谷口朱佳、WFIMCアーティスティック・プロジェクト賞受賞

谷口朱佳、WFIMCアーティスティック・プロジェクト賞受賞
Image source: World Federation of International Music Competitions (WFIMC)

アーティスティック・プロジェクト賞は、WFIMC(世界音楽コンクール連盟)が国際フォーラム「Inspiring the Future」の一環として設けた企画コンペティション。今回はリトアニアの首都ヴィリニュスで開催された。

演奏技術を競う通常のコンクールとは異なり、応募者は2,000語以内の企画書を提出する。5名の審査員が最大5組を選び、フォーラムでのプレゼンテーションと参加者の投票を経て受賞者が決まる。最多得票の1組に3,000ユーロの賞金と、メンターシップなどの支援が贈られる仕組み。

谷口が掲げたのは「Resonant Dialogues(レゾナント・ダイアローグズ)」と題した70分のリサイタルプログラム。ヴィオラと箏(こと)を組み合わせ、西洋の現代音楽と日本の美意識が響き合う場を目指す。音の響きや倍音を起点とするスペクトル音楽と、細川俊夫、藤倉大、西村朗ら日本人作曲家の作品を並べ、桑原ゆうとヘレナ・トゥルヴェ(Helena Tulve)への委嘱新作2曲も加わる。

谷口は2002年9月15日、東京都大田区生まれの23歳。3歳でヴァイオリン、14歳でヴィオラを始めた。東京藝術大学で川﨑和憲、恵谷真紀子に師事し、2023年10月からはドイツのフランクフルト音楽・舞台芸術大学でタベア・ツィンマーマン(Tabea Zimmermann)に学ぶ。

近年は国際舞台での受賞が相次ぐ。2025年にはヒンデミット国際ヴィオラコンクール(ミュンヘン)で第1位と聴衆賞、ジュネーヴ国際音楽コンクール(第79回)ヴィオラ部門で第2位を獲得。同年には、若手演奏家に贈られる第35回出光音楽賞も受賞した。

Ayaka Taniguchi (2nd Prize) | Concours de Genève 2025 - Viola Final Round (Bartók)

「Resonant Dialogues」の初演は、2027年初頭にヨーロッパと日本で予定されている。具体的な日程や会場は今後の発表を待つ。