【四国】吹奏楽コンクール強豪高校5選|全国29回出場の名門から復活校まで【2026最新】

四国の吹奏楽コンクール強豪高校5選 ヒーロー画像

この記事の要点

  • 四国支部は香川・徳島・愛媛・高知の4県で構成され、代表枠はわずか2校。約17校が四国大会に集まり、そのうち2校だけが全国へ進める
  • 愛媛県立伊予高等学校は全国大会29回出場で四国最多。「四国の横綱」として40年にわたり四国吹奏楽をリードしている
  • 香川県立坂出高等学校は2021〜2024年に4年連続全国出場。アンサンブルコンテスト全国13年連続出場で個人技にも定評がある
  • 高松第一高等学校は四国支部大会に50年以上連続出場。2025年には3年ぶりの全国出場を果たした
  • 伊予・坂出・高松第一の三つ巴の争いに、松山中央・土佐女子が挑む構図が四国の吹奏楽を盛り上げている

「四国の吹奏楽強豪校ってどこだろう?」——吹奏楽ファンなら一度は気になるテーマですよね。

四国は4県で代表わずか2枠。全国大会に出場できるのは四国の中でもほんのひと握りの学校だけです。その中心にいるのが、全国29回出場を誇る伊予高校。そして4年連続全国出場の坂出高校、50年以上四国大会に出場し続ける高松第一が脇を固め、激しい代表争いを繰り広げています。

この記事では、過去5年間(2021〜2025年)の全日本吹奏楽コンクール・四国支部大会の結果をもとに、四国を代表する強豪高校5校を紹介します。各校の実績・音楽的特徴・注目の演奏動画を詳しくお伝えします。

音楽コンクールガイド編集部が、過去5年分の全日本吹奏楽コンクールの全結果データを集計・分析し、5校を選定しました。

目次

四国吹奏楽の実力 — 4県17校から全国へ進めるのはわずか2校

四国支部は香川・徳島・愛媛・高知の4県で構成され、四国支部大会には毎年約17校が出場します。そのうち全国大会に進めるのはわずか2校。愛媛県からの出場枠が最も多く(6校)、次いで香川(5校)、高知・徳島(各3校)という構成で、愛媛勢の層の厚さが目立ちます。

全国大会への道 — 四国の場合(県大会→四国支部大会→全国大会の流れ)

過去5年間(2021〜2025年)の全国大会成績一覧

学校名 2021 2022 2023 2024 2025
愛媛県立伊予高等学校
香川県立坂出高等学校
高松第一高等学校
愛媛県立松山中央高等学校
土佐女子中学高等学校

※「—」は全国大会不出場。土佐女子は直近5年の全国出場はないが、全国7回出場の実績と2025年の四国大会での好成績で復調中

四国強豪5校 全国大会出場タイムライン(2021〜2025年)

勢力図の変化:伊予・坂出・高松第一の三つ巴

5年間のデータを見ると、代表2枠を巡る争いは伊予・坂出・高松第一の三つ巴であることがわかります。

坂出は2021〜2024年に4年連続で全国出場を果たしましたが、2025年は代表を逃しました。代わりに高松第一が3年ぶりに全国の舞台に戻り、伊予は2023年から3年連続出場中。毎年のように顔ぶれが入れ替わるのが四国の特徴です。

四国代表は直近5年間で10回の全国出場を果たしており、全国の常連として着実に経験を積んでいます。代表2枠の厳しい争いが生む高い競争力は、今後さらに上の成績につながっていく可能性を秘めています。

1. 愛媛県立伊予高等学校(愛媛県伊予郡松前町)— 全国29回出場、「四国の横綱」

基本情報

項目 内容
所在地 愛媛県伊予郡松前町北黒田119-2
設立区分 県立(公立・共学)
部員数 83名
全国大会通算 29回出場・金賞1回

コンクール実績(2021〜2025年)

年度 大会 自由曲 結果
2025 第73回 「GR」より(天野正道) 銅賞
2024 第72回 シンフォニエッタ第4番「憶いの刻」(福島弘和) 銅賞
2023 第71回 シンフォニエッタ第5番「火焔の鳥」(福島弘和) 銅賞

※2021年・2022年は四国大会金賞(全国代表ならず)

音楽的特徴・強み

「四国の横綱」——伊予高校がこう呼ばれるのは、その圧倒的な実績ゆえです。1984年の初出場以来、全国大会29回出場は四国で断トツの最多記録。40年以上にわたり、四国吹奏楽の頂点に君臨し続けています。

