ルービンシュタイン国際ピアノコンクール2026 ファイナリスト6名発表

ルービンシュタイン国際ピアノコンクール2026 ファイナリスト6名
Image source: Arthur Rubinstein International Music Society

ファイナリスト6名の発表

Finalists Announcement - 18th Arthur Rubinstein International Piano Master Competition, 2026
Finalists Announcement – 18th Arthur Rubinstein International Piano Master Competition, 2026

第18回アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・マスター・コンクールのStage II(第2次予選)が2026年5月4日(月)に終了し、ファイナルへ進む6名が発表された。

ファイナリストは以下の6名(コンクール公式発表順)。

  • スタニスラフ・コルチャギン(Stanislav KORCHAGIN/ロシア)
  • フィリップ・リノフ(Philipp LYNOV/ロシア)
  • ドミトリー・ユーディン(Dmitry YUDIN/ロシア)
  • ウラジスラウ・ハンドヒ(Uladzislau KHANDOHI/ベラルーシ)
  • ロマン・フェディウルコ(Roman FEDIURKO/ウクライナ)
  • パク・ジニョン(Jinhyung PARK/韓国)

国際的な主要コンクールでの実績を持つ常連が顔を揃える、層の厚い顔ぶれとなった。

ファイナリストのプロフィール

スタニスラフ・コルチャギン(Stanislav KORCHAGIN)

1993年生まれ、ロシア出身・在住。グネーシン音楽アカデミーおよびモスクワ・ショパン音楽演奏大学でタチアナ・ゼリクマン(Tatiana Zelikman)に師事した(2011〜2022)。

2023年の第17回チャイコフスキー国際コンクール第3位、同年スクリャービン国際ピアノコンクール(グロッセート)第2位・聴衆賞などの実績を持つ。

フィリップ・リノフ(Philipp LYNOV)

1999年1月6日生まれ、ロシア国籍(中立ピアニストとして出場)。現在はドイツ・ケルンを拠点とする。

モスクワ中央音楽学校でナタリヤ・ボグダノワ(Natalya Bogdanova)、モスクワ音楽院でエリソ・ヴィルサラーゼ(Eliso Virsaladze、〜2022)に学び、2022年からはケルン音楽大学でクラウディオ・マルティネス・メーナー(Claudio Martinez Mehner)とニーナ・ティッヒマン(Nina Tichman)に師事。

ネイガウス国際ピアノコンクール、アスタナ・ピアノ・パッション国際コンクール、ビラ・デ・ハビア国際ピアノコンクールでいずれも第1位を獲得している。

ドミトリー・ユーディン(Dmitry YUDIN)

2001年生まれ、ロシア出身でアメリカ在住。マンハッタン音楽学校でオラシオ・グティエレス(Horacio Gutierrez、2019〜2025)に師事し、2025年からはスタニスラフ・ユデニッチ(Stanislav Ioudenitch)に学ぶ。

2024年のゲザ・アンダ国際ピアノコンクール第2位、ニューヨーク・リスト国際ピアノコンクール第2位など、近年急速に頭角を現している。

ウラジスラウ・ハンドヒ(Uladzislau KHANDOHI)

2001年、ベラルーシ・ミンスク生まれ。2022年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでファイナリストに選出され、国際的に注目を集めた。

2024年にディヌ・リパッティ国際ピアノコンクール第1位、マリア・カナルス国際ピアノコンクール第2位、ビゴ国際ピアノコンクール第2位、2025年にはイトゥルビ国際ピアノコンクール第2位・聴衆賞・ベートーヴェン協奏曲最優秀演奏賞を獲得している。

ロマン・フェディウルコ(Roman FEDIURKO)

2004年12月1日、ウクライナ・キーウ生まれ。ファイナリスト6名のなかで最年少。

2023年のウラジーミル・ホロヴィッツ国際ピアノコンクール(キーウ・ジュネーブ)で金メダル・WFIMC賞・聴衆賞・ショパン賞などを総なめにし、同年のロベルト・シューマン若手ピアニスト国際コンクール(デュッセルドルフ)でも第1位・シューマン賞・聴衆賞を獲得。2025年にはベーゼンドルファー国際ピアノコンクールで第1位に輝いた。

パク・ジニョン(Jinhyung PARK)

1996年、韓国出身。2016年のクリーブランド国際ピアノコンクールでショパン賞、2022年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでセミファイナリストに選出された。

2023年にはハエン国際ピアノコンクール第1位・アンサンブル賞、チュルリョーニス国際ピアノ・オルガンコンクール第1位・チュルリョーニス作品特別賞を獲得し、2025年のモロッコ・フィルハーモニー管弦楽団国際音楽コンクールでも第1位・聴衆賞を獲得している。

ファイナルの日程・会場

ファイナルは3部構成で、いずれもテルアビブで開催される。

  • 室内楽: 2026年9月4日(金)〜5日(土)/テルアビブ美術館 Assia Auditorium
  • クラシック・コンチェルト: 2026年9月3日(木)・5日(土)/シャルル・ブロンフマン・オーディトリアム(イスラエル・カメラータ管弦楽団、指揮 アヴネル・ビロン/Avner Biron)
  • グランド・コンチェルト: 2026年9月7日(月)〜8日(火)/シャルル・ブロンフマン・オーディトリアム(イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、指揮 ヨエル・レヴィ/Yoel Levi)

授賞式およびガラ・コンサートは9月9日(水)に行われる。ファイナルのチケットは公式販売ページから購入可能。コンクール公式YouTubeチャンネル「Arthur Rubinstein」ではファイナルのライブ配信も予定されている。

半世紀以上の歴史が紡ぐ「次のレジェンド」

ルービンシュタイン国際ピアノコンクールは、優勝者がそのまま世界的キャリアへ直結することで知られる。前回大会優勝のケヴィン・チェンを筆頭に、ダニール・トリフォノフやイゴール・レヴィットといった現代の名手を輩出してきた歴史は、本コンクールの権威を裏づける。

戦争と国際情勢のなかで開催形態の変更を余儀なくされながらも、6名のファイナリストが揃った第18回大会。9月のテルアビブで誰が「次のルービンシュタイン」の称号を手にするのか、世界中の音楽ファンが注目している。