第16回ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japanの全国大会が、2025年11月23日(日)から12月28日(日)にかけて部門別に開催され、全部門の受賞者が決定した。未就学児から一般まで幅広い世代のピアニストが参加し、各部門で金賞を含む上位入賞者が選出された。
地区本選を勝ち抜いた精鋭が2コースで熱戦
同コンクールは全国各地で地区予選・本選を経て全国大会へと進む段階式の構成で、第16回となる今回も多数のピアニストが参加した。自由曲コース、特別コースの2つのカテゴリーに分かれ、それぞれの部門で熱戦が繰り広げられた。
未就学児部門:Lao Yuet Yinがグランプリ獲得
未就学児部門では、Lao Yuet Yinがグランプリ・審査員特別賞・杉谷昭子賞・金賞を受賞した。同部門では城上莉菜、髙木隆聖、橘菫も金賞を獲得し、計4名が最高評価を得ている。未就学児部門は最も年齢が低い部門であり、基礎的な技術とともに音楽への感性が評価の対象となった。
小学1・2年生部門:藤田心咲と鈴木惺太が特別賞付き金賞
小学1・2年生部門では、藤田心咲が金賞・審査員特別賞、鈴木惺太が金賞・内藤克洋賞を受賞した。同部門では庄司白、木村苺華、市川晴啓、奥山栞、八幡慶政、舟瀬楓真、波多野朱音、横山令旺も金賞を獲得し、計10名が最高評価を得た。
小学3・4年生部門:吉田伊織と木下宙音が金賞受賞
小学3・4年生部門では、吉田伊織と木下宙音が金賞を受賞し、銀賞9名、銅賞も15名選ばれた。中学年世代は技術的な基礎が固まりつつ音楽的な表現力も求められる段階であり、受賞者たちは両面でバランスの取れた演奏を披露した。
小学5・6年生部門:中林深緒と田嶋梨乃が金賞獲得
小学5・6年生部門では、中林深緒と田嶋梨乃が金賞を受賞したほか、銀賞6名、銅賞11名も選ばれている。高学年部門は中学生部門への橋渡しとなる重要な段階であり、技術的な完成度とともに楽曲解釈の深さが評価された。
中学生部門:鍾瑀晴と佐藤日向が金賞と特別賞受賞
中学生部門では、鍾瑀晴が審査員特別賞・金賞、佐藤日向が杉谷昭子賞・金賞をそれぞれ受賞した。同部門は参加者が多く、銀賞17名が選ばれるなど、ハイレベルな競争となった。銅賞も21名が受賞し、中学生世代の演奏技術の高さが際立つ結果となっている。ディプロマ賞も19名に授与され、全体として59名が表彰対象となった。
高校生部門:武田ゆう美が審査員特別賞付き金賞を受賞
高校生部門では、武田ゆう美が金賞・審査員特別賞を受賞した。同部門では土肥杏奈、進藤愛華も金賞を獲得し、銀賞4名、銅賞13名も選出された。高校生部門は技術的な完成度と音楽的表現力の両面が問われる難関部門として知られており、上位入賞者は今後の音楽大学進学や国際コンクールへの挑戦を見据えた演奏を披露した。
大学A部門:石口友登がグランプリ受賞
大学A部門では、石口友登がグランプリ・金賞を受賞した。同部門では脇麻由莉も金賞を獲得し、銀賞2名、銅賞5名が選ばれている。大学A部門は音楽を専門的に学ぶ学生が集う部門であり、演奏技術とともに音楽への深い理解が求められる。
大学B部門:小林花菜がグランプリ受賞
大学B部門では、小林花菜がグランプリ・金賞を受賞したほか、奥村あやのが杉谷昭子賞・金賞、中濱花梨が審査員特別賞・金賞をそれぞれ獲得し、銀賞2名、銅賞4名も選出された。大学B部門は音楽を専門的に学ぶ学生や若手演奏家が集う部門であり、高度な技術と深い音楽解釈が評価される。
一般A部門:吉田詩子が審査員特別賞付き金賞受賞
一般A部門では、吉田詩子が審査員特別賞・金賞を受賞し、銀賞1名、銅賞6名も選ばれている。一般A部門はアマチュアからプロまで幅広い層が参加する部門であり、音楽への情熱と長年培ってきた技術が評価の対象となった。
一般B部門:小田紗矢香が審査員特別賞付き金賞受賞
一般B部門では、小田紗矢香が審査員特別賞・金賞を受賞した。福留有里、滝川愛弓も金賞を獲得し、計3名が最高評価を得ている。そのほか、銀賞4名、銅賞9名も選ばれた。一般B部門は高校卒業以上の幅広い層が参加する部門で、音楽への情熱と長年培ってきた技術が評価の対象となった。
特別コースで西山和花、原田翔音が金賞受賞
特別コースでは、中学生・高校生の部で西山和花が金賞を受賞してトップに立ったほか、銀賞1名、銅賞3名が入賞している。また、特級部門では、原田翔音が第1位・審査員特別賞・金賞を獲得し、伊澤千鶴が第2位・銀賞・杉谷昭子賞、下村泰斗が第3位・銅賞・内藤克洋賞をそれぞれ受賞した。
連弾部門ではアンサンブル能力が評価される
連弾部門では小学生部門で、堤 美涼、堤 美都ペアが金賞を獲得した一方で、中学・高校生部門では金賞は選出されず、銀賞に2組、銅賞に1組が入賞した。一般部門では久保志帆、中野祐希ペアが金賞を受賞した。ソロ演奏とは異なり、パートナーとの息の合わせ方や音楽的な対話が重要となる連弾部門は、コミュニケーション能力も試される場となっている。
大会のハイライト
・今大会で最も受賞者数が多かったのは中学生部門で、金賞2名、銀賞17名、銅賞21名、ディプロマ賞19名と計59名が表彰された。これは参加者の多さと演奏レベルの高さを反映した結果といえる。
・今大会では金賞・銀賞・銅賞・ディプロマ賞に加え、グランプリ、審査員特別賞、杉谷昭子賞、内藤克洋賞といった特別賞が複数部門で授与された。これらの特別賞は、演奏の完成度や音楽性が特に高く評価された出場者に授与されるものだ。
第16回ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japanの全国大会結果の詳細は、ヨーロッパ・ピアノ協会の公式サイトで公開されている。