83名の編成から生まれる正統派のサウンドが最大の持ち味。近年は福島弘和のシンフォニエッタシリーズ(第4番《憶いの刻》、第5番《火焔の鳥》)を立て続けに取り上げており、作品の魅力を丁寧に引き出す音楽づくりが印象的です。

「雲外蒼天」を部訓に掲げ、独自のヴォイストレーニングを練習に取り入れるなど、音楽の基礎を徹底する指導方針も特筆すべき点。2023年からの3年連続全国出場が、その成果を物語っています。

注目の演奏

2. 香川県立坂出高等学校(香川県坂出市)— 4年連続全国出場、アンサンブルの名手

基本情報

項目 内容
所在地 香川県坂出市文京町2-1-5
設立区分 県立(公立・共学)
全国大会通算 9回出場
アンサンブル全国 13年連続出場

コンクール実績(2021〜2025年)

年度 大会 自由曲 結果
2024 第72回 宇宙の音楽(P.スパーク) 銅賞
2023 第71回 吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より(高昌帥) 銅賞
2022 第70回 ブリュッセル・レクイエム(B.アッペルモント) 銅賞
2021 第69回 吹奏楽のための協奏曲(高昌帥) 銅賞

※2025年は四国大会金賞(全国代表ならず)

音楽的特徴・強み

2021〜2024年の4年連続全国出場は、四国の高校では突出した安定感です。音楽科を有する坂出高校は、個人の演奏技術が高く、それがアンサンブルの精度に直結しています。

全日本アンサンブルコンテスト全国大会に13年連続出場し、サクソフォン四重奏で金賞を獲得するなど、個人技の高さは折り紙つき。高昌帥の《吹奏楽のための協奏曲》やアッペルモントの《ブリュッセル・レクイエム》など、技術力が問われる難曲にも果敢に挑んでいます。

2025年は惜しくも4年連続の全国出場が途切れましたが、四国大会では金賞を獲得しており、実力が衰えたわけではありません。全国復帰を目指す坂出の挑戦は2026年も続きます。

注目の演奏

3. 高松第一高等学校(香川県高松市)— 四国支部大会50年連続出場の古豪

基本情報

項目 内容
所在地 香川県高松市桜町2-5-10
設立区分 市立(高松市立・共学)
部員数 88名
全国大会通算 14回出場
アンサンブル全国 24回出場

コンクール実績(2021〜2025年)

年度 大会 自由曲 結果
2025 第73回 歌劇「ばらの騎士」組曲(R.シュトラウス/森田一浩編) 銅賞
2022 第70回 交響詩「影のない女」(R.シュトラウス/田村文生編) 銅賞

※2021年・2023年・2024年は四国大会金賞(全国代表ならず)

音楽的特徴・強み

1975年の全国初出場以来、四国支部大会に50年以上連続出場——この記録が、高松第一の底力を物語っています。半世紀にわたって途切れることなく四国のトップレベルを維持し続けることは、部活動としては驚異的な実績です。

R.シュトラウス作品をはじめとするオーケストラの名曲を吹奏楽に編曲したレパートリーが得意で、2022年の《影のない女》、2025年の《ばらの騎士》と、壮大な管弦楽作品に果敢に取り組んでいます。アンサンブルコンテスト全国大会にも24回出場し、個人技の高さも光ります。

音楽科と普通科の生徒が共に活動する88名の編成は、多様なバックグラウンドが生み出すサウンドの豊かさにもつながっています。

注目の演奏

4. 愛媛県立松山中央高等学校(愛媛県松山市)— 「最響」のサウンドで全国を目指す

基本情報

項目 内容
所在地 愛媛県松山市井門町1220
設立区分 県立(公立・共学)
全国大会通算 5回出場

コンクール実績(2021〜2025年)

直近5年間での全国大会出場は2021年の1回(銅賞)。自由曲は歌劇《フェドーラ》(ジョルダーノ/鈴木英史編)。2022年以降は四国大会で毎年金賞を獲得しながらも全国代表2枠に届いていませんが、2025年の全日本高等学校選抜吹奏楽大会にも出場するなど実力は健在です。

音楽的特徴・強み

1986年創部と四国の強豪校の中では比較的新しい学校ながら、全国大会5回出場の実績を持つ松山中央。「最響」をスローガンに掲げ、伸びやかなサウンドづくりとチームワークの良さが持ち味です。

