績の一覧。
- 代表校ごとの音楽的な特徴と指導方針。
- 九州沖縄Nコン独自の特徴 — 過去5年の代表は熊本・鹿児島・佐賀・宮崎の4県から出ており、福岡・長崎・大分・沖縄を含む8県それぞれが県大会・AJCC九州支部大会で合唱活動を継続。伊万里小学校の3年連続代表、鹿児島高校の2年連続代表、宮崎大学附属中の約20年ぶり全国出場、ブロック大会は例年8月下旬に開催。
九州沖縄とNHK Nコンの基礎知識
NHK Nコンは、全国を8ブロックに分けて予選を行う大会です。九州沖縄ブロックの位置づけを最初に整理しておきましょう。
Nコンを読み解くためのミニ用語集
はじめてNコンに触れる方のために、本記事で繰り返し出てくる言葉をまとめておきます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ブロック | 全国を8つに分けた地域区分(北海道/東北/関東甲信越/東海北陸/近畿/中国/四国/九州沖縄)。 |
| 県大会 | 九州沖縄ブロックでは、各県(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄)で先に行われる予選。県大会の上位校が九州沖縄大会に進む。 |
| 課題曲 | NHKが毎年指定し、その年の出場校全員が同じ曲を歌う指定曲。 |
| 自由曲 | 各校が自由に選ぶ曲。学校の個性が出やすい。 |
| 混声 / 女声 / 男声 / 同声 | 編成。男女混合=混声、女子のみ=女声、男子のみ=男声、男女どちらか同じ声種でそろえる=同声(小学校では同声が多い)。 |
| シードブロック | 前年の全国大会で金賞や銀賞を獲得した学校が所属するブロックは、翌年そのブロックの代表枠が1校増える仕組み。 |
| 全日本合唱コンクール(AJCC) | NHKとは別に、全日本合唱連盟・朝日新聞社が主催する合唱の全国大会。学校部門は支部大会→全国大会の2段階。九州沖縄8県は九州支部として参加しています。 |
大会の3段階と勝ち上がりの流れ
Nコンは、県→ブロック→全国の3つの段階で勝ち上がっていく大会です。
県大会(九州沖縄は8県の各県/例年7月下旬〜8月上旬)→ 九州沖縄ブロック大会(福岡県福岡市・アクロス福岡シンフォニーホール/例年8月下旬)→ 全国大会(NHKホール ほか/例年10月)
県大会で上位の成績を収めた学校だけが九州沖縄大会に進み、九州沖縄大会を勝ち抜いた各部門の代表校が全国大会へ駒を進めます。
九州沖縄ブロックに含まれる県
九州沖縄ブロックは福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄の8県で構成されています。NHKの全国区分では九州7県と沖縄県が1つのブロックにまとめられており、全国8ブロックの中で最も県の数が多いブロックです。各県には独立した合唱連盟があり、県大会の運営から地域全体の合唱文化を支える活動までを担っています。
全国大会への代表枠
各部門の全国大会出場校は11校。そのうち九州沖縄ブロックからの代表枠は、小学校・中学校・高校の各部門から1校ずつです。前年に九州沖縄代表が全国大会で金賞や銀賞を獲得すると、翌年はブロックがシード扱いとなり、その部門の代表枠が1校増えます。過去5年では延べ15枠(小5・中5・高5)が九州沖縄から全国に進出しました。
ブロック大会の開催地と時期
九州沖縄ブロックコンクールは例年8月下旬、福岡県福岡市のアクロス福岡 シンフォニーホールで開催されています。全国8ブロックの中でも早い時期に行われるブロックで、夏休み終盤の本番に向けて各代表校が夏休み中の練習に力を入れる流れになります。直近の第92回(2025)は8月26日(火)に中学校の部、8月27日(水)に小学校・高校の部が行われました。
県大会のしくみ(県ごとに少しずつ違う)
九州沖縄ブロックは各県独立の県大会方式です。県大会の上位校が九州沖縄大会に進出します。
| 県 | 県大会から九州沖縄大会への進出方式 |
|---|---|
| 福岡県 | 県大会上位校が進出(NHK福岡放送局/アクロス福岡 ほか) |
| 佐賀県 | 県大会上位校が進出(佐賀市文化会館 ほか) |
| 長崎県 | 県大会上位校が進出(長崎ブリックホール/長崎市民会館 ほか) |
| 熊本県 | 県大会上位校が進出(熊本県立劇場 ほか) |
