エリザベート王妃国際音楽コンクール2024　結果まとめ

世界三大音楽コンクールのひとつに数えられる「エリザベート王妃国際音楽コンクール」。古くから世界的に有名な音楽家を輩出してきた、歴史と権威のある大会です。2024年大会は「ヴァイオリン」部門が開催。本記事では第1次審査からの結果まとめをお伝えします。

エリザベート王妃国際音楽コンクールの概要は下記からご覧ください。

エリザベート王妃国際音楽コンクール2024　結果

ファイナル

2024年5月27日～6月1日に行われた最終審査。
日本からは吉田南さんが第6位に入賞しました。
おめでとうございます！！

2024年最優秀賞：Dmytro Udovychenko（ドミトロ・ウドヴィチェンコ）

国際エリザベス女王大賞 :：25,000 ユーロ
マチルド王妃賞

2022年ジャン・シベリウス・コンクールで第3位、シンガポール国際ヴァイオリンコンクール第1位、2023年、モントリオール国際ヴァイオリンコンクールでは第1位を受賞。このほか複数の輝かしい受賞歴がある。ヴェレ音楽基金、ラインラント・プファルツのヴィッラ・ムジカ、ドイツ音楽財団から支援を受けている。

<プログラム> ティエリー・エスカシュリタニカル変奏曲 ドミトリ・ショスタコーヴィチの協奏曲第1番1 イ短調 Op. 77 ドミトロ・ウドヴィチェンコ（ヴァイオリン） ベルギー国立管弦楽団、指揮：アントニー・ヘルムス

2024年準優勝：Joshua Brown（ジョシュア・ブラウン）

ベルギー連邦政府賞：ベルギー科学政策より20,000ユーロを受賞

ニューイングランド音楽院のドナルド・ワイラースタインのクラスに在学中。2023年第1回中国国際音楽コンクールで金メダルを獲得するなど数々の受賞歴がある。クリーブランド管弦楽団、ミュンヘン放送管弦楽団、MDR交響楽団、インディアナポリス交響楽団などの主要オーケストラと共演。

<プログラム> ティエリー・エスカシュリタニカル変奏曲 ヨハネス・ブラームスの協奏曲 ニ長調 op. 77 ジョシュア・ブラウン、ヴァイオロン ベルギー国立管弦楽団、指揮：アントニー・ヘルムス

2024年第3位：Elli Choi（エリー・チョイ）

ローノワ伯爵賞：17,000ユーロ

コロンビア大学で経済哲学を専攻し学士号の取得を目指しながら、同時にジュリアード音楽院にも在籍し、2009年から学んでいる。米国、ヨーロッパ、中東でデヴィッド・ゲフィン・ホール、デヴィッド・H・コッホ劇場、モントリオール交響楽団メゾン、カーネギー・ホール、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、アブダビなど大きな会場で数多くのコンサートを開催。2023年青島国際ヴァイオリンコンクール第1位。

<プログラム> ティエリー・エスカシュリタニカル変奏曲 ドミトリ・ショスタコーヴィチの協奏曲第1番1 イ短調 Op. 77 エリー・チョイ（ヴァイオリン） ベルギー国立管弦楽団、指揮：アントニー・ヘルムス

第4位：Kevin Zhu（ケビン・ジュー）

ベルギーコミュニティ政府賞：今年はドイツ語圏政府より12,500ユーロを授与

ジュリアード音楽院卒業。ベルリンのコンツェルトハウス、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホール、そして北京の紫禁城コンサートホールまで、世界最大の舞台で演奏してきた。2018年にパガニーニ・コンクール、2012年にユーディ・メニューイン・コンクールで優勝。中国のリン・ヤオ・ジー音楽財団の文化大使。

<プログラム> ティエリー・エスカシュリタニカル変奏曲 ドミトリ・ショスタコーヴィチの協奏曲第1番1 イ短調 Op. 77 ケビン・ジュー（ヴィオリン） ベルギー国立管弦楽団、指揮：アントニー・ヘルムス

第5位：Julian Rhee（ジュリアン・リー）

ブリュッセル首都圏賞：10,000ユーロ

ニューイングランド音楽院のミリアム・フリードのクラスで修士号取得を目指している。 7歳でミルウォーキー交響楽団でデビューし、インディアナポリス交響楽団、イーストコースト室内管弦楽団、アスペン・フィルハーモニー管弦楽団、マディソン交響楽団、サン交響楽団などのオーケストラでソロのキャリアを続けた。2022年、インディアナポリス国際コンクール第2位であり、2020年のエルマー・オリベイラ・コンクール第1位受賞。

<プログラム> ティエリー・エスカシュリタニカル変奏曲 ピョートル・チャイコフスキー協奏曲 ニ長調 op. 35 ジュリアン・リー(ヴァイオリン) ベルギー国立管弦楽団、指揮：アントニー・ヘルムス

第6位：Minami Yoshida（吉田南）

ブリュッセル市賞： 8,000ユーロ

12歳で大阪フィルハーモニー交響楽団よりオーケストラデビュー。その後、日本の主要オーケストラだけでなく、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、モントリオール交響楽団、アンドリュー・マンゼ指揮のNDR放送フィルハーモニー、レナード・スラットキン指揮のインディアナポリス交響楽団とも共演。2022年インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール第3位、2016年モントリオール国際音楽コンクール第3位、2014年日本音楽コンクール第1位などいくつかの国際コンクールで受賞。

