【2026年】吹奏楽コンクール課題曲 全4曲ガイド|参考音源・楽譜入手方法まとめ

【2026年】吹奏楽コンクール課題曲 全4曲ガイド|参考音源・楽譜入手方法まとめ

2026年度(第74回)全日本吹奏楽コンクール課題曲の全4曲を1ページにまとめました。基本情報から作曲者のプロフィール、YouTubeで聴ける参考音源、楽譜の入手方法、課題曲コンサート日程まで網羅しています。さらに、歴代のデータから見える課題曲の歴史的な傾向もまとめました。

音楽コンクールガイド編集部が、公式資料とプロの録音現場の知見をもとに情報を整理しています。

2026年度 課題曲 全4曲の一覧

番号曲名作曲者種別演奏時間
I夕映えの丘森山至貴第35回朝日作曲賞受賞作品約4分
IIザ・ガーズ星出尚志全日本吹奏楽連盟委嘱作品約3分半
IIIあつまれ おもちゃのマルチャ!伊藤士恩朝日作曲賞入選約3分
IV管楽器のためのフィナーレ伊藤康英全日本吹奏楽連盟委嘱作品約4分
2022年度をもって課題曲Vが廃止され、2023年度から4曲体制に戻っています。出場団体はこの4曲の中から1曲を選んで演奏します。

課題曲の詳細

課題曲I: 夕映えの丘(森山至貴)

作曲者 森山至貴(もりやま のりたか)
種別 第35回朝日作曲賞受賞作品
演奏時間 約4分
経歴 早稲田大学文学学術院文化構想学部教授。本業は社会学者(クィア・スタディーズ専門)。著書に『LGBTを読みとく──クィア・スタディーズ入門』など。作曲家としては合唱作品中心で、全日本合唱連盟の朝日作曲賞(合唱部門)で佳作3回・受賞1回。吹奏楽での朝日作曲賞受賞は今回が初。
社会学者と作曲家という異色の組み合わせは、課題曲の歴史の中でもきわめて珍しい経歴です。

参考音源・YouTube動画

課題曲II: ザ・ガーズ(星出尚志)

作曲者 星出尚志(ほしで たかし)
種別 全日本吹奏楽連盟委嘱作品
演奏時間 約3分半
経歴 1962年山口県生まれ。14歳でヤマハ・ジュニア・オリジナル・コンサート奨励賞を受賞。「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」シリーズのアレンジャーとして著名。オリジナル作品にも「東雲」「フライ・ハイ」「サイバー・アポカリプス」など多数の人気曲。
全日本吹奏楽コンクールの課題曲としては今回が初採用。連盟委嘱による書き下ろし作品です。

参考音源・YouTube動画

課題曲III: あつまれ おもちゃのマルチャ!(伊藤士恩)

作曲者 伊藤士恩(いとう しおん)
種別 朝日作曲賞入選
演奏時間 約3分
経歴 2025年度の課題曲III「マーチ『メモリーズ・リフレイン』」に続き、2年連続で課題曲に採用。近年の課題曲で2年連続の採用は珍しく、注目を集めている。
「おもちゃ」をテーマにした遊び心あふれるマーチ。「マルチャ」はイタリア語でマーチの意味。2026年度唯一のマーチ曲です。

参考音源・YouTube動画

課題曲IV: 管楽器のためのフィナーレ(伊藤康英)

作曲者 伊藤康英(いとう やすひで)
種別 全日本吹奏楽連盟委嘱作品
演奏時間 約4分
経歴 1960年静岡県浜松市生まれ。洗足学園音楽大学教授。東京藝術大学音楽学部作曲科卒、同大学院修了。日本を代表する吹奏楽作曲家の一人。1996年度の課題曲「管楽器のためのソナタ」に続き、30年ぶりの課題曲採用
「管楽器のための〜」というタイトルは、1996年の「ソナタ」を知る吹奏楽ファンにとって特別な響き。自身のYouTubeチャンネルで和声分析動画も公開中。