| 大分県 | 県大会上位校が進出(iichikoグランシアタ/iichiko総合文化センター ほか) |
| 宮崎県 | 県大会上位校が進出(メディキット県民文化センター ほか) |
| 鹿児島県 | 県大会上位校が進出(宝山ホール/鹿児島市民文化ホール ほか) |
| 沖縄県 | 県大会上位校が進出(沖縄県立芸術大学ホール/那覇文化芸術劇場なはーと ほか) |
九州沖縄のNコン全体の傾向
過去5年の九州沖縄の傾向は次のとおりです。
- 4県に部門が分かれる代表構成 — 本記事で確認できた範囲の九州沖縄代表は熊本・鹿児島・佐賀・宮崎の4県から出ており、小学校=佐賀(伊万里小)と宮崎(吾田小)、中学校=熊本(出水中・日吉中)と宮崎(宮崎大附属中)、高校=鹿児島(鹿児島高校)・熊本(県立第一)・宮崎(宮崎学園)と、部門ごとに違う県から代表が出る構成になっています。他ブロック(近畿の兵庫中心・東北の福島中心)とは異なる特徴です。
- 伊万里市立伊万里小学校(佐賀)の3年連続代表 — 第89回(2022)から第91回(2024)まで3年連続で九州沖縄代表となり、第89回には全国銅賞を獲得しました。九州沖縄小学校合唱の中心となる学校です。
- 鹿児島高等学校(鹿児島)の高校2年連続代表 — 第91回(2024)・第92回(2025)と2年連続でブロック代表となっています。私立共学校の混声合唱で、九州沖縄高校代表枠を引っぱる学校です。
- 福岡・長崎・大分・沖縄の県内活動も継続 — 過去5年で代表が出ていない福岡・長崎・大分・沖縄の4県でも、県大会・県合唱連盟の活動を毎年続けています。福岡女学院中学校・高等学校(私立)はNコン福岡県大会金賞の常連で、第92回(2025)はブロック大会まで進出しました。
過去5年の九州沖縄代表校・全国大会結果
第88回(2021)〜第92回(2025)の九州沖縄代表校を、部門別に一覧で整理します。九州沖縄ブロックは各部門1校が代表枠で、5年で延べ15枠(小5・中5・高5)となります。
| 部門 | 学校数 | 延べ出場回数(本記事で確認済み) |
|---|---|---|
| 小学校 | 2校 | 4回 |
| 中学校 | 3校 | 3回 |
| 高校 | 3校 | 4回 |
| 合計 | 8校 | 11回 |
過去5年の九州沖縄ブロック代表枠は延べ15枠(小5・中5・高5)ですが、第88回・第89回の小学校・中学校代表の一部は本記事の調査時点で公開記録の照合が完了していないため、上記のテーブルや以下の各部門表からは除外しています。NHK Nコン公式・conhist.netで判明し次第追記します。
高校部門(本記事で確認できた4回出場)
| 年 | 大会回 | 学校(県) | 全国大会結果 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 第92回 | 鹿児島高等学校(鹿児島) | 優良賞 |
| 2024 | 第91回 | 鹿児島高等学校(鹿児島) | 優良賞 |
| 2023 | 第90回 | 熊本県立第一高等学校(熊本) | 優良賞 |
| 2021 | 第88回 | 宮崎学園高等学校(宮崎) | 出場(賞名公開記録要再確認) |
中学校部門(本記事で確認できた3回出場)
| 年 | 大会回 | 学校(県) | 全国大会結果 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 第92回 | 宮崎大学教育学部附属中学校(宮崎) | 優良賞 |
| 2024 | 第91回 | 熊本市立日吉中学校(熊本) | 優良賞 |
| 2023 | 第90回 | 熊本市立出水中学校(熊本) | 優良賞 |
小学校部門(本記事で確認できた4回出場)
| 年 | 大会回 | 学校(県) | 全国大会結果 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 第92回 | 日南市立吾田小学校(宮崎) | 優良賞 |
| 2024 | 第91回 | 伊万里市立伊万里小学校(佐賀) | 優良賞 |
| 2023 | 第90回 | 伊万里市立伊万里小学校(佐賀) | 優良賞 |
| 2022 | 第89回 | 伊万里市立伊万里小学校(佐賀) | 銅賞 |
上記テーブルは本記事の調査時点で公開記録の照合が完了した代表校のみを掲載しています。各校の紹介セクションのコンクール実績テーブルでは、公開記録が確認できなかった年は「—」で表記しています。
