第12回(2024年)で史上初の日本人優勝者となった鈴木愛美を輩出し、大きな話題を集めた同コンクール。第13回の実施要項が公式発表され、応募条件・課題曲・審査委員・賞金の全容が明らかになった。応募資格は1997年1月1日以降に出生した者で、国籍による制限はない。参加料は20,000円(クレジットカード決済、返還不可)。申込締切は2027年2月28日(日)24時(日本時間)。
最大の変更点は第3次予選の形式にある。第8回から第12回まで採用されてきたヴァイオリン・ヴィオラ・チェロを交えた室内楽奏者との協演形式を改め、第13回はヴァイオリニストとの協演に一本化。第3次予選では、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第1番・第5番・第10番、またはブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番・第2番・第3番から1曲を最初に演奏し、続いて自由選曲によるソロリサイタルを行う(合計70分以内)。楽譜はヘンレ版指定、ヴァイオリン奏者は事務局が指定する。
第2次予選には土田英介の委嘱新作(5〜7分程度)が課される。コンクール前の公開演奏は禁止され、第2次予選の演奏開始時が世界初演。本選では東京交響楽団(指揮: 大友直人)との協演で、モーツァルトからプロコフィエフまで指定作曲家13名のピアノ協奏曲から1曲を演奏する。
審査委員長は児玉桃(KODAMA Momo)。審査委員は姓のアルファベット順に、ロドルフ・ブルノー=ブルミエ(Rodolphe Bruneau Boulmier、フランス)、海老彰子(EBI Akiko、日本)、ティル・フェルナー(Till Fellner、オーストリア)、ラルフ・ゴトーニ(Ralf Gothóni、フィンランド/ドイツ)、ミヒャエル・ヘフリガー(Michael Haefliger、スイス)、ハエ=スン・パイク(HaeSun Paik、韓国)、アラベラ・パレ(Arabella Pare、ドイツ/イギリス)、エヴァ・ポブウォツカ(Ewa Pobłocka、ポーランド)、上原彩子(UEHARA Ayako、日本)、シャオハン・ワン(Xiaohan Wang、中国)の10名。
賞金は第1位400万円・第2位250万円・第3位150万円・第4位100万円・第5位80万円・第6位60万円。特別賞に日本人作品最優秀演奏賞30万円、奨励賞15万円、ヴァイオリン・ソナタ最優秀演奏賞15万円、聴衆賞。第1位入賞者には2029年3月末日までに日本および海外でソロリサイタルや主要オーケストラとの演奏機会が10回以上提供される。歴代日本人受賞者には第12回の鈴木愛美(1位)・小林海都(3位)、第10回の牛田智大(2位)・今田篤(4位)・務川慧悟(5位)・安並貴史(6位)、第8回の中桐望(2位)・佐藤卓史(3位)・内匠慧(6位)が名を連ねる。
1991年、浜松市制80周年を記念して創設された同コンクール。世界国際音楽コンクール連盟(WFIMC)に加盟する国際コンクールで、以後3年ごとに開催されてきた。詳細および申込は公式サイトから。




