エリザベート王妃国際音楽コンクール2025 結果まとめ

エリザベート王妃国際音楽コンクール2025 結果まとめ

世界三大音楽コンクールのひとつに数えられる「エリザベート王妃国際音楽コンクール」。古くから世界的に有名な音楽家を輩出してきた、歴史と権威のある大会です。2025年大会は「ピアノ」部門が開催。本記事では第1次審査からの結果まとめをお伝えします。

エリザベート王妃国際音楽コンクールの概要は下記からご覧ください。

目次

エリザベート王妃国際音楽コンクール2025 結果

ファイナル

2025年5月26日~5月31日に行われた最終審査。
日本からは日本からは久末航さんが第2位、亀井聖矢さんが第5位に入賞しました。
おめでとうございます!!

●2025年最優秀賞:Nikola Meeuwsen(ニコラ・メーウセン)(オランダ)

国際エリザベス女王大賞 ::25,000 ユーロ

Prokofiev Concerto n. 2 in G minor op. 16 | Nikola Meeuwsen - Queen Elisabeth Competition 2025

2002年生まれ。2012年スタインウェイ・コンクール、2014年ロイヤル・コンセルトヘボウ・コンクールで優勝の後、2022年にはアムステルダムの運河を舞台としたグラーフテンフェスティバル・アワードで運河音楽祭賞を受賞。

ソリストおよび室内楽奏者として既に数多くのコンサートに出演しており、レジデンティ・オーケストラ、オランダ室内管弦楽団、リトアニア国立交響楽団、シンフォニア・ヴァルソヴィアなどのオーケストラと共演している。

<プログラム>

クリス・デフォート『心のための音楽』

セルゲイ・プロコフィエフ『ピアノ協奏曲第2番ト短調作品16』


ニコラ・メーウセン(ピアノ)

ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:大野和士

●2025年準優勝:久末 航(日本)

ベルギー連邦政府賞:ベルギー科学政策より20,000ユーロを受賞

Brahms Concerto n. 2 in B flat major op. 83 | Wataru Hisasue - Queen Elisabeth Competition 2025

1994年滋賀県生まれ。2009年、14歳で青山音楽賞新人賞を受賞し、その後は2017年にミュンヘン国際音楽コンクールで第3位および委嘱作品特別賞を受賞。その他、リヨン国際ピアノコンクール第1位および聴衆賞、2009年度青山音楽賞新人賞、2019年度青山音楽賞バロックザール賞、2024年度青山音楽賞青山賞受賞。24年に行われた第16回ゲザ・アンダ国際ピアノコンクールでは、審査員によって授与される2つの特別賞(ベートーヴェン賞及びリスト・バルトーク賞) 受賞という輝かしい実績を持つ実力派。

2021年にはCD「ザ・リサイタル」をリリースし「レコード芸術」誌で特選盤に選ばれる。現在ベルリン在住。

<プログラム>

クリス・デフォート『心のための音楽』

ヨハネス・ブラームス 『ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83』


久末 航:ピアノ

ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:大野和士

●2025年第3位:Valère Burnon(ヴァレール・ ビュルノン)(ベルギー)

ローノワ伯爵賞:17,000ユーロ

Rachmaninov Concerto n. 3 in D minor op. 30 | Valère Burnon - Queen Elisabeth Competition 2025

1998年生まれ。2018年にリエージュ王立音楽院で学士号を取得後、ドイツに渡りケルン音楽大学でフローレンス・ミレーに師事しました。2022年からはエリザベート王妃音楽礼拝堂のアーティスト・イン・レジデンスを務めています。近年はエピナル・コンクール(第1位、2019年)、ブレーメン・コンクール(第1位、2021年)、ロン=ティボー・コンクール(レヴェラシオン賞、2022年)、ヴィオッティ・コンクール(第2位、2023年)など数々のコンクールで受賞歴があり、リエージュ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ミラノ交響楽団、メス交響楽団などと共演したり、2022年からはリエージュ王立音楽院で室内楽を教えるなど幅広く活躍しています。

<プログラム>

クリス・デフォート『心のための音楽』

セルゲイ・ラフマニノフ 『ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op. 30』


ヴァレール・バーノン(ピアノ)

ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:大野和士

●第4位:Arthur Hinnewinkel(アーサー・ヒンネウィンケル)(フランス)

ベルギーコミュニティ政府賞:2025年はフランデレン語圏(オランダ語話者コミュニティ)政府より12,500ユーロ

Schumann Concerto in A minor op. 54 | Arthur Hinnewinkel - Queen Elisabeth Competition 2025

2000年生まれ。15歳でパリ国立高等音楽院に入学。ソリストおよび室内楽奏者として、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭、ドーヴィル復活祭~8月音楽祭、ヴィサンブール音楽祭、ショパン音楽祭、ミュージック・ア・ラ・プレ音楽祭(パリ)、グスタードのソメ・ミュジコー音楽祭(スイス)など、フランスの数多くの音楽祭に出演しています。2023年にはクララ・ハスキル国際ピアノコンクールのファイナリストとなり、モダン・タイムズ特別賞を受賞しました。 2024年2月、グスタード音楽祭でティエリー・シェルツ賞とアンドレ・ホフマン賞を受賞し、シンフォニア・ヴァルソヴィアとシューマンに捧げたアルバムを録音しました。また、2024年にはバンク・ポピュレール財団賞を受賞し、ザンガー=ポリニャック財団のアーティスト・イン・レジデンスを務めました。