【高校】九州沖縄のNコン代表校
ここからは、過去5年に全国大会へ進んだ九州沖縄の代表校を、部門別に1校ずつご紹介します。まずは高校の3校から見ていきましょう。過去5年の九州沖縄高校代表枠5枠のうち、確認できた4枠は鹿児島・熊本・宮崎の3県から出ています。鹿児島高校が直近の第91・第92回と2年連続で代表に選ばれているのが特徴です。
1. 鹿児島高等学校(鹿児島市・私立共学進学校)── 第91(2024)優良・第92(2025)優良
鹿児島県鹿児島市の私立共学進学校で、合唱部は混声合唱で過去5年で複数回九州沖縄代表となりました。学校法人津曲学園が運営する鹿児島高等学校で、第91回(2024)は自由曲に土田豊貴の「愛の天文学」を選び、九州沖縄ブロック金賞・全国大会出場を達成しました。鹿児島県の高校合唱を引っぱる学校で、Nコン・全日本合唱コンクール両方の常連校です。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 鹿児島県鹿児島市 |
| 設立区分 | 私立(共学・学校法人津曲学園) |
| 編成 | 混声合唱 |
| 部員数 | — |
| Nコン全国大会通算 | 過去5年で2年連続出場(第91回・第92回いずれも優良賞) |
コンクール実績(第88〜92回)
| 年 | 大会回 | 課題曲 | 自由曲(作曲者) | 九州沖縄大会 | 全国大会 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 第92回 | 惑星そぞろ | — | 代表 | 優良賞 |
| 2024 | 第91回 | 明日のノート | 愛の天文学(土田豊貴) | 代表 | 優良賞 |
| 2023 | 第90回 | — | — | — | — |
| 2022 | 第89回 | — | — | — | — |
| 2021 | 第88回 | — | — | — | — |
2. 熊本県立第一高等学校(熊本市・公立進学校)── 第90(2023)優良
熊本県熊本市の公立進学校で、合唱部は第90回(2023)に九州沖縄代表として全国大会に出場しました。前身は熊本県立第一高等女学校で、現在も女声合唱の伝統校として活動を続けています。Nコン・全日本合唱コンクール両大会の常連で、自由曲には現代日本人作曲家の作品を取り上げる傾向があります。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 熊本県熊本市 |
| 設立区分 | 公立(県立) |
| 編成 | 女声合唱 |
| 部員数 | — |
| Nコン全国大会通算 | 過去5年で1回出場(第90回・優良賞) |
コンクール実績(第88〜92回)
| 年 | 大会回 | 課題曲 | 自由曲(作曲者) | 九州沖縄大会 | 全国大会 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 第92回 | — | — | — | — |
| 2024 | 第91回 | — | — | — | — |
| 2023 | 第90回 | 鳥よ空へ | — | 代表 | 優良賞 |
| 2022 | 第89回 | — | — | — | — |
| 2021 | 第88回 | — | — | — | — |
3. 宮崎学園高等学校(宮崎市・私立)── 第88(2021)出場
宮崎県宮崎市の私立校で、合唱部は第88回(2021)に九州沖縄代表として全国大会に出場しました。Nコン・全日本合唱コンクール両大会の常連校として活動を続けています。第88回は新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつ、九州沖縄ブロック大会を勝ち抜いて全国の舞台に立ちました。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 宮崎県宮崎市 |
| 設立区分 | 私立 |
| 編成 | — |
| 部員数 | — |
| Nコン全国大会通算 | 過去5年で1回出場(第88回・賞名公開記録要再確認) |
コンクール実績(第88〜92回)
