第78回全日本合唱コンクール全国大会 大学職場一般部門、結果発表

全日本合唱コンクール全国大会:大学職場一般部門.

第78回全日本合唱コンクール全国大会の大学職場一般部門が、11月22日(土)・23日(日)の2日間にわたり佐賀市文化会館で開催された。全国から選抜された54団体がそれぞれの個性を生かした演奏を披露した。

2日間を通じて計18団体が金賞を受賞し、4つの部門でそれぞれ文部科学大臣賞が決定した。地元佐賀の女声合唱団ソレイユをはじめ、山梨・神奈川・千葉の団体が最高賞を獲得している。

4部門で合計54団体が出場

大学職場一般部門は、佐賀市文化会館で2日間にわたり開催された。全国各地の支部大会を勝ち抜いた54団体が、以下の4部門に分かれて歌声を響かせた。
・大学ユースの部
・室内合唱の部
・同声合唱の部
・混声合唱の部

文部科学大臣賞受賞団体と金賞受賞団体一覧

2日間を通じて、計18団体が金賞を受賞した。そのうち4団体が部門の最高賞である文部科学大臣賞を獲得した。

部門

文部科学大臣賞(最高賞)

その他の金賞受賞団体(特別賞)

金賞合計

大学ユースの部

都留文科大学合唱団(山梨)

Ensemble SAKAE(埼玉/佐賀市教育委員会教育長賞)、早稲田大学コール・フリューゲル(東京/日本放送協会賞)、関西学院グリークラブ(兵庫)、東京科学大学混声合唱団コール・クライネス(東京)

5団体

室内合唱の部

女声合唱団ソレイユ(佐賀)

Chor Alyssum(東京/佐賀市長賞)、AF合唱団(千葉/日本放送協会賞・カワイ出版奨励賞)、Choeur Premier(千葉)、Ensemble Nisi(京都)

5団体

同声合唱の部

La Pura Fuente(神奈川)

男声合唱団ノヴァーリス(千葉/佐賀県教育委員会教育長賞)、NHK福岡児童合唱団MIRAIシニア科(福岡/日本放送協会賞)

3団体

混声合唱の部

VOCE ARMONICA(千葉)

Combinir di Corista(東京/佐賀県知事賞)、scatola di voce(埼玉/日本放送協会賞)、CANTUS ANIMAE(東京)、淀川混声合唱団(大阪)

5団体

合計

4団体

18団体

カワイ出版奨励賞

自由曲で邦人作品を演奏した団体の中から最も優秀な演奏を行った団体に贈られるカワイ出版奨励賞が、室内合唱の部のAF合唱団(千葉)に授与された。AF合唱団は、日本放送協会賞とあわせて2つの賞を獲得した。同賞は、日本人作曲家による作品の普及と発展を目的とするものだ。

特別企画「エシェンヴァルズ新曲世界初演」

大会初日には特別企画として、審査員として来日したラトビアの作曲家エーリクス・エシェンヴァルズによる新曲「THIS LITTLE FLOWER」の世界初演が行われた。

被爆80年(1945年8月6日広島、8月9日長崎から80年)の節目を迎える2025年、広島と長崎への想いを込めて作曲されたこの作品は、ノーベル文学賞受賞者ラビンドラナート・タゴールの詩集『ギタンジャリ』をテキストに用いた混声4部合唱によるカノン形式の楽曲である。

17時35分からエシェンヴァルズによる指導が行われ、18時05分から自身の指揮により初演された。舞台と客席に配置された参加者たちが一体となって響かせるハーモニーは、平和への祈りを込めた特別な瞬間となった。

全日本合唱コンクール全国大会は、小学生部門、中学校部門、高等学校部門に続き、大学職場一般部門で2025年度の全日程を終了した。