第37回群馬県ピアノコンクール(上毛新聞社主催)の本選が10月26日、高崎市の高崎芸術劇場で開催された。小学生から高校生まで5部門で競われた本選の結果、小学生3・4年の部から後藤優奈さん(高崎吉井小3年)が全部門を通じての最高賞である大賞に選ばれた。
最高賞大賞は高崎吉井小3年の後藤優奈さん
大賞は5部門すべての最優秀賞受賞者の中から、特に成績が優れた1名に授与される栄誉ある賞だ。今回、小学生3・4年の部で最優秀賞を獲得した後藤さんが、審査員から最も高い評価を受け、上毛新聞社賞としての大賞を手にした。
後藤さんは受賞後「いつもより楽しく弾けた」と笑顔でコメントした。本選の演奏では、日頃の練習成果を存分に発揮し、審査員や聴衆の心を捉える演奏を披露した。
8月予選を勝ち抜いた49名が本選で競演
今回の本選には、8月に前橋市の上毛新聞社上毛ホールで開催された予選を勝ち抜いた49名が出場した。予選は8日・9日の2日間にわたって実施され、幼児から高校生まで6部門で審査が行われた。
幼児の部は予選のみの実施で、小学生1・2年の部以上の5部門から本選出場者が選出され、本選当日は午前10時の開演から夕方の表彰式まで、各部門の演奏、審査、講評が行われた。
小学生・中学生・高校生5部門で最優秀賞決定
本選は小学生1・2年の部(14名)、小学生3・4年の部(14名)、小学生5・6年の部(10名)、中学生の部(8名)、高校生の部(3名)の5部門で実施された。各部門からそれぞれ最優秀賞1名と優秀賞若干名が選出され、表彰を受けた。
会場となった高崎芸術劇場音楽ホールは、2019年9月に開館した県内屈指の音楽施設。優れた音響環境とヤマハコンサートグランドピアノ(CFX)という最高の条件のもと、出場者たちは日頃の練習成果を存分に発揮した。
高崎芸術劇場での演奏を当日限定配信
上毛新聞社は本選当日、コンクールの模様を公式サイトで無料ライブ配信した。小学生1・2年の部は午前10時から始まり、各部門の演奏、審査、講評、審査結果発表、表彰と続き、午後5時30分からは主催者あいさつと大賞発表・表彰が行われた。
配信は当日限定で、見逃し視聴には対応していない。会場に足を運べなかった県内外の音楽ファンや関係者にとって、若きピアニストたちの熱演をリアルタイムで楽しめる貴重な機会となった。
群馬県ピアノコンクールは、県内のピアノ演奏レベル向上とピアノ教育の発展を目的に毎年開催されている。今回で37回目を迎え、若い才能の発掘と育成の場として、県内音楽関係者から高い評価を得ている。


