第79回全日本学生音楽コンクール全国大会のピアノ部門が、2025年11月28日(金)・29日(土)の両日、横浜市西区の横浜みなとみらいホール小ホールで開催された。小学校の部では斎藤響、中学校の部では安井友理、高校の部では長谷川祐音が1位に選ばれた。
小学校の部では4年の斎藤響が1位と横浜市民賞をダブル受賞
小学校の部で1位となった斎藤響(小学4年)は、メンデルスゾーン作曲「三つの練習曲作品104b」を演奏し、横浜市民賞(聴衆賞)も同時受賞。2位には後藤立弦、3位には深沢夢乃が入賞した。
中学校の部では3年の安井友理がショパン華麗なる変奏曲で1位獲得
中学校の部で1位となった安井友理(中学3年)は、ショパン作曲「華麗なる変奏曲作品12」などを演奏し、1位を獲得した。2位には二條香怜、3位には平瀬颯蘭が入賞し、横浜市民賞(聴衆賞)は小林直史が受賞した。
高校1年の長谷川祐音「音楽に完成はない」
高校の部で1位となった長谷川祐音は、横浜市民賞(聴衆賞)も同時受賞した。「音楽に完成はない」という信念を持ち、音楽家としての視野を広げるため、大学では文学部への進学を希望している。2位は八尋俊司、3位は畠山咲菜が受賞した。
大会規模と注目ポイント
・東京、大阪、名古屋、北海道、北九州の各地区大会を勝ち抜いたピアノ奏者が全国大会に進出した。地区予選から本選、全国大会と3段階の厳しい審査を経た精鋭が集結している。
・全国大会ではベヒシュタイン フルコンサート D-282を使用した。このドイツ製ピアノの豊かな音色と表現力が、出場者の技術を際立たせる舞台となった。
・聴衆が選ぶ横浜市民賞は小学校・高校の部では1位受賞者が獲得したが、中学校の部では名古屋大会代表の小林直史が受賞するなど、聴衆の評価が分かれる結果となった。
全国大会は11月27日(木)に開始され、12月3日(水)まで5部門で審査が行われる。入賞者の詳細な演奏曲目、審査員講評などは全日本学生音楽コンクール公式サイトで順次公開予定だ。



