南日本音楽コンクール 2025年(第74回)

南日本音楽コンクールは、「鹿児島県から音楽家を育てるため」昭和28年から開催。鹿児島県の地方紙「南日本新聞」を発行している南日本新聞社が主催するコンクールです。

鹿児島県は霧島国際音楽祭に代表されるようにクラシック音楽が盛んな土地柄で、本コンクールは鹿児島県内の若手音楽家の登竜門と言われています。ピアノ、作曲、声楽、木管、金管、弦楽など部門の幅が広いことが、本コンクールの特徴の一つです。

グランプリ受賞者には奨学金20万円が贈られるほか、優秀賞受賞者の中から1名に第47回霧島国際音楽祭(2026年開催)のマスタークラス受講枠が提供されます。

もくじ

部門

審査は部門ごと、小学生の部、中学生の部、高校生の部、大学一般の部に分けられる。
声楽・ピアノは中学生以上。

ピアノ部門
作曲部門
木管部門(フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サクソフォン)
金管部門(トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、テューバ)
打楽器部門
弦楽部門(バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス)
声楽部門

表彰内容

●部門ごとに優秀賞、奨励賞、入選者を選ぶ。
●グランプリは選考会(優秀賞受賞者が出場)で決定する。

グランプリ

奨学金20万円

準グランプリ

鹿児島信用金庫賞 奨学金10万円

優秀賞

サティスファーマ賞 奨学金3万円

その他

・優秀賞受賞者の中から1名に、第47回霧島国際音楽祭 (2026年開催)のマスタークラス受講枠を提供。

・優秀賞受賞者は、第47回霧島国際音楽祭 (2026年開催)の聴講生として招待。

・優秀賞受賞者の中から1名に、鹿児島交響楽団定期演奏会(2026年開催)のオーケストラソリストとして出演する権利を授与。

審査員

部門 氏名
審査委員長 久保 禎
木管部門 フルート:浅生 典子
オーボエ:片倉 聖
クラリネット:中島 暢宏
ファゴット:久保 由香理
サクソフォン:椎原 昭代
金管部門 トランペット:堂園 和也
ホルン:山下 美喜子
トロンボーン:外山 友美
ユーフォニアム:竹村 由加里
テューバ:石堂 優二郎
打楽器部門 内原 圭乃
上別府 宙
村田 朋美
作曲部門 石田 匡志
伊地知 元子
久保 禎
弦楽部門 バイオリン:今林 吹音、福原 洋子
チェロ:重森 敬子
声楽部門 大山 大輔
福冨 貴子
宮原 真紀
ピアノ部門 片野田 郁子
堀之内 喜忠
桃坂 寛子

応募資格

  • 木管、金管、打楽器、弦楽、作曲は小学4年生以上
  • 声楽、ピアノは中学生以上

応募方法

本社ホームページ上の応募フォームに必要事項を入力し、予選参加料を振り込む。

直接申し込む場合
所定の参加申込書に記入のうえ、予選参加料を添えて8月22日(金)23日(土)<各日午前10時から午後5時〉の2日間、鹿児島市の南日本新聞会館で受け付ける。
(参加申込書はこちらからダウンロード)

申込期日

2025年8月8日 (金)~8月21日 (木) 午後5時

支払い方法

指定の口座へ振込。
※直接申し込みの場合は現地支払

<振込先>
鹿児島信用金庫【本店営業部当座:395790】
口座名義:株式会社南日本新聞社 カ)ミナミニホンシンブンシヤ
または
ゆうちょ銀行【金融機関コード:9900 店番:209 店名:二〇九(ニゼロキュウ)店 
当座:0000008(郵便振替口座番号:02040-3-8)
記号番号が必要な場合(記号:02040、番号:8)】
口座名義:株式会社南日本新聞社 カ)ミナミニホンシンブンシヤ

1回あたりの参加料(消費税込)

《予選》一部門につき、一人 10,000円(小学生は5,000円) ※作曲部門は無料
《本選》一部門につき、一人 15,000円 ※本選参加料は当日会場でお支払いください。

スケジュール

日程・会場は追加される場合がある。随時公式サイトを確認のこと。また、開催日・会場によって受付開始日と申込締切日が異なるため充分確認のこと。

予選

部門

開催日

会場

ピアノ

2025年10月3日 (金)


川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第2(鹿児島県)

木管、打楽器、声楽

2025年10月4日 (土)

