【西関東】吹奏楽コンクール強豪高等学校10選!【2025最新】

【西関東】吹奏楽コンクール強豪高等学校10選!【2025最新】:特集

全日本吹奏楽コンクール全国大会高等学校の部の常連である西関東支部は、群馬、埼玉、新潟、山梨の4県で構成され、毎年秋の大舞台で大きな注目を集めています。

本記事では、2020〜2024年の全国大会出場回数や支部大会の成績を基準に選んだ、伝統と挑戦が交差する10校の“らしさ”をしっかりお届けします。読み進めていくうちに、今年のステージがぐっと身近に感じられ、あなたのお気に入りの学校が見つかるかもしれません。

吹奏楽ファンはもちろん、これから聴いてみたい方にもおすすめの記事です。

目次

埼玉栄高等学校 (埼玉県)

ミュージカル「ミス・サイゴン」より/シェーンベルク(宍倉 晃)(第72回全日本吹奏楽コンクール)

埼玉栄高等学校は、全日本吹奏楽コンクールで通算32回出場・22回の金賞を誇る全国屈指の強豪校です。最近5年の全国大会出場は2021年・2022年・2023年・2024年で、繊細なアンサンブルと歌心あふれるサウンドが審査員や聴衆から高く評価されています。

特にポップスステージや歌心あふれる音楽づくりに定評があり、多くのファンを魅了しています。

埼玉栄高等学校は「日本一の努力をしよう」を部訓に掲げ、元顧問の大滝実氏が築いた重厚なサウンドを、現顧問が引き継ぎ洗練。埼玉栄サウンドの完成度は録音と錯覚するほどの完成度と評され、他校の手本として多くのファンを持つ存在です。

春日部共栄高等学校 (埼玉県)

春の猟犬/A.リード (春日部共栄高等学校吹奏楽部公式YouTubeチャンネルより)

春日部共栄高等学校は、全日本吹奏楽コンクール出場19回・金賞7回を数える名門校です。最近5年の全国大会出場は2021年・2022年・2023年・2024年で、2023年の全国大会では堂々たる演奏で金賞を受賞しました。

全国大会では福島弘和氏作曲の「ラッキードラゴン ~第五福竜丸の記憶」など物語性のある自由曲の演奏が話題を呼び、審査員講評でも表現力と技術力の高さが称賛されています。

春日部共栄高等学校は、ファンの間では『西関東御三家』の一角と称され、部員の文武両道を実践しながら、質の高い音楽活動も展開しています。自在な表現力に加え、近年は海外公演や地域イベント出演など活動の幅も広く全国大会常連校としての地位を守り続けています。

埼玉県立伊奈学園総合高等学校 (埼玉県)

YouTube

埼玉県立伊奈学園総合高等学校は全国大会出場25回・金賞17回を誇る伝統校。3年連続出場による不出場年を除き、1995年の初出場以来ほぼ毎年全国に出場しており、2021年、2024年には全国大会で見事金賞に輝いています。

また、西関東支部きっての名門校で、埼玉栄・春日部共栄とともに「御三家」と称される存在でもあり、吹奏楽コンクールだけでなくアンサンブルコンテストやマーチングコンテストでも全国大会出場実績を持ちます。

伊奈学サウンドと呼ばれる柔らかで豊潤な響きは吹奏楽ファンに広く知られ、指導法DVDが発売されるなど全国の高校が目標とする存在です。海外公演やテレビ出演もこなす国際的な活動力で、今なお吹奏楽界を牽引しています。

花咲徳栄高等学校(埼玉県)

稜線の風 ~北アルプスの印象~/八木澤 教司 (花咲徳栄高校吹奏楽部公式YouTubeチャンネルより)

花咲徳栄高等学校は、全国大会出場は未達成ながら西関東大会にはA・B部門通算で20回出場し、そのうちA部門で金賞16回という輝かしい成績を持つ実力校です。近年は2021年に支部大会金賞、2022年には銀賞を受賞し、僅差で代表を逃す場面もあり、「全国大会まであと一歩」と評されています。

その実力は折り紙付きで、特に2020年、甲子園交流試合で史上初のリモート応援に挑戦した際は、演奏をYouTube生配信して大きな話題を呼びました。野球応援で培った圧巻のサウンドと一体感あるパフォーマンスは吹奏楽ファンのみならず多くの人々に感動を与えています。


また、コンクールでは正統派の演奏で魅せる一方、学校行事や地域イベントではポップスや応援曲を笑顔いっぱいに演奏し観客を魅了します。近い将来、悲願の全国大会初出場を果たす可能性が高い注目校です。

埼玉県立越谷南高等学校(埼玉県)

マーチ「ブルー・スプリング」/鈴木雅史 (第2回吹奏楽コンクール課題曲演奏会in川越)

埼玉県立越谷南高等学校は、西関東大会で金賞受賞を重ねており、全国大会出場も目前の実力校です。2020年代も毎年県大会を勝ち上がり支部大会に連続出場。2023年には西関東大会で金賞を受賞するなど、近年再び評価を高めています。


また、部員数が100名を超える大規模な部活ながら、生徒主体の運営により一人ひとりの活躍を大切にしています。モットーは「最高の音楽を全員で!」。コンクールのみならず、定期演奏会や地域のコンサートにも積極的に取り組んでいます。

近年の躍進から次代の全国大会常連候補として期待されており、SNSでの情報発信を行いファンとの交流も盛んに行っているので、気になる方は要チェックです!