参考音源・YouTube動画

全4曲のダイジェスト動画

全日本吹奏楽連盟の公式チャンネルで、全4曲のダイジェスト版が公開されています。まずは全体の雰囲気をつかみたい方はこちらをどうぞ。

楽譜・参考音源の入手方法

楽譜セットの種類と価格

楽譜・参考音源は全日本吹奏楽連盟から直接購入できます。すべて税込・送料込みの価格です。

商品価格内容
課題曲一式17,000円I〜IVのフルスコア+コンデンススコア+パート譜 + CD + DVD
I・II楽譜セット7,000円I・IIのフルスコア・コンデンススコア・パート譜
III・IV楽譜セット7,000円III・IVのフルスコア・コンデンススコア・パート譜
フルスコア集1,500円全4曲のフルスコアのみ(1冊)
CD1,200円全4曲の参考演奏(東京佼成ウインドオーケストラ)
DVD2,800円全4曲の参考演奏映像
公式の参考演奏は東京佼成ウインドオーケストラが担当。指揮は大井剛史氏です。

購入方法と発送スケジュール

購入方法 郵便振替
口座番号: 00160-8-4457
加入者名: 全日本吹奏楽連盟
通信欄に希望する商品を記入して振込
2026年1月14日までの振込分
2月27日から順次発送
3月以降の振込分
3月上旬〜31日に順次発送
5月頃
事務局窓口販売・代金引換 開始予定
返品・キャンセルは受け付けていません。一般の楽器店では取り扱いがないためご注意ください。

課題曲コンサート 2026年の日程一覧

課題曲を生で聴けるコンサートが全国各地で開催されます。実際のホールで聴くと、録音では感じにくいダイナミクスやバランスがよくわかります。

日程団体会場
3月2日WISH Wind Orchestraセシオン杉並(東京)
3月7日北海道教育大学函館校吹奏楽団函館市芸術ホール
3月15日プロウインドオーケストラ北海道札幌市教育文化会館
3月23日東京佼成ウインドオーケストラ東京芸術劇場
4月12日洗足学園音楽大学前田ホール(川崎)
4月19日・5月23日広島ウインドオーケストラJMSアステール他(広島)
4月26日マスターズ・ブラス・ナゴヤ文化フォーラム稲沢(愛知)
5月5日PRO WiND 023山形テルサホール
5月5日オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラハーモニーホール福井
5月9日東京佼成ウインドオーケストラカルッツかわさき(川崎)
5月10日札幌交響楽団札幌コンサートホールKitara
各団体の公演詳細・チケット情報は、主催者の公式サイトでご確認ください。

課題曲の歴史と傾向──歴代のデータから見えること

全日本吹奏楽コンクールは1940年に第1回が開催され、太平洋戦争による中断(1943〜1955年)を経て1956年に再開されました。2026年の第74回までに、80年以上にわたって260曲を超える課題曲が誕生しています。

編集部では連盟の公式記録とWikipediaの歴代課題曲一覧をもとに、全曲のデータを年代別に集計しました。

マーチ占有率の変遷

年代マーチの割合背景
1950年代100%再開当初は全曲がスーザなどの行進曲
1960年代38%1964年に初の非マーチ作品が登場。1964〜70年はマーチがゼロに
1970年代23%芸術作品路線が定着
1980年代37%マーチと芸術作品が共存
1990年代51〜54%奇数年=全曲マーチ、偶数年=全曲非マーチが交互に繰り返される(1993〜2007年)
2000年代32〜45%交互運用の後半〜廃止へ
2010年代42%マーチと非マーチが同一年に混在
2020年代31%4曲中1曲がマーチ(2026年は課題曲IIIがマーチ)

特に興味深いのは、1964年から1970年にかけてマーチが7年間完全に消えた時期です。また、1993年から2007年の15年間は「マーチの年」と「非マーチの年」が交互に繰り返されていました。2008年にこの仕組みは廃止され、現在のようにマーチと非マーチが同じ年に混在する形式に変わっています。

公募 vs 委嘱のバランスの変化

種別曲数割合期間
公募・その他16156%全期間
連盟委嘱作品7827%1966年〜
朝日作曲賞受賞作品3412%1991年〜
連盟作曲コンクール1位135%2009〜2022年

