第8回オスカー・ネドバル国際ヴィオラコンクール(Oskar Nedbal International Viola Competition)がプラハで開かれ、日本の岡田桃佳が決勝4名に残った。公式結果では「Laureate」の称号を受けている。第1位はスイスのアントワーヌ・テヴォ(Antoine Thévoz)。
コンクールは2026年10月29日(木)から11月1日(日)まで、プラハ音楽院で開かれた。応募は40か国から132件と過去最多。ビデオによる1次審査で16名が選ばれ、10月30日(金)の2次を経て4名が決勝に進んだ。2次の16名のうち、日本からの出場は岡田だけだった。
決勝は11月1日。共演はチェコの室内オーケストラ、バロッコ・センプレ・ジョヴァネ(Barocco sempre giovane)。課題は、シュターミッツかホフマイスターのヴィオラ協奏曲を暗譜で弾くこと。
公式サイトが発表した結果は次の通り。
- 第1位(50,000チェコ・コルナ):アントワーヌ・テヴォ(スイス・2005年生まれ)
- 第2位(30,000チェコ・コルナ):Pengxi Zhu(中国・2005年生まれ)
- 第3位(20,000チェコ・コルナ):Junyan Du(中国・2008年生まれ)
- Laureate:岡田桃佳(日本・2001年生まれ)
第1位には賞金のほか、ルボシュ・オドラス(Luboš Odlas)製のヴィオラ弓も贈られた。公式の賞金表に、Laureateの賞金の記載はない。
特別賞は、ネドバル作品の最優秀解釈賞をテヴォが、聴衆賞をJunyan Duが受けた。マルティヌー作品の最優秀解釈賞はドイツのハンナ・トイフェル(Hannah Teufel)。傑出した若い才能を対象とするピラストロ賞は、2010年生まれのJaeyun Han(韓国)が受賞した。
岡田桃佳は2001年生まれ。5歳でヴァイオリン、15歳でヴィオラを始めた。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学で学び、ヴィオラを大野かおる、市坪俊彦に師事した。
東京藝術大学のベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミー派遣第3期生として、2023年10月から2025年まで同アカデミーで学んだ。コンクールの公式紹介によると、現在はライプツィヒ音楽演劇大学に在学しながら、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の契約団員を務める。
国内では2024年8月の第24回飛騨河合音楽コンクールで第1位・グランプリ。このほか第11回秋吉台音楽コンクール第2位、第3回K弦楽器コンクール第1位などの受賞歴がある。
第1位のテヴォは、ウィーン国立音楽大学でトーマス・ゼルディッツ(Thomas Selditz)に師事する。2025年のマルクノイキルヘン国際器楽コンクールでは、ヴィオラ部門で第2位。
2026年6月には、チェコのベートーヴェン・フラデツ国際音楽コンクール(Beethoven’s Hradec)のヴィオラの回で、第1位と聴衆賞を獲得した。最新の活動情報は本人のInstagram(@antoine_thvz)で発信されている。
このコンクールは、ヴィオラだけを対象とする国際コンクール。チェコの作曲家・指揮者で、ヴィオラ奏者でもあったネドバルの名を冠し、2019年の第1回から毎年開かれている。参加資格は30歳まで(30歳を含む)。
過去2回でも、日本の奏者が上位に入っている。2024年の第6回では有冨萌々子が第2位。谷口朱佳もLaureateに選ばれた。2025年の第7回では、古市沙羅が第2位に入った。
決勝の模様は、公式サイトが配信先に挙げた映像で見ることができる。






