第35回日本クラシック音楽コンクール全国大会【声楽部門】結果発表

第35回日本クラシック音楽コンクール全国大会、声楽部門結果発表

第35回日本クラシック音楽コンクール声楽部門の全国大会が、2025年12月3日(水)、6日(土)、7日(日)、12日(金)の4日間、東京都内の複数会場で開催された。中学から一般まで全16部門で入賞者が決定している。
今回の大会では、幼児から高校生までの若年層の活躍が目立つ一方、大学・一般部門では非常に厳格な審査が行われた。

幼児・小学生部門:高学年男子が第1位を獲得

幼児〜小学生部門は、島田 征典(高知市立一ツ橋小学校6年)が1位を獲得、次いで菓子 結仁(富山大学教育学部附属小学校5年)が2位に入賞した。そのほか幼児女子の部、小学校低学年女子の部で1人ずつ、小学校高学年女子の部で2人の入賞者が出ている。

中学生部門:女子第2位、男子第3位が最高位

中学生部門では、中学校女子の部で星合彩愛(仙台市立上杉山中学校3年)が第2位を獲得。中学校男子の部では川西雄仁(高松市立古高松中学校3年)が第3位となり、同部門では第2位以上の受賞者は出なかった。

高校生部門:地方公立勢の躍進

高校女子の部では谷るい(福井県立大野高校3年)が第2位となり、望月釉(桐光学園高校3年)が第3位を獲得。第1位は該当者なしだった。高校男子の部では山岸洸貴(新潟県立高田高校2年)が第3位に入った。

大学・一般部門:厳格な審査による限定的な受賞

大学女子の部では第3位以上の受賞者は出ず、大学男子の部も全順位で該当者なしとなり、入賞者は出なかった。一般女子の部では奥村麗音(東京芸術大学卒業)が第3位を獲得した。

大会の総括と傾向

高校生部門の充実

今回の全国大会では、高校女子の部で第2位以下に複数の入賞者が並んだ。高校男子の部でも第3位から第5位まで4名が入賞するなど、高校生部門の層の厚さが際立っている。

高水準な審査基準

大学・一般部門では「該当者なし」の階位が多く、改めて受賞ラインの高さが浮き彫りとなった。
中学生部門でも第1位こそ不在であったが、第2位・第3位に入賞者が出たことで、次世代を担う若手育成の場としての役割を果たしたと言える。

審査結果の詳細は日本クラシック音楽コンクール公式サイトの入賞者一覧ページで公開されている。