<プログラム>

クリス・デフォート『心のための音楽』

ロベルト・シューマン『ピアノ協奏曲イ短調 作品54』


アーサー・ヒンネウィンケル(ピアノ)

ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団(指揮)、大野和士

●第5位:亀井 聖矢(日本)

ブリュッセル首都圏賞:10,000ユーロ

Saint-Saëns Concerto n. 5 in F major op. 103 | Masaya Kamei - Queen Elisabeth Competition 2025

2001年生まれ。2019年日本音楽コンクールで第1位、ピティナ・ピアノコンペティションで特級グランプリを受賞し一躍注目を浴びました。2022年、マリア・カナルス国際ピアノコンクール第3位受賞。同年ロン=ティボー国際音楽コンクールにて第1位を受賞。併せて「聴衆賞」「評論家賞」の2つの特別賞を受賞。

これまでにワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、ハンガリー・ブダペスト交響楽団、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団など多くのオーケストラと共演し、いま日本で最も勢いのある若手ピアニストの一人です。

<プログラム>

クリス・デフォート『心のための音楽』

カミーユ・サン=サーンス『ピアノ協奏曲第5番 ヘ長調 Op. 103』


亀井 聖矢(ピアノ)

ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:大野和士

●第6位:Sergey Tanin(セルゲイ・タニン)(ロシア)

ブリュッセル市賞: 8,000ユーロ

Prokofiev Concerto n. 3 in C major op. 26 | Sergey Tanin - Queen Elisabeth Competition 2025

1995年生まれ。モスクワ音楽院在学中の2018年にゲザ・アンダ国際ピアノコンクールで第3位を受賞。

2020年にはバート・キッシンゲン・ピアノコンクールで第1位と聴衆賞を受賞。ソリストとして、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ヴィンタートゥール・ムジッコレギウム、バンベルク交響楽団、ブレーマー・フィルハーモニー管弦楽団など、世界有数の交響楽団と共演しています。

また、ボンのベートーヴェン音楽祭、ブレゲンツ音楽祭、キッシンジャー・ゾンマー、レヴァント音楽祭なお多くの国際音楽祭に参加し、CDも多数録音しています。

<プログラム>

クリス・デフォート『心のための音楽』

セルゲイ・プロコフィエフ『ピアノ協奏曲第3番と長調第26番』


セルゲイ・タニン(ピアノ)

ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、指揮:大野和士

※アーカイブは公式サイトからぜひご覧ください。

ファイナリスト

2025年5月26日~5月31日に行われた「セミファイナル」では12名が通過しました。

名前

出身

Nikola Meeuwsen

ニコラ・メーウセン

オランダ

Wataru Hisasue

久末 航

日本

Valère Burnon

ヴァレール・ ビュルノン

ベルギー

Arthur Hinnewinkel

アーサー・ヒンネウィンケル

フランス

Masaya Kamei

亀井 聖矢

日本

Sergey Tanin

セルゲイ・タニン

ロシア

Rachel Breen

レイチェル・ブリーン

米国

Mirabelle Kajenjeri

ミラベル・カジェンジェリ

フランス

Shiori Kuwahara

桑原志織

日本

Nathalia Milstein

ナタリア・ミルシュタイン

フランス

Jiaxin Min

ミン・ジアシン

中国

Yuki Yoshimi

吉見 友貴

日本

セミファイナリスト

2025年5月5日(月)~5月10日に行われた「第1次審査」では24名が通過、2名が辞退の計22名が通過しました。

名前

出身

Davide Ranaldi

デビッド・ラナルディ

イタリア

Robert Bily

ロバート・ビリー

チェコ

Song Hyeon Kim

キム・ソンヒョン

韓国

Jiaxin Min

ミン・ジアシン

中国

Yuki Yoshimi

吉見 友貴

日本

Shion Ota

太田糸音

日本

Yali Zaken

ヤリ・ザケン

イスラエル

Nathalia Milstein

ナタリア・ミルシュタイン

フランス

Rachel Breen

レイチェル・ブリーン

米国

Mirabelle Kajenjeri

ミラベル・カジェンジェリ

フランス

Denis Linnik

デニス・リンニク

ベラルーシ

Uladzislau Khandohi

ウラジスラウ・カンドーヒ

ベラルーシ

Valère Burnon

ヴァレール・ ビュルノン

ベルギー

Shiori Kuwahara

桑原志織

日本

Yumeka Nakagawa

中川優芽花

日本

Nikola Meeuwsen

ニコラ・メーウセン

オランダ

Sergey Tanin

セルゲイ・タニン

ロシア

Jinhyung Park

パク・ジンヒョン

韓国

Changyong Shin

シン・チャンヨン

韓国

Arthur Hinnewinkel

アーサー・ヒンネウィンケル

フランス

Masaya Kamei

亀井 聖矢

日本

Wataru Hisasue

久末 航

日本

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