2026年の4曲は、朝日作曲賞1曲+委嘱2曲+入選1曲。委嘱作品が半数を占めるのは、近年の傾向を象徴しています。

最多採用の作曲家

順位作曲家採用回数代表的な課題曲
1松尾善雄7回マーチ「ハロー! サンシャイン」、童夢
2岩井直溥6回ディスコ・キッド、ポップス・マーチ「すてきな日々」
3藤田玄播5回行進曲「若人の心」
3内藤淳一5回マーチ・グリーン・フォレスト、ブライアンの休日
5兼田敏、岩河三郎、保科洋 ほか各4回

2026年度の歴史的位置づけ

  • 4曲体制の定着: 2023年にVが廃止されて4曲に戻り、2026年で4年連続。20年続いた5曲体制からの転換が定着しつつある
  • マーチは4曲中1曲: マーチ率25%は2020年代の平均(約31%)に近い水準
  • 伊藤士恩の2年連続採用: 近年では珍しいケースで、若手作曲家の台頭を示している
  • 伊藤康英の30年ぶり復帰: 1996年の「管楽器のためのソナタ」以来。ベテランの存在感

課題曲の選択ルール──知っておきたい基礎知識

選び方 出場団体は4曲の中から1曲を自由に選択。部門(中学生の部、高等学校の部、大学の部、職場・一般の部)による制限はなく、全部門共通です。
演奏時間 課題曲+自由曲の合計が12分以内。12分を超えると失格となる場合があります。
楽器編成 スコアに記載された全パート(オプションを除く)が揃っている団体はパートの変更不可。欠けている楽器がある場合に限り、スコアに使用されている他の楽器で代替可能。
課題曲演奏時間自由曲に使える残り時間
I 夕映えの丘約4分約8分
II ザ・ガーズ約3分半約8分半
III あつまれ おもちゃのマルチャ!約3分約9分
IV 管楽器のためのフィナーレ約4分約8分

よくある質問(FAQ)

課題曲はいつ発表される?

全日本吹奏楽連盟が毎年秋〜年明けに発表します。2026年度の課題曲は2025年秋に連盟会報で公表され、2026年1月にYouTubeダイジェスト版が公開されました。曲名や作曲者名は秋の時点で判明しますが、実際に音源を聴けるようになるのは年明け以降です。楽譜の発送は例年2月下旬から始まります。

楽譜はどこで買える?

全日本吹奏楽連盟から直接購入します。郵便振替(口座番号: 00160-8-4457、加入者名: 全日本吹奏楽連盟)で申し込むと、2月27日以降順次発送されます。一般の楽器店では取り扱いがないため注意してください。

課題曲と自由曲の演奏時間制限は?

課題曲と自由曲を合わせて12分以内です。課題曲の長さは曲によって異なるため、自由曲の選択に影響します。12分を超えると失格となる場合があります。

課題曲の練習動画をSNSに投稿してもいい?

課題曲には著作権があります。練習動画のSNS投稿については、全日本吹奏楽連盟のガイドラインを必ず確認してください。JASRACへの楽曲使用手続きが必要になる場合があります。YouTube等の動画プラットフォームではJASRACと包括契約が結ばれている場合もありますが、利用規約は各プラットフォームによって異なるため、投稿前に最新の規約を確認することをおすすめします。

少人数編成でも全課題曲を演奏できる?

パートが欠けている場合は、スコアに使用されている他の楽器で代替が認められています。具体的な対応方法は楽譜に記載される規定をご確認ください。

2026年度のマーチはどれ?

課題曲IIIの「あつまれ おもちゃのマルチャ!」(伊藤士恩)がマーチにあたります。タイトルの「マルチャ」はイタリア語でマーチを意味します。2026年度は4曲中マーチが1曲で、歴代の傾向と比較してもマーチの割合は低めです。

参考情報・公式サイト

課題曲の公式情報はこちら

全日本吹奏楽連盟 課題曲ページへ

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