叡明高等学校(埼玉県)

ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶〜 (定期演奏会)

叡明高等学校は、ここ数年で急成長を遂げた高等学校です。最近5年の西関東大会では2021~2023年に3年連続で金賞を獲得するなど頭角を現しました(2024年は銀賞)。

部員数200名超えという全国最大級の規模から繰り出す圧巻のサウンドが持ち味で、自由曲・課題曲ともに厚みのある演奏で審査員の高評価を得ています。2022年以降は「演奏に年々進化が感じられる」と評判で、SNS上でも「叡明サウンド」のキーワードで注目度が上昇しました。

2015年に共学化した比較的新しい学校ながら、わずか数年で西関東大会常連校へと駆け上がった躍進校で、顧問の熱心な指導のもと、基礎合奏の充実と大人数をまとめる組織力で短期間に実力を伸ばしました。「次は全国大会出場を」と期待されるニューカマーの強豪校です。

さいたま市立浦和高等学校(埼玉県)

メルヘン/酒井格(2024西関東吹奏楽コンクール課題曲)

戦後からの長い歴史を持つ市立浦和高校吹奏楽部は、西関東支部大会に複数回出場する実績を誇ります。2020年代も安定して県大会を勝ち上がり、2022年には西関東大会で金賞を受賞するなど実力十分です。

近年は自由曲に邦人作品を取り上げ、渋く落ち着いたサウンドで他校と差別化を図っています。惜しくも全国大会出場は逃していますが、「高校生とは思えないほどの安定感」として聴衆から高評価を得ており、SNSでも「浦和の音色は安心して聴ける」と好評です。

浦和高等学校は、埼玉市立のトップクラスとして知られ、学業優秀な生徒が多い環境ながら部活動も活発です。「全国大会常連の埼玉勢の中でも堅実な存在」として他校から一目置かれており、今後さらに代表争いに絡んでくることが期待されます。

東京農業大学第二高等学校 (群馬県)

Tee toive lumelle~雪に願いを込めて~(第50回マーチングバンド全国大会)

吹奏楽コンクール西関東大会に通算44回出場という驚異的な歴史を誇り、1968年から連続して支部大会に名を連ねる伝統校です。コンクールでは近年、惜しくも全国代表を逃しているものの、安定感ある演奏と深みのあるサウンドで支部大会上位の常連となっています。

特筆すべきはマーチングでの活躍で、2023年には全日本吹奏楽連盟主催の『全日本マーチングコンテスト』と、日本マーチングバンド協会主催の『マーチングバンド全国大会』の両方で金賞を受賞するという快挙を成し遂げました。

また、演奏会ではポップスやジャズも披露するなど多彩な魅力を発揮します。また、地域貢献にも積極的で、地元のイベント出演や東京五輪聖火リレーでの演奏など幅広く活動しています。伝統と革新を併せ持つ総合力が、最大の強みと言えるでしょう。

群馬県立前橋東高等学校(群馬県)

課題曲III:行進曲「春」(全日本吹奏楽コンクール西関東支部大会)

群馬県からは過去に前橋商業高校などが全国大会に出場していますが、近年は埼玉県の牙城を崩せていません。そうした中、群馬県立前橋東高校はその壁に迫る活躍を見せています。

また、“EWO”=East Wind Orchestraの愛称で親しまれ、部員数約100名規模で活動する高校でもあります。生徒主体の明るい部風で、コンクールのみならず地域の音楽祭や定期演奏会にも精力的に出演しています。

西関東大会では「あと一歩」で涙を呑んできましたが、群馬県勢として久々の全国大会出場を目指す存在として地元から大きな期待が寄せられる躍進中の強豪校です。

東京学館新潟高等学校 (新潟県)

さくら独唱/森山直太朗(2025東京学館新潟お花見コンサート)

東京学館新潟高等学校は、新潟県勢として西関東支部大会において近年目覚ましい活躍を見せている学校です。2018年以降、西関東大会の常連校となっており、2021・2022年には2年連続で金賞を受賞しました。

「心を育てる」をモットーに掲げ、部員同士の支え合いを大切にする部風も特徴で、自由曲の選定では邦人作品からクラシックアレンジまで幅広く挑戦し、新潟ならではの温かみのある音色づくりに定評があります。

惜しくもこれまで全国大会出場はありませんが、「埼玉越え」を合言葉に研鑽を重ねており、地元から初の全国切符を勝ち取る日も遠くないと期待される新潟の実力校です。

10校10色の演奏スタイルを追いかけると、西関東の吹奏楽がいかに多彩で奥深いかが分かります。部訓や選曲に込められた想いを知ることで、聴こえるハーモニーはさらに豊かになるもの。

秋の全国大会の前に、気になる学校の歩みをもう一度振り返り、当日のステージで「なるほど」と頷ける瞬間を増やしてみてください。きっと演奏がいっそう深く心に届くはずです。

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