2026年3月26日(木)、第50回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会の東京11が曳舟文化センター・ホールで行われた。実施されたのは、ヴァイオリン部門小学2年生の部・小学6年生の部と、作曲ソロ部門全ての部、作曲室内楽部門全ての部で、計39人が受賞した。
全国大会は2026年3月20日(金・祝)から4月3日(金)までの日程で進行しており、東京11はその7日目に当たる。今回はヴァイオリン部門と作曲部門が同じ会場に集まり、既存作品の演奏と、自作曲による創作発表が同日に並んだ。
全体のハイライト
全体の受賞者数は、ヴァイオリン部門小学2年生の部が17人、小学6年生の部が10人、作曲ソロ部門が7人、作曲室内楽部門が5人となった。ヴァイオリン部門では小学2年生・小学6年生の両部で第1位から第5位まで受賞者がそろった一方、作曲部門では上位の空席が多く、受賞者が絞られた。演奏技術と創作力という異なる能力が同じ開催日に並ぶ、全国大会の中でも特色の強い一日となっている。
ヴァイオリン部門
小学2年生の部は、計17人が受賞した。選曲にはドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲 イ短調 Op.53 第1楽章」、メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 第1楽章・第3楽章」、ベリオ「ヴァイオリン協奏曲第9番 第1楽章」「バレエの情景」、クライスラー「コレルリの主題による変奏曲」などが並び、低学年ながら協奏曲にも挑む意欲的な姿がみられた。
小学6年生の部は、計10人が受賞した。パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番」、メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」、ベリオ「バレエの情景」、モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第3番」、サン=サーンス「ヴァイオリン協奏曲第3番」などが並び、小学2年生の部に比べて、より大きな楽曲の構成力や表現の深さが求められた。
作曲部門
作曲ソロ部門は計7人が受賞した。作品には「組曲 紫式部の思い」「組曲『伊賀流忍者』」「まよなかのどうぶつえん」「深海幻影」「深山幻想」「ピアノのための抒情詩『Éclat』」などが並び、情景描写や物語性を前面に出したピアノ作品が中心となった。
作曲室内楽部門は計5人が受賞。編成はヴァイオリンとピアノ、ピアノ連弾、ヴァイオリン・チェロ・ピアノ、フルート・チェロ・ピアノ、ピアノ四重奏などにわたり、独奏作品とは異なるアンサンブル発想や音色の組み合わせが問われた。
おわりに
全国大会は2026年4月3日(金)まで続く予定で、今後も東京・千葉の各会場で審査が進む。東京11は、ヴァイオリンの演奏審査と作曲ソロ・室内楽の創作審査が一日に集まり、演奏者としての力と作曲家としての発想の双方が際立つ開催日となった。最新の結果はこちらで順次更新される。



