アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・マスター・コンクール(Arthur Rubinstein International Piano Master Competition)の第18回大会で、審査員を務める予定だったマルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)とイェフィム・ブロンフマン(Yefim Bronfman)が、既存の演奏予定との重複を理由に降板したことが2026年9月1日(火)に伝えられた。健康上の理由ですでに離れているダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)と合わせ、3名が審査の席を外れる見通し。
ただし、これらの降板はいずれも報道段階の情報にとどまる。主催のアルトゥール・ルービンシュタイン国際音楽協会による公式発表は確認できていない。公式サイトの審査員ページは2026年9月2日(水)時点で更新されておらず、3名は依然として一覧に掲載されたまま。最終的な審査員構成は主催者の発表を待つ必要がある。
背景にあるのは日程の変更。本大会は当初2026年5月にファイナルを迎える予定だったが、中東情勢の悪化を受けて延期された。新たな日程は9月3日(木)から9日(水)で、会場はテルアビブ。9月は世界的にシーズンの開幕期にあたり、第一線の演奏家は1年以上前から出演契約を抱えている。延期が審査員の確保に影を落とした形。
ファイナルに進んだのは6名。スタニスラフ・コルチャギン、フィリップ・リノフ、ドミトリー・ユーディン、ウラジスラウ・ハンドヒ、ロマン・フェディウルコ、パク・ジニョンで、日本人は含まれない。進出者の顔ぶれはルービンシュタイン国際ピアノコンクール2026 ファイナリスト6名発表で詳しく伝えている。
日本の聴き手にとっては、審査員に海老彰子(Akiko Ebi)が名を連ねている点が注目したいところ。フランス・日本の二重国籍の審査員として公式一覧に掲載されており、今回の降板の動きとは無関係。
ファイナルの内訳は、室内楽が9月4日(金)〜5日(土)にテルアビブ美術館 Assia Auditorium、クラシック・コンチェルトが9月3日(木)・5日(土)、グランド・コンチェルトが9月7日(月)〜8日(火)にシャルル・ブロンフマン・オーディトリアム。授賞式は9月9日(水)。演奏の模様は公式YouTubeチャンネルで配信される予定で、審査の席にだれが座るのかも含めて注目したい。




