2025年3月2日(日)沖縄市民会館大ホールにて行われた「第46回沖縄ピアノコンクール」小学校高学年部門において金賞、沖縄市文化協会会長賞を受賞された服部さん。
今回は同コンクールや音楽コンクールに挑戦される方へ向け、お話を伺いました。

取材・文|編集部
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プロフィール

服部 来舵郎(はっとり こたろう)
沖縄県 / 沖縄市立美里小学校5年
自宅から徒歩で行ける程の距離にピアノ教室があったことをきっかけに、
3歳から親のすすめで習い始める。
これまでに、波多野正代先生、岡本真理先生、現在、桑江敦子先生に師事。
趣味・特技
折り紙、プロレス、工作
受賞歴
第43回〜46回沖縄ピアノコンクールにて、金賞、銀賞、銅賞を受賞。
沖縄ピアノコンクールを終えて

ーーコンクール、お疲れさまでした。コンクールを終えて今現在のお気持ちをお聞かせください。
服部
金賞と会長賞を受賞することができ、本当に嬉しく思っています。今回、約7ページにも及ぶ演奏曲に初めて挑戦しました。金賞が目標だったので、目標を達成できたことは自分にとって大きな喜びとなりました!
そして何よりも、ここまでずっと支え続けてくれた家族、熱心に指導してくださった先生に、この受賞の喜びを伝えることができたことが本当に嬉しいです。
ーー練習をするにあたって、どのようなことに気を付けましたか?
服部
本番で演奏したベートーヴェンの悲愴は、指先の細かい動きが難しく、どうしてもミスが出てしまうので、そこを集中的に練習しました。それから、曲の雰囲気を場面ごとに変えること、演奏時間がギリギリなのもあり、ホールでの音の遅れを考えてテンポがズレないようにすることにも気をつけました。
コンクールの準備期間は「約1年」と長い期間をかけたので、精神的なコンディションを保つために、とにかく睡眠をしっかりとるように心がけました。睡眠は本当に大切です。
家族には、練習中に静かにしていてくれたことがとても助けになりました。集中して練習できたのは、家族の協力があったからだと思っています。
ーーなぜこのコンクールに挑戦しようと思われましたか?

服部
このコンクールに挑戦しようと思ったのは、昨年も一昨年も出場したのですが、金賞を取ることができず、とても悔しい思いをしたからです。
ーー本番を迎えた当日のお気持ちをお聞かせください。
服部
本番当日は、別のコンクールで演奏がうまくいかず賞に入れなかったことがあったので、今回も同じように演奏が戻ってしまわないか心配で、とても緊張していました。
会場にはたくさんのお客さんがいて、審査員の方々もたくさんいらっしゃったので、本当に緊張しました。そんな中で深呼吸をして、少しでも緊張をほぐそうとしました。
ーー沖縄ピアノコンクールに挑戦する方へのメッセージをお願いします。
服部
日々の練習は、確かに大変に感じる時もあるかもしれません。でも、それは全て本番を心から楽しむための準備なんです。だから、「本番を最高に楽しむために、今練習しているんだ」と考えると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
ーー服部さんは作曲家では誰が好きですか?特に好きな曲とその理由も教えていただけると嬉しいです。
服部
バッハの「インベンション」です。バッハは地味だけど、深いところが好きです。
ーーー今後の目標などをお聞かせください。
服部
これからも様々なコンクールに挑戦し、たくさんの曲を弾きこなせるようになり、ピアニストとして自分の音色をたくさんの人に届けることです。
コンクールに対する熱意と、目標達成のために努力を惜しまない姿勢が本当に素晴らしいと感じました。目標に向かってひたむきに努力する一方で、練習中に家族が静かに見守ってくれたこと、先生が熱心に指導してくれたことなど、周囲の人々への感謝の気持ちを忘れない服部さん。その謙虚な気持ちと努力を惜しまない姿勢こそが、3回目の挑戦での金賞、会長賞の受賞に繋がったのだと思います。
今後の目標達成、ご活躍を心から応援しております。お話を伺うことができ、大変嬉しく思います。お忙しいところ、本当にありがとうございました。
●3月末、沖縄市役所で演奏会と表彰式。
入賞者コンサート(掲載時点で日程は未定)
第49回沖縄ピアノコンクールの概要については下記をご覧ください。