第79回全日本学生音楽コンクール全国大会【バイオリン部門】結果発表

第79回全日本学生音楽コンクール全国大会バイオリン部門結果発表

第79回全日本学生音楽コンクール全国大会のバイオリン部門が2025年11月30日(日)・12月1日(月)の2日間、横浜みなとみらいホール小ホールで開催され、小学校・中学校・高校の3部門で計9名が入賞を果たした。また、各部門から1名、審査員による審査とは別に聴衆の投票で選ばれる横浜市民賞も贈られた。

小学校の部では6年の西江優里彩が1位を獲得

小学校の部で1位となった西江優里彩(小学6年)は、サラサーテ作曲「序奏とタランテラ」を演奏し、1位を獲得した。2位には藤野優美子、3位には吉原優奈が入賞し、横浜市民賞(聴衆賞)は藤野優美子が受賞している。

中学校の部では3年の濱田理誉が1位と横浜市民賞をダブル受賞

中学校の部で1位となった濱田理誉(中学3年)は、ビエニャフスキ作曲「ヴァイオリン協奏曲第1番」から第1楽章を演奏し、横浜市民賞(聴衆賞)も同時受賞という結果に。2位には伊藤勇星、3位には前田早紀が入賞した。

高校の部1位の川畑紗也「まっすぐ向き合う」

高校の部で1位となった川畑紗也(高校2年)は、コルンゴルト作曲「ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35」から第1楽章を演奏し、横浜市民賞(聴衆賞)も同時受賞した。2位は中尾華、3位は増子明里が受賞する結果となった。

大会傾向の分析

・今大会では、地区大会の順位から全国大会で順位を上げる「逆転劇」が複数見られた。小学校の部1位の西江優里彩は東京大会で3位だったが、全国大会で頂点に立っている。同じく高校の部1位の川畑紗也も東京大会2位からの全国優勝となった。

聴衆投票による横浜市民賞は、中学校・高校の部では審査員による1位と一致したが、小学校の部では2位の藤野優美子が受賞した。審査員の評価と聴衆の感じる魅力に違いが見られる結果と言えるだろう。

全国大会は11月27日(木)から12月3日(水)まで5部門で審査が行われた。詳細な審査結果については、全日本学生音楽コンクール公式サイトで公開されている。