プリンス賞2026、原田斗生が総合優勝 日本人ギタリストの快挙

プリンス賞2026授賞式で総合優勝した原田斗生(中央)と関係者

英国王室ゆかりの国際音楽賞「プリンス賞2026(The Prince’s Prize)」の総合優勝者が決定した。英国王立音楽院修士課程に在籍するギタリストの原田斗生(はらだ とおい/Toi Harada)が、各楽器のトップ奏者が集う舞台で栄冠を掴んだ。

英国王立音楽院のギタリスト・原田斗生が総合優勝

原田斗生は2026年4月13日(月)、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校(Guildhall School of Music & Drama)で開催された「プリンス賞2026(The Prince’s Prize 2026)」の総合優勝(Overall Winner)に輝いた。総合優勝者には賞金1万ポンドと銀メダルが贈られる。

ファイナルには原田(ギター)を含め、ピアノ、ヴァイオリン、声楽、管楽器など各分野のトップ奏者が名を連ねた。各ファイナリストはホールで公開演奏を披露し、審査員が総合優勝者を選出した。

プリンス賞とは

プリンス賞は、1350年以前にさかのぼるロンドンの歴史ある音楽家団体「ザ・ワーシップフル・カンパニー・オブ・ミュージシャンズ(The Worshipful Company of Musicians)」が主催する音楽賞。当時のチャールズ皇太子(現チャールズ国王)が2003年11月に同カンパニーの名誉会員(Honorary Freeman)に就任したことを記念して創設された。

対象となるのは、同カンパニーが授与する各種賞・奨学金の現受賞者。そのなかから、最も有望な器楽奏者または声楽家が総合優勝者として選ばれる。音楽家としての総合力が問われる、英国内でも格式の高い舞台として知られる。

原田斗生のプロフィール

原田斗生は2001年生まれ。英国王立音楽院(Royal Academy of Music、ロンドン大学)より奨学金を得て同校を卒業し、現在は同校の修士課程1年に在籍。ロンドンでも権威あるジュリアン・ブリーム賞を4年連続で受賞するという異例の記録を持つ。

主な受賞歴は以下の通り。

  • フローニングギターコンクール(オランダ)1位
  • ブリュッセル国際ギターコンクール(ベルギー)1位
  • ホアキン・ロドリゴ国際ギターコンクール 1位およびロドリゴ最優秀賞

ギターでの総合優勝という意義

プリンス賞のファイナルでは、ピアノ、ヴァイオリン、声楽、管楽器など各楽器の精鋭が一堂に会する。音量や表現力で他楽器と渡り合うギターでの総合優勝は、楽器の垣根を越えた表現力と芸術性が評価された結果と言える。

主催団体の公式ページはThe Musicians’ Companyを参照。