第5回国際声楽コンクール東京 アンサンブル部門・声楽高校1/2年生部門結果発表

第5回国際声楽コンクール東京-アンサンブル部門、声楽高校12年生部門

2025年12月7日(日)、東京都町田市の和光大学ポプリホール鶴川において、第5回国際声楽コンクール東京のアンサンブル部門、声楽高校1/2年生部門本選が開催された。若手声楽家の登竜門として注目される同コンクールでは、イタリア語作品を中心に、多彩なレパートリーが披露された。

全国規模の予選を勝ち抜いた精鋭が集結

今回の本選出場者は、6月から9月にかけて全国各地で開催された地区大会と、9月から11月の准本選(東日本・西日本・韓国ソウル)を経て選抜された。声楽高校1/2年生部門には全国から49名が出場し、アンサンブル部門には4組がエントリー。緊張感と熱気に包まれた雰囲気の中で審査が進行された。

受賞者一覧

アンサンブル部門

受賞者名

居住地

編成

2位

幸福の科学学園関西校合唱部

滋賀県

女声三部合唱

3位

久留米信愛 Ravenclaw House

福岡県

女声四部合唱

4位

久留米信愛 Gryffindor House

福岡県

女声三部合唱

奨励賞

花咲徳栄高等学校コーラス部

埼玉県

混声二部

声楽高校1/2年生部門

受賞者名

居住地

声種

1位

菅 明凛

大分県

Soprano

2位

長田 健大

神奈川県

Tenor

3位

北原 歩

島根県

Baritone

4位

千葉 美桜

岩手県

Mezzo-soprano

奨励賞

鈴木 愛佳

岩手県

Soprano

佐藤 瑛太

宮城県

Baritone

萩原 基心

群馬県

Baritone

飛田 晴輝

北海道

Tenor

※詳細な部門別結果および審査員情報については、第5回国際声楽コンクール東京の公式サイト審査結果ページで公開されている。

大会のハイライト

・アンサンブル部門は1位該当者なしという厳格な審査結果となった。同部門では本選1位の基準として平均得点90点以上が原則とされており、最高位の幸福の科学学園関西校合唱部も86.43点にとどまった。

声楽高校1/2年生部門では出場者の多くが入選以上の評価を獲得し、極めて高い競技水準を示した。また、上位入賞者は東日本准本選からの出場者が多かった。

・レパートリーの傾向としては、声楽高校1/2年生部門でトスティの作品が最も多く選ばれ、「L’ultima canzone(最後の歌)」「Rosa(薔薇)」「Ideale(理想)」などが複数の出場者によって歌唱された。アンサンブル部門では全4組が日本語作品を選択しており、国内の合唱曲の充実ぶりを示す結果となった。

同コンクールの本選は、11月から12月にかけて、グランプリ部門をはじめとする各部門が首都圏各会場で順次開催される。入賞者の演奏動画は、本選終了後に公式YouTubeチャンネル「国際声楽コンクール東京・プリマヴェーラ声楽コンコルソ」で順次無料公開される予定だ。