【北海道】吹奏楽コンクール強豪中学校10選!【2025最新】

【北海道】吹奏楽コンクール強豪中学校10選!【2025最新】

北海道支部は、広大な地域ゆえに11の地区に分かれています。地区大会を勝ち抜いた学校のみが、北海道大会へ出場可能。さらに北海道支部大会を勝ち抜いた学校だけが、全国大会という晴れの舞台を踏むことができます。

今回は全国大会の出場実績がある中学校をメインに、北海道大会で上位の成績を収めている強豪校を10校厳選してご紹介!演奏への評価や部活動としての強みにスポットを当てて、特徴を解説しています。

中学生ならではの瑞々しい感性に、あなたもきっと心動かされるはず。各校の名演動画とあわせて、ぜひ最後までお楽しみください。

目次

北斗市立上磯中学校

組曲「展覧会の絵」より/ムソルグスキー

最近5年の全国大会出場は、2021年、2022年。2023年は惜しくも北海道大会金賞止まりでしたが、2022年までで7大会連続全国大会で金賞を受賞しています。累計8回の全国金賞を達成している北海道有数の強豪校です。

中学生とは思えない高い技術力と豊かな表現力で知られます。テクニックと気迫をあわせ持ち、常に高い完成度でステージに臨んで、全国大会でも安定してよい成績をおさめています。

過去には名物指揮者・中條淳也先生の指導のもと輝かしい成績を残し、2023年からは佐藤嶺先生が指揮を務めています。

旭川市立永山南中学校

アンティフォナーレ/ネリベル

最近5年の全国大会出場は、2021年、2022年、2023年、2024年。特に2024年には同市の永山中と揃ってダブル金賞を達成し、話題となりました。1980年代後半から1990年代にかけて、全国大会で金賞の常連校として名を馳せた歴史もあります。

2022年の全国大会では自由曲「二つの交響的断章」、2024年には自由曲「アンティフォナーレ」を熱演。いずれも高く評価されています。

顧問の山口清司先生による、部員の自主性とチームワークを重んじた指導が光ります。地域ぐるみで「音楽の街・旭川」の伝統を支える、伝統ある強豪校です。

旭川市立永山中学校

NOVA -宇宙(そら)への変革-/林 大地

最近5年の全国大会出場は、2024年。近年躍進を遂げており、2024年には同市の永山南中と揃ってダブル金賞を成し遂げています。

2024年の全国大会では、林大地作曲「NOVA -宇宙(そら)への変革-」を演奏。緻密なアンサンブルと力強い表現を両立させ、審査員・観客を魅了しました。部員33名という少人数にもかかわらず、それを感じさせない力強いサウンドが話題になっています。永山南中と同じ永山地区に位置し、刺激を与えあう関係です。地元の小学校や地域バンドとの交流も盛んにおこなわれています。指導面では生徒の主体性を尊重しつつ、生徒一人ひとりの能力を引き出す選曲や指導で急成長を遂げました。今後も全国トップクラスで活躍が期待される学校です。

札幌市立向陵中学校

クロスファイヤ ノヴェンバー 22/樽屋雅徳

最近5年の全国大会出場は、2023年。樽屋雅徳作曲の「クロスファイヤ ノヴェンバー 22」を演奏し、銀賞を受賞しました。

基本的に練習は平日2時間、休日3時間。「週休2日」ペースで効率よく練習しています。限られた時間を工夫と集中で補って、部員のほとんどが初心者からのスタートながら全国レベルに到達しました。2023年の全日本では「胸を張れる演奏ができた」と部員が語っています。OB・OGや地域の支えを得て全国大会へ返り咲いた2023年。“楽しく効率よく”を体現し全国に挑んだチームとして、多くの後進の模範ともいえる存在です。

札幌市立清田中学校

第12回定期演奏会より「宝島」

最近5年は全国大会に出場していませんが、多米恵理子先生の指導のもと2017年~2019年にかけて3年連続で出場し、いずれの年も銀賞を受賞しています。2024年度には下坂哲也先生のもと、全国大会の代わりに東日本学校吹奏楽大会(B編成)へ出場し、見事金賞を受賞しました。

