WFIMC(世界国際音楽コンクール連盟)加盟の第77回プラハの春国際音楽コンクール ピアノ部門で、2026年5月12日にファイナリスト3名が発表された。日本から2次ラウンドに進出した竹澤勇人(Takezawa Yuto/桐朋学園大学)は、10名から3名へと絞り込まれる選考で惜しくも涙をのみ、ファイナル進出はならなかった。
ファイナリスト3名 中国2名・韓国1名
ファイナルに進出したのは以下の3名。
- Chen Xuehong(陳雪紅/中国、1999年生まれ) — 中央音楽学院(北京)在籍。2021年ショパン国際ピアノコンクール第2次通過、2024年リーズ国際ピアノコンクール セミファイナリスト等の実績を持つ。
- Son Sehyeok(ソン・セヒョク/韓国、2008年生まれ) — 水原市出身。米コルバーン・スクール(ロサンゼルス)でファビオ・ビディーニ(Fabio Bidini)に師事。以前は英国ユーディ・メニューイン・スクールで学んだ。
- Wang Zhiquan(王志泉/中国、2009年生まれ) — 上海音楽学院附属音楽中学校在籍。2025年第66回ハエン国際ピアノコンクール(スペイン)を最年少で制した俊英。
竹澤勇人 2次ラウンドで惜敗
日本から2次ラウンドに進んでいた竹澤勇人は、ファイナル10名から3名を選ぶ最終選考に残れず、ファイナル進出はならなかった。
竹澤勇人は1997年北海道札幌市生まれのピアニスト。桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業し、同ソリスト・ディプロマコースに在籍。上野久子、大野眞嗣に師事するほか、横山幸雄、田部京子らからも指導を受けてきた。
国内外での主な受賞歴は次の通り。
- 第87回日本音楽コンクール ピアノ部門 第2位
- 2019年 ボン・テレコム・ベートーヴェン国際コンクール(ドイツ) 第2位・聴衆賞
- 2021年 第32回エットレ・ポッツォーリ国際ピアノコンクール(イタリア) 第2位(1位なし最高位)・聴衆賞
- マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽コンクール 特別メダル賞
日本の若手実力派として国際舞台で着実に評価を積み重ねてきただけに、ファイナル進出ならずという結果はファンにとって悔しい一報となった。今後の活躍に引き続き注目したい。
ファイナル プログラム コンチェルト3曲
ファイナルは、プラハ交響楽団(指揮:ペトル・アルトリヒター/Petr Altrichter)との共演でピアノ協奏曲3曲が演奏される。
- ショパン ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11
- ブラームス ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 Op.15
- ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30
開催日時・会場・配信
ファイナルの開催情報は以下の通り。
- 日時:日本時間2026年5月15日(金)1:00〜(現地時間 5月14日(木)18:00 CET)
- 結果発表:日本時間 同日6:00頃(現地時間 23:00 CET)
- 会場:ルドルフィヌム ドヴォルザーク・ホール(プラハ)
- チケット:完売
- ライブ配信:YouTube公式チャンネル @PragueSpringFestival。今回はコンクール史上初の試みとして、英国の音楽専門誌グラモフォン(Gramophone)のウェブサイトでも同時配信される。
審査員・特別賞
審査員は以下の7名(審査委員長:Daniel Browell/英国)。
- Daniel Browell(英国・審査委員長)
- Joonas Ahonen(フィンランド)
- Dina Yoffe(ラトビア/ドイツ)
- Leonel Morales(スペイン)
- Katarzyna Popowa-Zydroń(ポーランド)
- Martin Kasík(チェコ)
- Ivo Kahánek(チェコ)
また、Honorable Mentions(特別賞)はZiye Tao(中国)とJunho Cha(韓国)に贈られた。委嘱作品「Afro pour piano」(Kryštof Mařatka作曲)の最優秀演奏に対するチェコ音楽基金財団賞は、Ziye TaoとWang Zhiquanの2名に授与されている。