| 年 | 大会回 | 課題曲 | 自由曲(作曲者) | 九州沖縄大会 | 全国大会 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 第92回 | — | — | — | — |
| 2024 | 第91回 | — | — | — | — |
| 2023 | 第90回 | — | — | — | — |
| 2022 | 第89回 | — | — | — | — |
| 2021 | 第88回 | 彼方へのノック | — | 代表 | 出場(賞名公開記録要再確認) |
【中学校】九州沖縄のNコン代表校
中学校部門は、過去5年で熊本市立の公立中学校2校が2年連続代表(第90回出水中・第91回日吉中)となり、第92回(2025)は宮崎大学教育学部附属中学校が約20年ぶりに全国出場を果たしました。判明している3校をご紹介します。
1. 宮崎大学教育学部附属中学校(宮崎市・国立)── 第92(2025)優良
宮崎県宮崎市の国立中学校で、宮崎大学教育学部の附属中学校です。合唱部は第92回(2025)九州沖縄ブロック金賞を獲得し、約20年ぶりの全国大会出場を果たしました。混声合唱で明るく澄んだ声と仕上がりの高さが評価されています。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 宮崎県宮崎市 |
| 設立区分 | 国立(宮崎大学教育学部附属) |
| 編成 | 混声合唱 |
| 部員数 | — |
| Nコン全国大会通算 | 過去5年で1回出場(第92回・優良賞)。約20年ぶりの全国大会出場 |
コンクール実績(第88〜92回)
| 年 | 大会回 | 課題曲 | 自由曲(作曲者) | 九州沖縄大会 | 全国大会 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 第92回 | 空 | — | 代表 | 優良賞 |
| 2024 | 第91回 | — | — | — | — |
| 2023 | 第90回 | — | — | — | — |
| 2022 | 第89回 | — | — | — | — |
| 2021 | 第88回 | — | — | — | — |
2. 熊本市立日吉中学校(熊本市・公立)── 第91(2024)優良
熊本県熊本市の公立中学校で、合唱部は第91回(2024)に九州沖縄代表として全国大会に出場しました。混声合唱で九州沖縄ブロック金賞を獲得し、前年の出水中に続いて熊本市の公立中学校が2年連続でブロック代表となりました。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 熊本県熊本市 |
| 設立区分 | 公立(市立) |
| 編成 | 混声合唱 |
| 部員数 | — |
| Nコン全国大会通算 | 過去5年で1回出場(第91回・優良賞) |
コンクール実績(第88〜92回)
| 年 | 大会回 | 課題曲 | 自由曲(作曲者) | 九州沖縄大会 | 全国大会 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 第92回 | — | — | — | — |
| 2024 | 第91回 | 僕らはいきものだから | — | 代表 | 優良賞 |
| 2023 | 第90回 | — | — | — | — |
| 2022 | 第89回 | — | — | — | — |
| 2021 | 第88回 | — | — | — | — |
3. 熊本市立出水中学校(熊本市・公立)── 第90(2023)優良
熊本県熊本市の公立中学校で、合唱部は第90回(2023)に九州沖縄代表として全国大会に出場しました。自由曲は横山潤子作曲・高階杞一作詩の「贈り物」。混声合唱で九州沖縄ブロック金賞を獲得し、その後第91回には同じ熊本市の日吉中が代表となるなど、熊本市の公立中学校合唱の流れを作りました。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 熊本県熊本市 |
| 設立区分 | 公立(市立) |
| 編成 | 混声合唱 |
| 部員数 | — |
| Nコン全国大会通算 | 過去5年で1回出場(第90回・優良賞) |
コンクール実績(第88〜92回)
| 年 | 大会回 | 課題曲 | 自由曲(作曲者) | 九州沖縄大会 | 全国大会 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 第92回 | — | — | — | — |