北海道エリアの実力校として一目置かれる存在。艶やかでまとまりのあるサウンドに定評があります。部員同士の仲が良く、自主練習も盛んです。地域のイベントや定期演奏会でも積極的に発信しており、親しみやすさも魅力。清田中学校吹奏楽部の公式YouTubeチャンネルでは、過去の定期演奏会映像が公開されています。

札幌市立啓明中学校

最近5年は全国大会に出場していないものの、2015年・2016年に全国大会出場経験があり、いずれも銀賞を受賞しています。2022年と2023年には北海道支部大会B編成で代表に選ばれ、東日本大会に出場しました。

歌心あふれる豊かな表現が持ち味です。全国大会でも「ラメント」(2015年)や「アダージョ・スウォヴィアンスキェ」(2016年)といった抒情的作品の演奏で高く評価されました。緻密なアンサンブルと音楽的表現力で勝負するタイプのバンドで、聴かせどころでの美しい音色に定評があります。部員同士の仲の良さと面倒見の良さが光る伝統校。派手さに頼らず基礎を大切にする指導方針で、爽やかさと堅実さを備えた強豪吹奏楽部と言えるでしょう。

札幌市立白石中学校

最近5年は全国大会に出場していませんが、過去には全日本吹奏楽コンクール全国大会で銀賞を受賞したこともある、安定した実力の学校です。

少人数ながら練習熱心で規律正しい生徒が多く、朝練やパート練習なども活発におこなわれています。顧問の異動などで浮き沈みはあるものの、時代ごとに強豪として復活してくる底力があります。

地域のイベントや音楽祭にも積極的に参加。札幌市内の吹奏楽ファンからも愛される、伝統ある学校です。

札幌市立羊丘中学校

ライラック吹奏楽祭2022『ジェネシス』

最近5年は全国大会に出場していませんが、北海道大会の中学校A編成で2023年、2024年と続けて金賞を受賞しています。また、2024年に日本管楽合奏コンテストの全国大会に出場した実績も持ちます。

北海道大会では、2024年に交響詩「ローマの祭」より I.チルチェンセス IV.主顕祭を、2023年には「ノーヴェンバー 19」を演奏しています。40人前後の編成ながら、木管の柔らかさと金管の明るさを丁寧にブレンド。課題曲では細やかなニュアンス、自由曲では大胆なダイナミクスを描き分け会場を魅了しました。

札幌市豊平区の社会人バンド「羊ヶ丘音楽団」や近隣小学校のジュニアバンドと合同練習を実施し、小中高・一般が縦につながることで演奏経験の幅を広げているのは、同校の強みと言えるでしょう。

函館市立戸倉中学校

第50回函館五稜郭祭(パレード&特設ステージ)

最近5年は全国大会に出場していないものの、北海道大会での活躍が目立ちます。上位に食い込むこともあり、函館地区トップクラスの演奏力を持つバンドといえるでしょう。

2023年の北海道大会では、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」よりを演奏し、銀賞を受賞しました。明るく躍動感ある音作りと、曲のドラマをしっかり表現する演奏が持ち味。函館地区の熱心な指導体制と地域の後押しがそれを支えます。

函館から全国レベルを目指す強豪校として、これからも注目していきたい学校の一つです。

札幌市立厚別北中学校

最近5年は全国大会に出場していませんが、2000年代には北海道大会での金賞常連校で、全国大会にも複数回出場した実績があります。

全盛期に培われた伝統は受け継がれており、その実力と影響力には定評があります。タイミングによっては輝きを増す潜在力を持っており、再び北海道を代表するバンドに返り咲く可能性を秘めています。

地域のイベントや音楽祭にも積極的に参加し、地域からも愛される札幌地区の伝統校です。

旭川地区を筆頭に、虎視眈々と活躍の機会を狙っている北海道支部のフレッシュな強豪校10校をご紹介しました。最近は小編成部門で出場し、東日本学校吹奏楽大会で上位を取っている学校も増えてきている印象です。

各校それぞれに特色あるサウンドや伝統があり、北海道の吹奏楽レベルの高さを物語っていますね。2025年の吹奏楽コンクールではどんな名演が生まれるのでしょうか?各学校の活躍に期待が高まります!

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