モントリオール国際音楽コンクール 日本人2名ファイナル進出

モントリオール国際音楽コンクール(CMIM)2026 ヴァイオリン部門ファイナリスト
Image source: Concours musical international de Montréal

第24回モントリオール国際音楽コンクール(CMIM/Concours musical international de Montréal)ヴァイオリン部門は、ファイナリスト5名を発表した。

セミファイナルに進出した10名のなかから選ばれたのは、以下の5名。

  • 竹内鴻史郎(Koshiro Takeuchi、21、日本)
  • ローレル・ギャニオン(Laurel Gagnon、30、アメリカ)
  • 渡辺紗蘭(Sara Watanabe、21、日本)
  • アオジョー・チャン(Aozhe Zhang、17、中国)
  • バーデ・ダスタン(Bade Dastan、19、トルコ・ベルギー)

セミファイナルでは特別賞も発表され、カナダ人作曲家作品賞(Canadian Work Prize)とソナタ賞(Sonata Prize)をいずれもローレル・ギャニオンが受賞した。

ファイナルの日程とプログラム

ファイナルは2段階制。

6月3日(水)に行われるモーツァルトラウンドでは、5名がモーツァルトのヴァイオリン協奏曲1曲を全楽章演奏する。同日中にグランドファイナリスト3名が発表される。

6月4日(木)のグランドファイナルでは、その3名が自由選択のヴァイオリン協奏曲1曲を披露。両ラウンドとも、ザシャ・ゲッツェル(Sascha Goetzel)指揮、モントリオール交響楽団(OSM)との共演で行われる。

グランド・ローレアット(最高位)には7万カナダドルの賞金と活動支援金が贈られ、賞金・助成金の総額は15万カナダドルを超える。

さらにグランド・ローレアットには、ジュゼッペ・グァルネリ・デル・ジェス(Giuseppe Guarneri del Gesù)1728–30年製「ex-Christopher Warren-Green」の3年間貸与、演奏機会、レジデンシーなどの活動支援も用意されている。

竹内鴻史郎

Concours 2026 - Violon | Violin - Première épreuve | First Round - Koshiro Takeuchi

竹内鴻史郎は東京都出身、21歳。5歳でヴァイオリンを始め、東京音楽大学附属高校を経て、マンハッタン音楽学校演奏科にフルスカラシップ、東京音楽大学アーティスト・ディプロマコースに特別特待奨学生として在籍。原田幸一郎、ルーシー・ロベール(Lucie Robert)、神尾真由子に師事してきた。

2023年のロン・ティボー国際音楽コンクール第3位、第57回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第5位、2025年の第1回イオン・ヴォイク国際ヴァイオリンコンクール第1位などの実績を持つ。本コンクールの第1ラウンドでは、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番(BWV1003)の演奏でバロック賞を受けた。

使用楽器はフランチェスコ・ルジェーリ(Francesco Ruggieri)製のヴァイオリン。モーツァルトラウンドではヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207、グランドファイナルに進めばチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35を予定している。

渡辺紗蘭

Concours 2026 - Violon | Violin - Première épreuve | First Round - Sara Watanabe

渡辺紗蘭は兵庫県出身、21歳。3歳でヴァイオリンを始め、東京音楽大学特別特待奨学生として小口真枝、原田幸一郎に師事。現在はサントリーホール室内楽アカデミー第8期フェロー。本コンクールが北米デビューとなる。

2022年の第91回日本音楽コンクール ヴァイオリン部門で第1位(増沢賞・レウカディア賞・鷲見賞・黒柳賞も同時受賞)に輝いた。2025年にはシベリウス国際ヴァイオリンコンクールのセミファイナリストにも選ばれている。

使用楽器は1690年製カルロ・ジュゼッペ・テストーレ(Carlo Giuseppe Testore)のヴァイオリン(日本ヴァイオリン協会より貸与)。モーツァルトラウンドではヴァイオリン協奏曲第1番 変ロ長調 K.207、グランドファイナルに進めばバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112を演奏する予定。最新の活動情報は本人のInstagram(@sara_vn_1180)で発信されている。

会場・ライブ配信

ファイナルの会場は、モントリオールのメゾン・サンフォニック(Maison Symphonique)。6月3日(水)は現地時間19時30分(日本時間6月4日午前8時30分)開演となる。

2026年の審査員は、ルーシー・ロベール(Lucie Robert)を委員長に、堀米ゆず子、ジュ=ヨン・ベク(Ju-Young Baek)、グレン・ディクトロウ(Glenn Dicterow)、シミン・ガナトラ(Simin Ganatra)、レジス・パスキエ(Régis Pasquier)、バリー・シフマン(Barry Shiffman)、パヴェル・ヴェルニコフ(Pavel Vernikov)の各氏が務める。

ファイナルの模様は、公式サイトのウェブキャストページで無料ライブ配信される。オンデマンド視聴にも対応している。