ノイエ・シュティンメン国際声楽 シナニャンとWangが第1位

ノイエ・シュティンメン国際声楽コンクール 2026 入賞者
Image source: Liz Mohn Stiftung

ドイツで開かれた第21回ノイエ・シュティンメン国際声楽コンクール(NEUE STIMMEN International Singing Competition)の入賞者6名が決まった。第1位は女性がアルメニアのソプラノ、アルピ・シナニャン(Arpi Sinanyan)、男性が中国のバリトン、Jiazhou Wang。

決勝は日本時間2026年10月10日(土)2時(現地時間10月9日(金)19時)から、ギュータースロー市民ホール(Stadthalle Gütersloh)で行われた。決勝進出者の発表記事で紹介した8名が、オーケストラ伴奏で1人2曲ずつアリアを歌った。

主催するリズ・モーン財団(Liz Mohn Stiftung)は、22歳のWangが大会史上最年少の優勝者だと発表した。審査員長のアレクサンダー・ネーフ(Alexander Neef)は、受賞者たちの声と舞台での存在感、個性に感銘を受けたとコメントした。

決勝の全編は、オペラビジョン(OperaVision)の映像で2027年4月9日(金)まで視聴できる。

NEUE STIMMEN 2026 FINALS – Liz Mohn Stiftung

入賞者は次の6名。賞金は女性・男性とも第1位15,000ユーロ、第2位10,000ユーロ、第3位5,000ユーロ。

  • 女性第1位 アルピ・シナニャン(Arpi Sinanyan):ソプラノ、アルメニア、2002年生まれ
  • 女性第2位 アイゲリム・アルティンベク(Aigerim Altynbek):ソプラノ、カザフスタン、1996年生まれ
  • 女性第3位 Liere Wu:ソプラノ、中国、2001年生まれ
  • 男性第1位 Jiazhou Wang:バリトン、中国、2004年生まれ
  • 男性第2位 イラクリ・プハラゼ(Irakli Pkhaladze):バスバリトン、ジョージア、2001年生まれ
  • 男性第3位 ラファエル・ロハス(Rafael Rojas):テノール、メキシコ、1996年生まれ

ロハスは観客の投票で決まる聴衆賞(1,000ユーロ)も受け、決勝前に発表されていたパタゴニア・ボイス賞(Patagonia Voice Award)と合わせて3つの賞を手にした。Wangも決勝前に受けたジュニア審査員賞(1,000ユーロ)と合わせ、2つの賞を得た。

シナニャンは23歳。2025年6月には、ワルシャワのスタニスワフ・モニューシュコ国際声楽コンクールで第2位に入った。下の映像は、決勝でも歌ったチャイコフスキー『スペードの女王』のアリアの準決勝(ピアノ伴奏)での演奏。最新の活動情報は本人のInstagram(@arpi.sinanyan)で発信されている。

NEUE STIMMEN 2026 – Semifinal: Arpi Sinanyan sings "Uzh polnoch blizitsya", P. I. Tchaikovsky

Wangは上海音楽学院で学び、声楽を対象に開かれた2025年の第75回ヴィオッティ国際音楽コンクールで第1位を獲得した。決勝では出場者の中で最初に登場し、ロッシーニ『セビリアの理髪師』のアリアを歌った。下の映像は、同じアリアの準決勝での演奏。

NEUE STIMMEN 2026 – Semifinal: Jiazhou Wang sings "Largo al factotum", G. Rossini

アルティンベクは、2024年のレナータ・テバルディ国際声楽コンクールでもオペラ部門で第2位に入っている。

プハラゼはトビリシ国立音楽院で声楽を始め、2025/26シーズンからベルリン国立歌劇場の国際オペラスタジオに所属している。最新の活動情報は本人のInstagram(@iraklipkhaladze)で発信されている。

ロハスは英国王立ノーザン音楽大学で学び、2026/27シーズンからチューリヒ歌劇場の国際オペラスタジオに所属している。最新の活動情報は本人のInstagram(@rafaelh.r.r)で発信されている。

主催者は大会後の支援「Creating Careers」を、コンサートや講習会、個別の助言を組み合わせた15か月のプログラムとして強化する。2027年6月1日(火)にはベルリンで入賞者コンサートが開かれる予定。詳細は公式サイトに掲載されている。