第5回国際声楽コンクール東京 声楽ジュニア部門・声楽愛好者A部門結果発表

第5回国際声楽コンクール東京-声楽ジュニア部門、声楽愛好者A部門

2025年12月6日(土)、埼玉県さいたま市のさいたま芸術劇場音楽ホールで第5回国際声楽コンクール東京の声楽ジュニア部門および声楽愛好者A部門の本選が開催された。声楽ジュニア部門では島田 征典(高知県・東日本)が最高得点91.40で第1位を獲得し、愛好者A部門ではパク・ジョンヒョク(韓国)が最高得点88.20で首位に立つ結果となる。

東西および韓国准本選を勝ち抜いた精鋭が集結

本コンクールでは、6〜9月に全国各地で地区大会を開催し、9〜11月に東日本准本選(東京・埼玉)、西日本准本選(兵庫・大阪)、韓国ソウル准本選を実施した。これらの准本選を通過した出場者を本選出場者とし、審査を行った。

受賞者一覧

声楽ジュニア部門

受賞者名

居住地

声種

1位

島田 征典

高知県

Boy Soprano

2位

池田 杏樹

東京都

Tenor

3位

平田 凌雅

福岡県

Boy Soprano

4位

川西 雄仁

香川県

Baritone

5位

菅原 琥千

宮城県

Soprano

声楽愛好者A部門

受賞者名

居住地

声種

1位

박 종혁

(パク・ジョンヒョク)

韓国

Baritone

2位

岡部 健一郎

東京都

Tenor

3位

佐分利 幸江

神奈川県

Soprano

4位

末包 真紀

兵庫県

Soprano

奨励賞

井村 智生

埼玉県

Tenor

高木 千春

石川県

Soprano

※詳細な部門別結果および審査員情報については、第5回国際声楽コンクール東京の公式サイト審査結果ページで公開されている。

大会のハイライト

・声楽ジュニア部門は上位入賞者にボーイソプラノが多く、テノール・バリトンの若年層も健闘していた。

・声楽ジュニア部門第3位の平田 凌雅はボーイソプラノで山田耕筰作曲「待ちぼうけ」を日本語で歌唱したが、地声を多く含む発声について審査員会議で協議が行われ、広義のボーイソプラノと解釈できるとの結論に達した。

・本選では演奏曲目の言語が多岐にわたり、イタリア語作品が中心ながらドイツ語、フランス語、英語、日本語、ラテン語による演奏も見られた。愛好者A部門では木下牧子作曲「おんがく」や神戸孝夫作曲「さくら横ちょう」など日本歌曲を選択する出場者もあり、レパートリーの幅広さが示された。

・レチタティーヴォを全て省略したため5%の得点減算となった出場者が1名おり、結果として順位に影響が出て、時間管理の重要性が改めて浮き彫りになった。

同コンクールの本選は、11月から12月にかけて、グランプリ部門をはじめとする各部門が首都圏各会場で順次開催される。入賞者の演奏動画は、本選終了後に公式YouTubeチャンネル「国際声楽コンクール東京・プリマヴェーラ声楽コンコルソ」で順次無料公開される予定だ。