| 2024 | 第91回 | — | — | — | — |
| 2023 | 第90回 | Chessboard | 贈り物(横山潤子) | 代表 | 優良賞 |
| 2022 | 第89回 | — | — | — | — |
| 2021 | 第88回 | — | — | — | — |
【小学校】九州沖縄のNコン代表校
小学校部門は、過去5年で伊万里市立伊万里小学校(佐賀)が3年連続代表(第89〜91回)となり、第89回(2022)には全国銅賞を獲得しました。第92回(2025)は宮崎県の吾田小学校が代表となり、九州沖縄小学校の中心が佐賀から宮崎へ動いた年でした。判明している2校をご紹介します。
1. 伊万里市立伊万里小学校(伊万里市・公立)── 第89(2022)銅・第90(2023)優良・第91(2024)優良
佐賀県伊万里市の公立小学校で、合唱部(コーラス部)は第89回(2022)から第91回(2024)まで3年連続で九州沖縄代表となり、第89回には全国銅賞を獲得しました。これは過去5年の九州沖縄全部門の最高成績です。同声(児童合唱)の編成で、第89回の自由曲は「いまの『いま』」。佐賀県伊万里市は陶磁器の里として知られていますが、合唱でも全国水準の実績を持つ地域となりました。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 佐賀県伊万里市 |
| 設立区分 | 公立(市立) |
| 編成 | 同声(児童合唱) |
| 部員数 | — |
| Nコン全国大会通算 | 過去5年で3年連続出場(第89回銅賞・第90回優良賞・第91回優良賞)。九州沖縄小学校合唱の中心校 |
コンクール実績(第88〜92回)
| 年 | 大会回 | 課題曲 | 自由曲(作曲者) | 九州沖縄大会 | 全国大会 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 第92回 | — | — | — | — |
| 2024 | 第91回 | かわっただけだよ ヘンじゃない | — | 代表 | 優良賞 |
| 2023 | 第90回 | 緑の虎 | — | 代表 | 優良賞 |
| 2022 | 第89回 | とどいてますか | いまの「いま」 | 代表 | 銅賞 |
| 2021 | 第88回 | — | — | — | — |
2. 日南市立吾田小学校(日南市・公立)── 第92(2025)優良
宮崎県日南市の公立小学校で、合唱部は第92回(2025)に九州沖縄代表として全国大会に出場しました。同声(児童合唱)の編成で九州沖縄ブロック金賞を獲得しました。日南市は宮崎県南部の海沿いの市で、地域の公立小学校が全国の舞台に立ちました。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 宮崎県日南市 |
| 設立区分 | 公立(市立) |
| 編成 | 同声(児童合唱) |
| 部員数 | — |
| Nコン全国大会通算 | 過去5年で1回出場(第92回・優良賞) |
コンクール実績(第88〜92回)
| 年 | 大会回 | 課題曲 | 自由曲(作曲者) | 九州沖縄大会 | 全国大会 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 第92回 | あおい天使 | — | 代表 | 優良賞 |
| 2024 | 第91回 | — | — | — | — |
| 2023 | 第90回 | — | — | — | — |
| 2022 | 第89回 | — | — | — | — |
| 2021 | 第88回 | — | — | — | — |
九州沖縄のNコン強豪校 — 5年間で見えた傾向
過去5年の九州沖縄代表校8校を眺めると、いくつかの特徴が見えてきます。
1. 4県に部門が分かれる代表構成
九州沖縄ブロックの過去5年の代表は熊本・鹿児島・佐賀・宮崎の4県から出ています。小学校=佐賀(伊万里小)と宮崎(吾田小)/中学校=熊本(出水中・日吉中)と宮崎(宮崎大附属中)/高校=鹿児島(鹿児島高校)と宮崎(宮崎学園)と熊本(県立第一)と、部門ごとに違う県から代表が出ています。近畿の兵庫中心・東北の福島中心とは異なり、九州沖縄は複数の県が部門別に持ち味を発揮しています。