金管、弦楽

2025年10月5日 (日)


本選

部門

開催日

会場

打楽器、弦楽、声楽

2025年11月1日 (土)


川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第2(鹿児島県)

金管、ピアノ

2025年11月2日 (日)

木管、作曲

2025年11月3日 (月祝)


開催地域・会場

川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第2(鹿児島県)

課題曲

ピアノ部門

予選

本選

中学生

次の①②からそれぞれ任意の1曲を選び、演奏する。演奏順序は自由とする。


①J.S.バッハ作曲「15のシンフォニア」「平均律クラヴィーア曲集第1巻、第2巻」よりフーガ

②ツェルニー作曲「40番練習曲 Op.299」「50番練習曲 Op.740」

自由曲 10分以内で演奏する。

高校生

次の①②からそれぞれ任意の1曲を選び、合わせて8分以内で演奏する。演奏順序は自由とする。


①J.S.バッハ作曲「平均律クラヴィーア曲集第1巻、第2巻」よりフーガ

②モシュコフスキー作曲「15の練習曲 Op.72」、ショパン作曲「12の練習曲 Op.10、Op.25」「3つの新練習曲」(ただしOp.10-3、Op.10-6、Op.25-7は除く)、ドビュッシー作曲「12の練習曲」

自由曲 12分以内で演奏する。

大学一般

次の①②からそれぞれ任意の1曲を選び、合わせて10分以内で演奏する。演奏順序は自由とする。


①J.S.バッハ作曲「平均律クラヴィーア曲集第1巻、第2巻」よりプレリュードとフーガ

②ショパン作曲「12の練習曲 Op.10、Op.25」、リスト作曲「超絶技巧練習曲 S.139」「パガニーニによる大練習曲 S.141」、ドビュッシー作曲「12の練習曲」、スクリャービン作曲「12の練習曲 Op.8」「8つの練習曲 Op.42」、ラフマニノフ作曲「練習曲集《音の絵》Op.33、Op.39」

自由曲 15分以内で演奏する。 

※自由曲について:作曲、編曲、改訂などをされて50年以上経過した作品とする。同一楽曲(ソナ夂組曲、小品集、曲集など)からであれば、規定時間内に1曲ないしは複数曲や複数楽章を抜粋して演奏しても良い。ただし、変奏曲の抜粋は不可とする。予選と本選の曲を重複してはならない。


作曲部門

予選

譜面審査による
①1人1作品とする。
②共作は認めない。
③演奏時間は小学生5分以内、中学生7分以内、高校生・大学一般10分以内とする

本選

予選を通過した曲を演奏する。(暗譜でなくても可)
【注意事項】
① 公開の演奏会等で演奏されたことのない作品に限る(ただし学内試験での演奏などは除く)。
② 演奏者は作曲者自身が準備する。
③ 使用楽器は、ピアノ1台に限り主催者が準備するが、奏法に関しての注意事項は全部門共通注意事項に準ずる。
④ 楽譜は黒のペン書きまたはコピー(黒色)とTる。浄書ソフトを用いてもよいが、プリントアウトしたものに限る。
⑤ 表紙には楽器編成、曲名、作詩者名(声楽曲のみ)、作曲者名、およその演奏時間を記入する。ただし、作詩者及び作曲者名は表紙以外の所には書かない。
⑥ 声楽曲の場合は、詩のみの別書きも添える。
⑦ 曲頭及び必要な箇所には速度標語(メトロノームによる速度指定でも可)を付けて、速度を指定する。
⑧ 特殊な(一般的でない)記譜については説明をつける。
⑨ 舞台上で演奏される音は、すべて五線譜に記譜すること。なお、慣用の記譜法(例;タブ譜、コードネーム、和楽器の数字譜等)による譜面をあわせて提出してもよい。
⑩ いったん提出した作品について、申し込み締め切り後は加筆•訂正を一切認めない。
⑪ 生成AIを利用して作成した曲での参加は不可とする。利用が判明した場合は賞を取り消すことがある。

木管部門・予選

無伴奏とし、2曲指定してある場合どちらも演奏する。 暗譜でなくとも可。

フルート

課題曲

小学生

G.ガリボルディ「20の旋律的練習曲 Op.88」(何版でも可)から

No.8 アンダンテ カンタービレ

中学生

E.ケーラー「35の練習曲 Op.33 第1巻」(何版でも可)から

No.5 アレグレット

高校生

E.ケーラー「35の練習曲 Op.33 第2巻」(何版でも可)から

No.5 モデラート

大学一般

C.ドビュッシー「シランクス」(何版でも可)

