第22回ルーマニア国際音楽コンクールの本選審査結果が、2026年8月31日に公表されました。予選はピアノ・声楽部門が8月25日、弦楽器・管楽器部門が8月26日、打楽器・アンサンブル部門が8月27日に結果発表されています。本選ではピアノ・声楽・弦楽器・管楽器・打楽器・アンサンブルの6部門で順位が決まり、グランプリは該当者なしとなりました。
ルーマニア国際音楽コンクールの概要は下記の通り。
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コンクールハイライト
グランプリと準グランプリ
部門を横断する最高位のグランプリは、今回は該当者なしという結果になりました。準グランプリには声楽部門の第1位が選ばれています。グランプリが空位となった一方で、部門別の第1位はピアノ部門を除く5部門で決まりました。第1位が2部門にわたって空席となったわけではなく、ピアノ部門のみが第2位を最上位とする判定です。
ピアノ部門・声楽部門
ピアノ部門は第1位が該当者なしで、第2位が最上位です。第3位は2名が並びました。これに奨励賞1名を加えた構成で、他部門と比べて上位が厳しく判定された形になっています。声楽部門は第1位から第3位までがそれぞれ1名ずつ決まり、準グランプリもこの部門から出ました。
弦楽器部門・管楽器部門・打楽器部門
弦楽器部門は第3位が2名の同順位で、奨励賞を含めて5名が入賞しています。管楽器部門も第1位から第3位に奨励賞を加えた4名の構成です。打楽器部門は第1位から第3位まで各1名で、この部門からは審査員特別賞の受賞者も出ました。アンサンブル部門は第1位のみが決まっています。
特別賞
在日ルーマニア大使館、日本ルーマニア音楽協会理事会、現地の音楽祭であるICon Arts Transylvania、フィルハーモニーなど、日本とルーマニア双方の団体による賞が設けられているのがこのコンクールの特徴です。アミーナ賞は6部門にまたがって10名が受賞し、最も受賞者の多い賞となりました。聴衆の投票によるオーディエンス賞は3部門から選ばれています。
本選の部門別入賞者は6部門で20名でした。これに対して特別賞は延べ20件が贈られており、部門の順位と同じ数だけ特別賞の機会があることになります。順位表に名前のない出場者が特別賞を受けている点も目を引きます。ルーマニア大使館賞と審査員特別賞、ICon Arts Transylvania賞の打楽器部門の受賞者は、いずれも部門別の第1位から奨励賞までには入っていません。順位とは別の観点で選ばれる賞が用意されていることがわかります。
本選結果
ピアノ部門
| 賞 | 受賞者 |
|---|---|
| 第1位 | 該当者なし |
| 第2位 | Rodica Tasu |
| 第3位 | 土田瑠希 上本壮真 |
| 奨励賞 | 今井奏絵 |
声楽部門
| 賞 | 受賞者 |
|---|---|
| 第1位 | 長冨将士 |
| 第2位 | 平尾啓 |
| 第3位 | ジャッド心花 |
弦楽器部門
| 賞 | 受賞者 |
|---|---|
| 第1位 | 柴田花音 |
| 第2位 | 村上真璃奈 |
| 第3位 | 森智明 吉田礼奈 |
| 奨励賞 | 近藤慶定 |
管楽器部門
| 賞 | 受賞者 |
|---|---|
| 第1位 | 濱田紗瑛 |
| 第2位 | 國吉千聖 |
| 第3位 | 吉川朋秀 |
| 奨励賞 | 持田聡一郎 |
打楽器部門
| 賞 | 受賞者 |
|---|---|
| 第1位 | 末永礼一 |
| 第2位 | 小仁所一恵 |
| 第3位 | 神尾涼乃 |
アンサンブル部門
| 賞 | 受賞者 |
|---|---|
| 第1位 | 上野智也 |
特別賞
| 賞 | 部門 | 受賞者 |
|---|---|---|
| グランプリ | ― | 該当者なし |
| 準グランプリ | 声楽部門 | 長冨将士 |
| ルーマニア大使館賞 | ピアノ部門 | 芳野龍吾 |
| 日本ルーマニア音楽協会理事会賞 | 弦楽器部門 | 吉田礼奈 |
| 審査員特別賞 | 打楽器部門 | 長澤良 |
アミーナ賞
| 部門 | 受賞者 |
|---|---|
| ピアノ部門 | Rodica Tasu 今井奏絵 |
| 声楽部門 | ジャッド心花 |
| 弦楽器部門 | 柴田花音 村上真璃奈 吉田礼奈 |
| 管楽器部門 | 濱田紗瑛 國吉千聖 |
| 打楽器部門 | 小仁所一恵 神尾涼乃 |
オーディエンス賞
| 部門 | 受賞者 |
|---|---|
| 声楽部門 | ジャッド心花 |
| 管楽器部門 | 國吉千聖 |
| 打楽器部門 | 末永礼一 |
ICon Arts Transylvania賞・Philharmonic賞
| 賞 | 部門 | 受賞者 |
|---|---|---|
| ICon Arts Transylvania賞 | 弦楽器部門 | 柴田花音 |
| ICon Arts Transylvania賞 | 打楽器部門 | 奥村実夕 |
| Philharmonic賞 | 弦楽器部門 | 柴田花音 |
弦楽器部門第1位の柴田花音は、アミーナ賞・ICon Arts Transylvania賞・Philharmonic賞をあわせて受賞しました。
おわりに
第22回ルーマニア国際音楽コンクールは6部門で本選が行われ、グランプリは該当者なし、準グランプリに声楽部門の第1位が選ばれました。日本とルーマニア双方の団体による特別賞が多く設けられており、現地の音楽祭への参加につながる賞も含まれています。
主催は日本ルーマニア音楽協会で、同協会はルーマニア演奏旅行やサマーセミナー、ジュニア向けの協奏曲シリーズなど、コンクール以外の事業も手がけています。同協会は第8回ルーマニア国際ジュニア音楽コンクールも運営しており、こちらは上海地区での予選も実施しています。ICon Arts Transylvania賞は、トランシルバニアで開かれる音楽アカデミーに関連する賞です。各部門の詳細や次回の開催情報は、公式サイトでご確認ください。
出典:日本ルーマニア音楽協会
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