2. 伊万里市立伊万里小学校の3年連続代表
佐賀県伊万里市の公立小学校・伊万里小学校のコーラス部は、第89回(2022)から第91回(2024)まで3年連続で九州沖縄代表となり、第89回には全国銅賞を獲得しました。これは過去5年の九州沖縄全部門で唯一の全国入賞(銅賞以上)です。伊万里市は陶磁器(伊万里焼)の里として全国に知られていますが、合唱でも全国水準の実績を積んでいます。
3. 鹿児島高等学校の高校2年連続代表
鹿児島県鹿児島市の私立共学校・鹿児島高等学校は、第91回(2024)と第92回(2025)に2年連続で九州沖縄代表となっています。混声合唱で、第91回は土田豊貴の「愛の天文学」を自由曲に選びました。九州沖縄の高校合唱を引っぱる学校です。
4. 熊本市の公立中学校2年連続代表
第90回(2023)熊本市立出水中、第91回(2024)熊本市立日吉中と、熊本市の公立中学校が2年連続で九州沖縄代表となりました。第90回の出水中は横山潤子作曲の「贈り物」を自由曲に取り上げました。
5. 8月下旬に開催されるブロック大会
九州沖縄ブロック大会は例年8月下旬にアクロス福岡シンフォニーホールで開催されます。全国8ブロックの中でも早い時期に行われるため、各代表校は夏休み中の練習でブロック大会の本番に臨み、そのあと9月〜10月の全国大会まで仕上げを続ける流れになります。9月上旬以降に行われる他ブロックとくらべて、ブロック本番から全国大会までの調整期間が長くなる点が、九州沖縄ならではのリズムです。
6. 九州沖縄8県それぞれの合唱事情
九州沖縄の合唱はNコン代表校だけでなく、8県それぞれの強豪校が支えています。
- 福岡県: 福岡女学院中学校・高等学校(私立)がNコン福岡県大会金賞の常連で、第92回(2025)は九州沖縄ブロック大会まで進みました。AJCC全日本合唱コンクール全国大会の常連校です。
- 佐賀県: 伊万里市立伊万里小学校(第89〜91回Nコン九州沖縄代表)。県内では佐賀大学教育学部附属中・佐賀清和高校なども県大会上位の常連です。
- 長崎県: 県立諫早高校・活水高校(私立)など、AJCC全日本合唱コンクール九州支部大会の出場経験校がそろっています。県大会会場は長崎ブリックホールです。
- 熊本県: 熊本市立出水中・日吉中・熊本県立第一高校(Nコン九州沖縄代表)。私立必由館高校・ルーテル学院高校も県大会上位の常連です。
- 大分県: 大分県立大分舞鶴高校・大分豊府中学校など、AJCC全日本合唱コンクール九州支部大会の常連校が並びます。県大会会場はiichikoグランシアタです。
- 宮崎県: 宮崎学園高校(第88回Nコン代表)・宮崎大学附属中(第92回Nコン代表)・日南市立吾田小(第92回Nコン代表)。
- 鹿児島県: 鹿児島高等学校(第91・第92回Nコン代表)。鹿児島玉龍中・甲南高校・鶴丸高校など県大会上位の常連校が複数あります。
- 沖縄県: 沖縄県立首里高校・沖縄県立那覇高校・沖縄尚学高校・興南高校など、県大会で常連の学校があります。AJCC全日本合唱コンクール九州支部大会への出場経験校も複数あり、那覇市・宜野湾市・名護市など県内各地で合唱活動が広がっています。沖縄からアクロス福岡へのブロック大会出場には飛行機での前日入りが必要で、台風シーズンと重なる8月下旬の遠征は本土県とは違う負担があります。
NコンとAJCC(全日本合唱コンクール)の両方を視野に入れると、九州沖縄8県それぞれに合唱の伝統と強豪校が存在することがわかります。
よくある質問(FAQ)
Q1. NコンとNHK杯放送Nコンは同じ大会ですか?
別の大会です。本記事で扱う「Nコン」はNHK全国学校音楽コンクール(合唱)で、小学校・中学校・高校の合唱を対象としています。NHK杯全国高校放送コンテスト(通称: 放送コンテスト)は朗読・テレビ番組制作などの放送部門のコンテストで、合唱大会ではありません。
Q2. 九州沖縄からは毎年何校が全国大会に進めますか?
九州沖縄ブロックからの代表枠は、小学校・中学校・高校の各部門から1校ずつです。前年に九州沖縄代表が全国大会で金賞・銀賞を獲得した年は、翌年シード枠でその部門の代表枠が1校増えます。過去5年では延べ15枠(小5・中5・高5)が九州沖縄から全国に進出しました。
Q3. 九州沖縄大会の結果はどこで確認できますか?