<プログラム> ティエリー・エスカシュリタニカル変奏曲 エドワード・エルガー協奏曲 ロ長調 op. 61 吉田南（ヴァイオリン） ベルギー国立管弦楽団、指揮：アントニー・ヘルムス

※アーカイブは公式サイトからぜひご覧ください。

ファイナリスト

2024年5月13日～18日に行われた「セミファイナル」では12名が通過しました。

名前	出身
Joshua Brown ジョシュア・ブラウン	米国
Hana Chang ハナ・チャン	米国
Elli Choi エリー・チョイ	米国
SongHa Choi チェ・ソンハ	韓国
Anna Im アンナ・イム	韓国
Julian Rhee ジュリアン・リー	米国
Karen Su カレン・スー	米国
Ruslan Talas ルスラン・タラス	カザフスタン
Dmytro Udovychenko ドミトロ・ウドヴィチェンコ	ウクライナ
Minami Yoshida 吉田南	日本
Dayoon You ダヨーン・ユー	韓国
Kevin Zhu ケビン・ジュー	米国

セミファイナリスト

2024年5月6日～11日に行われた「第1次審査」では24名が通過しました。

名前	出身
Anna Agafia　 アンナ・アガフィア	デンマーク
Joshua Brown ジョシュア・ブラウン	米国
Angela Chan アンジェラ・チャン	中国、香港
Hana Chang ハナ・チャン	米国
Elli Choi エリー・チョイ	米国
SongHa Choi チェ・ソンハ	韓国
Emmanuel Coppey エマニュエル・コッピー	フランス
Anna Im アンナ・イム	韓国
Lorenz Karls ローレンツ・カールス	スウェーデン、オーストリア
Ruifeng Lin 林瑞峰	中国（人民代表）
Bohdan Luts ボーダン・ラッツ	ウクライナ
Nathan Mierdl ネイサン・ミアドル	フランス
Georgii Moroz ジョージ・モロス	ウクライナ
Julian Rhee ジュリアン・リー	米国
Dmitry Smirnov ドミトリー・スミルノフ	ロシア (連邦)
Karen Su カレン・スー	米国
Ruslan Talas ルスラン・タラス	カザフスタン
Dmytro Udovychenko ドミトロ・ウドヴィチェンコ	ウクライナ
Pauline van der Rest ポーリン・ファン・デル・レスト	ベルギー
Minami Yoshida 吉田南	日本
Mio Yoshie 吉江美桜	日本
Dayoon You ダヨーン・ユー	韓国
Leonid Zheleznyi レオニード・ジェレズニー	ロシア (連邦)
Kevin Zhu ケビン・ジュー	米国

●第4位：Kevin Zhu（ケビン・ジュー）

ベルギーコミュニティ政府賞：今年はドイツ語圏政府より12,500ユーロを授与

ジュリアード音楽院卒業。ベルリンのコンツェルトハウス、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホール、そして北京の紫禁城コンサートホールまで、世界最大の舞台で演奏してきた。2018年にパガニーニ・コンクール、2012年にユーディ・メニューイン・コンクールで優勝。中国のリン・ヤオ・ジー音楽財団の文化大使。

<プログラム> ティエリー・エスカシュリタニカル変奏曲 ドミトリ・ショスタコーヴィチの協奏曲第1番1 イ短調 Op. 77 ケビン・ジュー（ヴィオリン） ベルギー国立管弦楽団、指揮：アントニー・ヘルムス

●第5位：Julian Rhee（ジュリアン・リー）

ブリュッセル首都圏賞：10,000ユーロ

ニューイングランド音楽院のミリアム・フリードのクラスで修士号取得を目指している。 7歳でミルウォーキー交響楽団にてデビュー。インディアナポリス交響楽団、イーストコースト室内管弦楽団、アスペン・フィルハーモニー管弦楽団、マディソン交響楽団、サン交響楽団などのオーケストラでソロのキャリアを続けた。2022年インディアナポリス国際コンクール第2位、2020年のエルマー・オリベイラ・コンクール第1位受賞。

<プログラム> ティエリー・エスカシュリタニカル変奏曲 ピョートル・チャイコフスキー協奏曲 ニ長調 op. 35 ジュリアン・リー(ヴァイオリン) ベルギー国立管弦楽団、指揮：アントニー・ヘルムス

●第6位：Minami Yoshida（吉田南）

ブリュッセル市賞： 8,000ユーロ

12歳で大阪フィルハーモニー交響楽団よりオーケストラデビュー。その後、日本の主要オーケストラだけでなく、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、モントリオール交響楽団、アンドリュー・マンゼ指揮のNDR放送フィルハーモニー、レナード・スラットキン指揮のインディアナポリス交響楽団とも共演。2022年インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクール第3位、2016年モントリオール国際音楽コンクール第3位、2014年日本音楽コンクール第1位など国際コンクールにて受賞。

<プログラム> ティエリー・エスカシュリタニカル変奏曲 エドワード・エルガー協奏曲 ロ長調 op. 61 吉田南（ヴァイオリン） ベルギー国立管弦楽団、指揮：アントニー・ヘルムス

※全演奏アーカイブは公式サイトからぜひご覧ください。