内田光子 2027年レオニー・ソニング音楽賞の受賞が決定

内田光子 2027年レオニー・ソニング音楽賞受賞決定
Image source: Léonie Sonning Music Foundation

日本出身のピアニスト内田光子が、デンマークで最も権威ある音楽賞とされるレオニー・ソニング音楽賞(Léonie Sonning Music Prize)の2027年の受賞者に決まった。レオニー・ソニング音楽財団が2026年10月1日(木)に発表したもので、賞金は100万デンマーク・クローネ(約13万4000ユーロ)。

授賞は2027年5月30日(日)、コペンハーゲンのDRコンサートホールで開かれる記念演奏会で行われる。内田がデンマークで演奏するのは2006年以来で、20年以上ぶり。財団理事長は内田を「クラシック音楽界で最も傑出したピアニストの一人」とたたえた。

演奏会はリサイタル形式。曲目はハイドン《ヘ短調の変奏曲》、シェーンベルク《6つの小さなピアノ曲》、モーツァルト《ロンド イ短調》、シューベルト《4つの即興曲 D 935》。財団は、ウィーンにつながるプログラムだと紹介している。翌31日(月)にはデンマーク王立音楽アカデミーで、国内3校の音楽院のピアノ学生と交流する。

内田は1948年、静岡県熱海市生まれ。12歳で家族とともにウィーンへ移り、ウィーン音楽アカデミーでリヒャルト・ハウザー(Hauser)に師事した。1969年にウィーン・ベートーヴェン国際ピアノコンクールで第1位。1970年にショパン国際ピアノコンクール、1975年にリーズ国際ピアノコンクールでそれぞれ第2位に入った。

国際コンクールで上位入賞を重ねたのち、1982年にロンドンと東京で開いたモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会を機に、国際的な活動が本格化した。1970年代初めからはロンドンが活動の拠点。最新の活動情報は本人の公式サイトで発信されている。

下の映像は、サイモン・ラトル(Rattle)指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演したベートーヴェン《ピアノ協奏曲第4番》。

Beethoven: Piano Concerto No. 4 / Uchida - Rattle - Berliner Philharmoniker

レオニー・ソニング音楽賞は、1959年にイーゴリ・ストラヴィンスキー(Stravinsky)へ贈られたのが始まり。応募して競うコンクールとは異なり、応募の仕組みはなく、財団の理事会が候補を推薦して受賞者を決める。

日本では2026年10月31日(土)と11月1日(日)、サントリーホール開館40周年記念ガラ・コンサートに出演する。リッカルド・ムーティ(Muti)指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェン《ピアノ協奏曲第4番》を共演。リサイタルは11月8日(日)に水戸芸術館コンサートホールATM、11月10日(火)に愛知県芸術劇場、11月12日(木)に京都コンサートホールで開く。