2025年10月25日、新潟市のりゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館で第73回全日本吹奏楽コンクール大学の部が開催され、全国各支部から選ばれた15団体が日本一の座をめぐって熱演を繰り広げた。
審査の結果、東海大学吹奏楽研究会(東京都)、神奈川大学吹奏楽部(神奈川県)、福岡工業大学吹奏楽団(福岡県)、龍谷大学吹奏楽部(京都府)、文教大学吹奏楽部(埼玉県)、日本経済大学吹奏楽部(福岡県)の6団体が金賞に輝いた。
15団体が日本一の座をめぐり激戦
大会には北海道から九州まで、各支部大会を勝ち抜いた代表15団体が出場。午後から始まった演奏は、各団体が課題曲と自由曲を披露し、高度な技術と音楽性を競い合った。会場となったりゅーとぴあは全国から集まった吹奏楽ファンで埋め尽くされ、各団体の演奏に熱い声援が送られた。
今年の大学の部は例年以上にレベルが高く、審査員も難しい判断を迫られたとみられる。15団体中6団体が金賞を獲得したことは、全国の大学吹奏楽のレベルの高さを示す結果となった。
東海大学・神奈川大学・福岡工業大学が金賞に輝く
演奏順5番目に登場した東海大学吹奏楽研究会は、東京都代表として安定感のある演奏で金賞を獲得。続く6番目の神奈川大学吹奏楽部も東関東代表として堂々たる演奏を披露し、金賞に輝いた。
九州代表の福岡工業大学吹奏楽団は9番目の演奏で、力強いサウンドと緻密なアンサンブルで聴衆を魅了。福岡県勢として金賞を手にした。この3団体はいずれも全国大会常連校として知られ、今年も実力を証明する結果となった。
龍谷大学・文教大学・日本経済大学も金賞を獲得
関西代表の龍谷大学吹奏楽部は10番目の演奏順で登場。京都府代表として洗練された音楽表現で金賞を獲得した。西関東代表の文教大学吹奏楽部は11番目に演奏し、埼玉県勢として見事金賞に輝いた。
大会最後の盛り上がりを見せたのが、12番目に登場した日本経済大学吹奏楽部。福岡県勢として福岡工業大学に続く金賞獲得となり、九州勢の実力の高さを印象付けた。6団体の金賞受賞は、全国各地で積み重ねられてきた練習の成果が結実した結果といえる。
明星大学・静岡大学・立命館大学が銀賞
銀賞には3団体が選ばれた。トップバッターとして演奏した明星大学学友会吹奏楽団(東京都)は、難しい演奏順ながら安定した演奏で銀賞を獲得。3番目に登場した静岡大学吹奏楽団(静岡県)は東海代表として、7番目の立命館大学応援団吹奏楽部(大阪府)は関西代表として、それぞれ銀賞に輝いた。
立命館大学は応援団に所属する吹奏楽部として、スポーツ応援と音楽活動を両立させながら全国大会で結果を残し続けており、今年も銀賞獲得でその実力を証明した。
四国大学・中部学院大学ら6団体が銅賞
銅賞には6団体が選ばれた。四国代表の四国大学吹奏楽部(徳島県)、東海代表の中部学院大学吹奏楽部(岐阜県)、北陸代表の富山大学吹奏楽団(富山県)、中国代表の広島大学吹奏楽団(広島県)、北海道代表の北海道教育大学函館校吹奏楽団、東北代表の東北福祉大学吹奏楽部(宮城県)がそれぞれ銅賞を獲得した。
これらの団体も各支部を代表して全国大会に出場しており、地域の吹奏楽文化を支える重要な役割を担っている。全15団体の演奏は、それぞれが磨き上げてきた音楽性と技術を存分に発揮する場となった。
第73回全日本吹奏楽コンクール大学の部は、金賞6団体、銀賞3団体、銅賞6団体という結果で幕を閉じた。明日10月26日には職場・一般の部が同会場で開催され、全部門の日程が完了する。


