この記事の要点
- 四国支部は香川・徳島・愛媛・高知の4県で構成され、代表枠はわずか2校。約17校が四国大会に集まり、そのうち2校だけが全国へ進める
- 愛媛県立伊予高等学校は四国最多の全国出場を誇る「四国の横綱」。40年にわたり四国吹奏楽をリードしている
- 香川県立坂出高等学校は2021〜2024年に4年連続全国出場。アンサンブルコンテスト全国13年連続出場で個人技にも定評がある
- 高松第一高等学校は四国支部大会に50年以上連続出場。2025年には全国出場を果たした
- 伊予・坂出・高松第一の三つ巴の争いに、松山中央・土佐女子が挑む構図が四国の吹奏楽を盛り上げている
「四国の吹奏楽強豪校ってどこだろう?」——吹奏楽ファンなら一度は気になるテーマですよね。
四国は4県で代表わずか2枠。全国大会に出場できるのは四国の中でもほんのひと握りの学校だけです。その中心にいるのが、四国最多の全国出場を誇る伊予高校。そして4年連続全国出場の坂出高校、50年以上四国大会に出場し続ける高松第一が脇を固め、激しい代表争いを繰り広げています。
この記事では、過去5年間(2021〜2025年)の全日本吹奏楽コンクール・四国支部大会の結果をもとに、四国を代表する強豪高校5校を紹介します。各校の実績・音楽的特徴・注目の演奏動画を詳しくお伝えします。
音楽コンクールガイド編集部が、過去5年分の全日本吹奏楽コンクールの全結果データを集計・分析し、5校を選定しました。
四国吹奏楽の実力 — 4県17校から全国へ進めるのはわずか2校
四国支部は香川・徳島・愛媛・高知の4県で構成され、四国支部大会には毎年約17校が出場します。そのうち全国大会に進めるのはわずか2校。愛媛県からの出場枠が最も多く(6校)、次いで香川(5校)、高知・徳島(各3校)という構成で、愛媛勢の層の厚さが目立ちます。
過去5年間(2021〜2025年)の全国大会成績一覧
| 学校名 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 |
|---|---|---|---|---|---|
| 愛媛県立伊予高等学校 | — | — | 銅 | 銅 | 銅 |
| 香川県立坂出高等学校 | 銅 | 銅 | 銅 | 銅 | — |
| 高松第一高等学校 | — | 銅 | — | — | 銅 |
| 愛媛県立松山中央高等学校 | 銅 | — | — | — | — |
| 土佐女子中学高等学校 | — | — | — | — | — |
※「—」は全国大会不出場。土佐女子は直近5年の全国出場はないが、全国大会出場の実績と2025年の四国大会での好成績で復調中
勢力図の変化:伊予・坂出・高松第一の三つ巴
5年間のデータを見ると、代表2枠を巡る争いは伊予・坂出・高松第一の三つ巴であることがわかります。坂出は2021〜2024年に4年連続で全国出場を果たしましたが、2025年は代表を逃しました。代わりに高松第一が全国の舞台に戻り、伊予は2023年から3年連続出場中。毎年のように顔ぶれが入れ替わるのが四国の特徴です。
1. 愛媛県立伊予高等学校(愛媛県伊予郡松前町)— 「四国の横綱」
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 愛媛県伊予郡松前町北黒田119-2 |
| 設立区分 | 県立(公立・共学) |
| 部員数 | 83名 |
| 全国大会通算 | 全国大会の常連校 |
コンクール実績(2021〜2025年)
| 年度 | 大会 | 自由曲 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 第73回 | 「GR」より(天野正道) | 銅賞 |
| 2024 | 第72回 | シンフォニエッタ第4番「憶いの刻」(福島弘和) | 銅賞 |
| 2023 | 第71回 | シンフォニエッタ第5番「火焔の鳥」(福島弘和) | 銅賞 |
※2021年・2022年は四国大会金賞(全国代表ならず)
音楽的特徴・強み
「四国の横綱」——伊予高校がこう呼ばれるのは、その圧倒的な実績ゆえです。1984年の初出場以来、全国大会の常連として四国最多クラスの出場を重ねてきました。2023年からの3年連続全国出場が、その実力を物語っています。
注目の演奏
2. 香川県立坂出高等学校(香川県坂出市)— 4年連続全国出場、アンサンブルの名手
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 香川県坂出市文京町2-1-5 |
| 設立区分 | 県立(公立・共学) |
| 全国大会通算 | 9回出場 |
| アンサンブル全国 | 13年連続出場 |
コンクール実績(2021〜2025年)
| 年度 | 大会 | 自由曲 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2024 | 第72回 | 宇宙の音楽(P.スパーク) | 銅賞 |