県内では伊予高校と愛媛代表の座を争うライバル関係にあり、四国大会では毎年金賞を獲得する安定した実力を見せています。定期演奏会「サウンドトレイン」は地域に愛される恒例行事で、「マンボ・ジャンボ・セントラル」が名物曲として知られています。

注目の演奏

5. 土佐女子中学高等学校(高知県高知市)— 高知の名門、全国7回出場の実績

基本情報

項目 内容
所在地 高知県高知市追手筋2-3-1
設立区分 私立(女子校)
全国大会通算 7回出場

コンクール実績(2021〜2025年)

直近5年間は全国大会出場なし。ただし四国大会では継続的に上位に入っており、2025年の四国大会ではバーンズの交響曲第1番を演奏。高知県を代表する吹奏楽の名門として、全国への返り咲きを目指しています。

音楽的特徴・強み

全国大会7回出場は高知県の高校として最多級の記録。四国は愛媛・香川の2県が代表を独占する傾向が強いなかで、高知県から全国の舞台に立ち続けてきた土佐女子の存在は、四国の吹奏楽界にとって大きな意味を持っています。

2024年には岡山県の強豪3校を高知に招いて交流演奏会を開催するなど、県外の学校との切磋琢磨にも積極的。全国復帰を目指す取り組みが続いています。

注目の演奏

よくある質問(FAQ)

四国の吹奏楽コンクールはいつ開催されますか?

各県大会が例年7〜8月、四国支部大会が9月に開催されます。四国大会で選ばれた2校が10月の全日本吹奏楽コンクール(全国大会)に出場します。

四国から全国大会には何校出場できますか?

四国支部からの全国大会代表枠は2校です。香川・徳島・愛媛・高知の4県から約17校が四国支部大会に出場し、そのうち2校だけが全国大会に進めます。

四国代表は全国大会で金賞を取ったことがありますか?

はい。愛媛県立伊予高等学校が1991年に金賞を獲得しています。四国代表は毎年安定して全国の舞台に立っており、代表2枠を巡る激しい競争がレベルの底上げにつながっています。

吹奏楽が強い高校に入学するにはどうすればいいですか?

四国の強豪校のほとんどは公立高校です。伊予高校・坂出高校・松山中央高校はいずれも県立で、一般入試で入学できます。坂出高校と高松第一高等学校には音楽科があり、音楽に力を入れたい生徒に適した環境です。土佐女子は私立の女子校です。まずは志望校の定期演奏会に足を運んでみることをお勧めします。

四国で全国大会に出場しているのはどの県の学校が多いですか?

直近5年間の全国代表10枠のうち、香川県が6回、愛媛県が4回と、この2県が四国吹奏楽を牽引しています。一方、高知の土佐女子のように四国大会で着実に力をつけている学校もあり、今後の勢力図の変化が注目されます。

全日本吹奏楽コンクールで金賞を取るのはどれくらい難しいですか?

全日本吹奏楽コンクール高校の部では、全国数千校の中から地区大会→県大会→支部大会を勝ち抜いた約30校が全国大会に出場します。その30校のうち金賞を受賞できるのは約10校です。全国大会の舞台に立つだけでも極めて狭き門であり、金賞はさらにその中の選ばれた学校だけが手にできる栄誉です。

まとめ

伊予高校の29回全国出場という四国を代表する記録、坂出の4年連続全国出場とアンサンブルの実力、高松第一の50年以上途切れない四国大会への挑戦——四国は小さな支部ながら、それぞれの学校が誇りを持って音楽に取り組んでいます。

伊予・坂出・高松第一の三つ巴の代表争いが生むレベルの高い競争は、四国全体の演奏水準を年々引き上げています。松山中央の「最響」への挑戦、土佐女子の復活への歩みも含めて、四国の吹奏楽はこれからがますます楽しみです。

2026年のコンクールシーズン、伊予は4年連続全国を達成するのか、坂出は全国復帰を果たすのか、高松第一は連続出場を狙えるのか。代表枠わずか2校の激戦区だからこそ生まれるドラマに、目が離せません。各校の定期演奏会やSNSをフォローして、一緒に注目していきましょう。

編集部では毎年、全日本吹奏楽コンクールの全支部大会・全国大会の結果を追跡し、各校の動向を分析しています。お探しのコンクール情報は、音楽コンクールガイドで見つかります。

この記事を書いた人

音楽コンクールガイド編集部
国内外の音楽コンクール情報を網羅的に発信するメディア「音楽コンクールガイド」の編集チーム。全日本吹奏楽コンクールをはじめとする各種大会のデータ分析を行い、出場者・保護者・指導者に役立つ情報を届けています。

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