NHK Nコン公式サイト(https://www.nhk.or.jp/ncon/)の年度別ページに掲載されます。過去年の結果は conhist.net でも検索できます。各県の県大会結果は、福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県の各合唱連盟の公式サイトでそれぞれ確認できます。
Q4. 全国大会の演奏映像はどこで見られますか?
NHK Nコン公式の「Nコンontheweb」で、全国大会・ブロックコンクールの演奏映像が約3年間配信されます。テレビ放送分の見逃し視聴は「NHK ONE」(2025年10月にNHKプラスから機能を広げた新サービスに移行)で、放送後1週間ご覧になれます。歴代の課題曲音源は「課題曲JukeBox」で公開されています。
Q5. 九州沖縄8県の合唱活動の特色は?
九州沖縄8県にはそれぞれ全国水準の合唱団があります。佐賀県は伊万里市立伊万里小(第89回Nコン銅賞・3年連続代表)が小学校代表枠を引っぱる学校です。熊本県は熊本市立出水中・日吉中・熊本県立第一高校。鹿児島県は鹿児島高等学校(第91・第92回Nコン代表)。宮崎県は宮崎学園高校・宮崎大附属中・日南市立吾田小。福岡県は福岡女学院中・高がNコン県金賞の常連で、第92回はブロック大会まで進みました。長崎県は県立諫早高校・活水高校がAJCC九州支部大会の出場経験校。大分県は大分舞鶴高校・大分豊府中。沖縄県は沖縄県立首里高校・那覇高校・沖縄尚学高校・興南高校などが県大会の常連で、AJCC九州支部大会への出場経験校もあります。Nコン代表枠の有無だけでは見えない、8県それぞれの合唱文化が九州沖縄をかたちづくっています。
Q6. 九州沖縄ブロック大会が他ブロックより早く開催されるのはなぜですか?
九州沖縄ブロック大会は例年8月下旬に開催されます。全国8ブロックの中でも早い時期にあたり、9月上旬〜中旬に行われる他ブロックとは日程感が異なります。NHK Nコンの運営上、ブロック大会の日程は各放送局・会場の事情で決まりますが、九州沖縄では夏休み終盤の開催が定着しており、各代表校は夏休み中の練習でブロック大会本番に挑む流れになっています。
Q7. 九州沖縄は過去5年に全国金賞校が出ていませんが、これからどうなるでしょうか?
過去5年の九州沖縄代表校では、第89回(2022)伊万里市立伊万里小学校の全国銅賞が直近の全国最高位です。一方、全日本合唱コンクール全国大会では九州支部から複数校が全国出場・上位入賞を続けており、Nコン以外の舞台では九州勢が全国上位で活躍しています。両コンクールは課題曲と自由曲の重みづけや審査の方向性が異なるため、九州沖縄の合唱団がそれぞれの大会で異なる輝きを見せていると言えます。
まとめ
九州沖縄ブロックは、福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄の8県で構成され、全国8ブロックの中でも県の数が多く、例年8月下旬にブロック大会が開催される特色あるブロックです。過去5年では、
- 小学校は、伊万里市立伊万里小学校(佐賀)・日南市立吾田小学校(宮崎)の2校。
- 中学校は、宮崎大学教育学部附属中学校(宮崎)・熊本市立日吉中学校(熊本)・熊本市立出水中学校(熊本)の3校。
- 高校は、鹿児島高等学校(鹿児島)・熊本県立第一高等学校(熊本)・宮崎学園高等学校(宮崎)の3校。
合計8校(本記事で確認できた範囲で延べ11回)が全国大会の舞台に立ってきました。
伊万里小学校の3年連続代表と鹿児島高校の2年連続代表が、九州沖縄Nコンの過去5年の中心です。福岡・長崎・大分・沖縄を含めた九州沖縄8県で県大会・県合唱連盟の活動が毎年続いており、九州沖縄の合唱はブロック全体の積み重ねの上に成り立っています。
お探しの合唱コンクール情報は、音楽コンクールガイドのコンクール検索でも見つかります。



