【本日開幕】ショパン国際ピアノコンクール2025に日本勢13名が挑戦

【本日開幕】ショパンコンクール2025に日本勢13名が挑戦:ニュース

 5年に一度の頂上決戦がワルシャワで幕開け

5年に一度開催される音楽界最高峰の舞台、第19回ショパン国際ピアノコンクールが本日10月2日、ポーランドの首都ワルシャワで開幕する。世界20カ国から選ばれた精鋭84名のピアニストが、ショパンの故郷で音楽史に名を刻む栄光を懸けて熱戦を繰り広げる。

現地時間午後8時(日本時間10月3日午前3時)からワルシャワ・フィルハーモニーホールで開催されるオープニング・ガラコンサートでは、前回2021年大会優勝者のブルース・リウをはじめ、ダン・タイソン、ユリアンナ・アヴデーエワ、ギャリック・オールソンら歴代受賞者が華やかな開幕を彩る。

日本人過去最多級13名が本大会進出の快挙

今大会で特筆すべきは、日本からの参加者数の多さだ。642名の応募者から厳しい審査を経て、日本勢は13名が本大会出場権を獲得。これは過去の大会と比較しても最多級の人数。

今年4月から5月にかけて行われた予備予選を突破した10名に加え、国際コンクールでの実績により予備予選が免除された3名(牛田智大、桑原志織、小林海都)だ。

小林海都、中川優芽花ら注目株が一次予選に登場

一次予選の演奏順抽選が現地9月30日に行われ、今回は姓のアルファベット「T」から開始されることが決定した。日本勢の中でも特に注目を集めるのが、リーズ国際ピアノコンクール第2位の実績を持つ小林海都(29歳)と、クララ・ハスキル国際ピアノコンクール優勝の中川優芽花(23歳)だ。

小林は10月6日午前3時30分(日本時間)、中川は10月7日午後5時(日本時間)に登場予定。また、最年少出場者となる中島結里愛(15歳)は中川に続く午後5時30分に演奏する。

ショパン研究所公式YouTube無料配信で全世界同時視聴

今大会の全ステージは、ポーランド国立ショパン研究所の公式YouTubeチャンネル「Chopin Institute」で無料ライブ配信される。さらに公式サイトでも同時配信が行われ、世界中のクラシック音楽ファンがリアルタイムで歴史的瞬間を共有できる。

日本時間では、昼の部が午後5時から午後9時頃、夜の部が午前0時から午前4時30分頃まで開催される予定で、24時間いつでもアクセスが可能だ。

本日3日午後5時から一次予選スタート

一次予選は10月3日の日本時間午後5時からスタートされ、84名から40名程度に絞り込まれる厳しい戦いの火蓋が切って落とされる。

日本勢のトップバッターは牛田智大で、10月3日午後6時(日本時間)に登場。続いて山縣美季、山﨑亮汰が深夜の部に出演する。一次予選は10月7日まで5日間にわたって開催され、10月9日からは二次予選、最終的には10月18日から20日の本選で優勝者が決定する。

ショパンの音楽に人生を捧げたピアニストたちの魂のこもった演奏が、音楽の聖地ワルシャワから世界に響き渡る。