オーボエ

課題曲

小学生

G.A.ヒンケ「オーボエの為の教則本」(何版でも可)から

P.9  No.9 レント

中学生

L.ヴィーデマン「45の練習曲」(BREITKOPF版)から

No.12 アレグレット 

高校生

L.ヴィーデマン「45の練習曲」(BREITKOPF版)から

No.43 モデラート

大学一般

W.フェルリング「オーボエのための48の練習曲」(BILLAUDOT版)から

No.9 アダージョ コン エスプレッシオーネ

No.10 テンポ ディ ポラッカ

クラリネット

課題曲

小学生

J.ランスロ「26のエチュード」(何版でも可)から

No.13 マエストーソ

中学生

J.ランスロ「26のエチュード」(何版でも可)から

No.20 アレグロ スケルツァンド

高校生

C.ローズ「32の練習曲」(LEDUC版)から

No.21 アンダンテ カンタービレ

大学一般

J.リヴィエ「3つの"S”」からⅠ (何版でも可)

ファゴット

課題曲

小学生

J.バイセンボーン「初心者のためのファゴット練習曲 Op.8 第1巻」(全音楽譜出版社)から 

Ⅰ.主な表現方法 A.テヌ-トより No.3(P.4)

中学生

J.バイセンボーン「バスーン練習曲 Op.8 第2巻」(何版でも可)から

No.4 アンダンテ  ソステヌート 

高校生

J.バイセンボーン「バスーン練習曲 Op.8 第2巻」(何版でも可)から

No.15 レント ※繰り返しはなし 

大学一般

L.ミルデ「50の演奏会用練習曲 Op.26 第1巻」(何版でも可)から

No.7 プレスト

サクソフォン

課題曲

小学生

G.ラクール「50のエチュード 第1巻」(BILLAUDOT版)から

No.9 モデラート

中学生

G.ラクール「50のエチュード 第2巻」(BILLAUDOT版)から

No.30 アンダンテ

高校生

W.フェルリング「48のエチュード」(LEDUC版)から

No.17 アダージョ カンタービレ

No.18 ヴィヴァーチェ

大学一般

W.フェルリング「48のエチュード」(LEDUC版)から

No.25 アダージョ コン エスプレッシオーネ

No.26 アレグロ コン ブリオ

木管部門・本選

※演奏はすべて暗譜とする

課題曲

小学生

自由曲1曲 5分以内で演奏する

中学生

自由曲1曲 3分以上8分以内で演奏する

高校生

自由曲1曲 4分以上13分以内で演奏する

大学一般

自由曲2曲以内 15分以内で演奏する

金管部門・予選

(各部共通) 自由曲1曲 4分以内で演奏する。暗譜でなくとも可。
※曲の一部、練習曲でも可

金管部門・本選

※蒲奉は暗譜でなくとも可A ただしグランプリ撰者会では暗譜とする。

課題曲

小学生

自由曲1曲 5分以内で演奏する

中学生

自由曲1曲 3分以上8分以内で演奏する

高校生

自由曲1曲 4分以上13分以内で演奏する

大学一般

自由曲2曲以内 15分以内で演奏する

※予選で演奏した曲は不可。


打楽器部門・予選

①・②のいずれかを演奏する。無伴奏とし、2曲指定してある場合、どちらも演奏する。
暗譜でなくとも可。予選・本選ともに使用する楽器は演奏者が準備すること

課題曲

小学生

①網代景介/岡田知之著「小太鼓100曲集」から 13番(P.16)

②M.ゴールデンベルグ著「シロフォン、マリンバ、ヴィブラフォンの為のモダンスクール(Alfred版)」 3つの小曲より3番 Allgro(P.28)

中学生

①網代景介/岡田知之著「小太鼓100曲集」から 24番(P.29)

②M.ゴールデンベルグ著「シロフォン、マリンバ、ヴィブラフォンの為のモダンスクール(Alfred版)」 39のエチュードより5番 Allegro(P.64)

高校生

①A.J.シローン著「ポートレート イン リズム」から4番、13番

②M.ゴールデンベルグ著「シロフォン、マリンバ、ヴィブラフォンの為のモダンスクール(Alfred版)」 39のエチュードより

7番 Allegro(P.66)