| 2023 | 第71回 | 吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より(高昌帥) | 銅賞 |
| 2022 | 第70回 | ブリュッセル・レクイエム(B.アッペルモント) | 銅賞 |
| 2021 | 第69回 | 吹奏楽のための協奏曲(高昌帥) | 銅賞 |
※2025年は四国大会金賞(全国代表ならず)
音楽的特徴・強み
2021〜2024年の4年連続全国出場は、四国の高校では突出した安定感です。全日本アンサンブルコンテスト全国大会に13年連続出場し、個人技の高さは折り紙つきです。2025年は惜しくも4年連続の全国出場が途切れましたが、四国大会では金賞を獲得しており実力は健在です。
注目の演奏
3. 高松第一高等学校(香川県高松市)— 四国支部大会50年連続出場の古豪
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 香川県高松市桜町2-5-10 |
| 設立区分 | 市立(高松市立・共学) |
| 部員数 | 88名 |
| 全国大会通算 | 全国大会の常連校 |
| アンサンブル全国 | 24回出場 |
コンクール実績(2021〜2025年)
| 年度 | 大会 | 自由曲 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2025 | 第73回 | 歌劇「ばらの騎士」組曲(R.シュトラウス/森田一浩編) | 銅賞 |
| 2022 | 第70回 | 交響詩「影のない女」(R.シュトラウス/田村文生編) | 銅賞 |
※2021年・2023年・2024年は四国大会金賞(全国代表ならず)
音楽的特徴・強み
1975年の全国初出場以来、四国支部大会に50年以上連続出場——この記録が、高松第一の底力を物語っています。R.シュトラウス作品をはじめとするオーケストラの名曲を吹奏楽に編曲したレパートリーが得意で、アンサンブルコンテスト全国大会にも24回出場しています。
注目の演奏
4. 愛媛県立松山中央高等学校(愛媛県松山市)— 「最響」のサウンドで全国を目指す
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 愛媛県松山市井門町1220 |
| 設立区分 | 県立(公立・共学) |
| 全国大会通算 | 5回出場 |
コンクール実績(2021〜2025年)
直近5年間での全国大会出場は2021年の1回(銅賞)。2022年以降は四国大会で毎年金賞を獲得しながらも全国代表2枠に届いていませんが、2025年の全日本高等学校選抜吹奏楽大会にも出場するなど実力は健在です。
音楽的特徴・強み
「最響」をスローガンに掲げ、伸びやかなサウンドづくりとチームワークの良さが持ち味です。県内では伊予高校と愛媛代表の座を争うライバル関係にあり、四国大会では毎年金賞を獲得する安定した実力を見せています。
注目の演奏
5. 土佐女子中学高等学校(高知県高知市)— 高知の名門、全国大会出場の実績
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 高知県高知市追手筋2-3-1 |
| 設立区分 | 私立(女子校) |
| 全国大会通算 | 全国大会出場の実績あり |
コンクール実績(2021〜2025年)
直近5年間は全国大会出場なし。ただし四国大会では継続的に上位に入っており、高知県を代表する吹奏楽の名門として、全国への返り咲きを目指しています。
音楽的特徴・強み
全国大会出場の実績は高知県の高校として最多級。四国は愛媛・香川の2県が代表を独占する傾向が強いなかで、高知県から全国の舞台に立ち続けてきた土佐女子の存在は、四国の吹奏楽界にとって大きな意味を持っています。
注目の演奏
よくある質問(FAQ)
四国の吹奏楽コンクールはいつ開催されますか?
各県大会が例年7〜8月、四国支部大会が9月に開催されます。四国大会で選ばれた2校が10月の全日本吹奏楽コンクール(全国大会)に出場します。
四国から全国大会には何校出場できますか?
四国支部からの全国大会代表枠は2校です。香川・徳島・愛媛・高知の4県から約17校が四国支部大会に出場し、そのうち2校だけが全国大会に進めます。
まとめ
伊予高校の四国を代表する全国出場の記録、坂出の4年連続全国出場とアンサンブルの実力、高松第一の50年以上途切れない四国大会への挑戦——四国は小さな支部ながら、それぞれの学校が誇りを持って音楽に取り組んでいます。
2026年のコンクールシーズン、伊予は4年連続全国を達成するのか、坂出は全国復帰を果たすのか、高松第一は連続出場を狙えるのか。各校の定期演奏会やSNSをフォローして、一緒に注目していきましょう。
編集部では毎年、全日本吹奏楽コンクールの全結果を追跡・分析しています。お探しのコンクール情報は、音楽コンクールガイドで見つかります。