12番 Presto(P.70)

大学一般

①フィンク作曲 「Trommel-Suite」よりintrada、toccata

②三善晃作曲「組曲会話」より 1.やさしいお話、3.いつまでもくやしい

打楽器部門・本選

※演奏はすべて暗譜とする。​

課題曲

小学生

自由曲1曲 5分以内で演奏する

中学生

自由曲1曲 3分以上8分以内で演奏する

高校生

自由曲1曲 4分以上13分以内で演奏する

大学一般

自由曲2曲以内 15分以内で演奏する

弦楽部門・予選

※演奏はすべて暗譜とする。

バイオリン

課題曲

小学生

ビバルディ作曲 バイオリン協奏曲 イ短調第Ⅰ楽章

中学生

エックレス作曲 バイオリンソナタト短調第Ⅰ・Ⅱ楽章

※ 第Ⅰ・Ⅱ楽章とも前半のみ繰り返しをする

高校生

モーツァルト作曲 バイオリン協奏曲 第3・4・5番より任意の第Ⅰ楽章

※カデンツァは省略する

大学一般

J.S.バッハ作曲 無伴奏バイオリンのためのソナタ•パルティータより任意  ※5分以上10分以内

ヴィオラ

課題曲

小学生

自由曲 3分以上7分以内

中学生

自由曲 3分以上7分以内

高校生

自由曲 4分以上8分以内

大学一般

自由曲 4分以上10分以内

チェロ

課題曲

小学生

ビバルディ作曲 チェロソナタ第3番 イ短調 第Ⅰ・Ⅱ楽章

中学生

自由曲 3分以上7分以内

高校生

自由曲 4分以上8分以内

大学一般

自由曲 4分以上10分以内

コントラバス

課題曲

小学生

自由曲 3分以上7分以内

中学生

自由曲 3分以上7分以内

高校生

自由曲 4分以上8分以内

大学一般

自由曲 4分以上10分以内

弦楽部門・本選

全楽器•各部共通(自由曲)

小•中学生は5分以上15分以内、高校生•大学一般は5分以上20分以内で演奏する。
ただし予選で演奏した曲は不可。痛羞はすべて暗譜とする。

声楽部門・予選

※演奏(歌唱)はすべて暗譜とする

課題曲

中学生

次の日本歌曲、イタリア歌曲の中から1曲を選んで歌う。


日本歌曲

・この道(山田耕筰)

・赤とんぼ(山田耕筰)

・浜辺の歌(成田為三)

・ゆりかご(平井康三郎)

・浜千鳥(弘田竜太郎)

・花の街(團伊玖磨)


イタリア歌曲

・Caro mio ben/いとしい女よ(T.Giordani)

・Lasciatemi morire!/私を死なせて(C.Monteverdi)

・Nina/ニーナ(作曲者不詳)

・Sebben,crudele/たとえつれなくとも(作曲者不詳)

・Sento nel core/私は心に感じる(A.Scarlatti)

高校生

次の日本歌曲、イタリア歌曲の中から1曲を選んで歌う。


日本歌曲

・秋の月(滝廉太郎)

・荒城の月(滝廉太郎)

・初恋(越谷達之助)

・中国地方の子守唄(山田耕筰)

・かやの木山(山田耕筰)

・秋の野(團伊玖磨)


イタリア歌曲

・Ah,mio cor/ああ私の心である人よ(G.F.Händel)

・Amarilli/アマリッリ(G.Caccini)

・Lasciar d’amarti/あなたへの愛を捨てることは(F.Gasparini)

・Piacer d’amor/愛の喜びは(J.P.Martini )

・Vittoria,mio core!/勝利だ、私の心よ(G.Carissimi)

大学一般

歌曲または、オペラ(オラトリオ・オペレッタでもよい)のアリア1曲を任意に選び5分以内で歌う。 

声楽部門・予選

課題曲

中学生

芸術的歌曲1曲を任意に選び、5分以内で歌う。

高校生

芸術的歌曲2曲、または芸術的歌曲とアリアそれぞれ1曲を、計8分以内で歌う。

大学一般

芸術的歌曲とアリアそれぞれ1曲、計2曲を10分以内で歌う。

※芸術的歌曲とは、日本歌曲、ドイツ歌曲、イタリア歌曲などを表す

※本選の曲は予選の候補曲から選んでもよいが、予選で選んだ曲以外とする。


主催

南日本新聞社

目次