第26回北関東ピアノコンクール 本選結果発表

第26回北関東ピアノコンクール本選結果発表

第26回北関東ピアノコンクールの本選が、2025年12月21日(日)、群馬県の高崎芸術劇場音楽ホールで開催された。小学生から一般まで複数部門で審査が行われ、最優秀者賞、朝日新聞社賞をはじめ、各部門の入賞者が決定している。

約5カ月の準備を経て精鋭が集結

同コンクールは北関東地域を代表するピアノコンクールであり、予選は2025年7月に高崎会場と川越会場の2カ所で実施された。予選を通過した本選進出者たちは、約5カ月の準備期間を経てこの舞台に臨んだ。

本大会では、小学生部門の層の厚さと、中学生以上の部門における厳格な審査基準が際立つ結果となった。

小学生部門:次世代を担う若き才能

小学1・2年生の部

片岡えみりが第1位を獲得。第2位には福田結理と溝口愛莉の2名が並び、第3位は森上双葉と岡島正磨が受賞している。低学年部門では合計8名が入賞を果たし、初めての本選舞台で堂々とした演奏を披露した出場者も多かった。

小学3・4年生の部

久保田椛が第1位、髙沢柊介が第2位を獲得し、両名は朝日新聞社賞にも選出されている。第3位には杉村泰利、大川内結香、赤塚優一の3名が入り、この部門は合計7名が入賞を果たす激戦区となった。

小学5・6年生の部

恒吉花が第1位入賞。第2位には柴原康希、第3位には原優乃介が選ばれ、この部門は合計8名が入賞した。高学年部門らしく、より高度な楽曲に挑戦する出場者が目立つ結果となる。

中学生部門:助川恵杜が最優秀者賞を受賞

中学1・2年生の部

助川恵杜が第1位を獲得し、コンクール全体の最優秀者賞にも選出されたほか、朝日新聞社賞も受賞し、本コンクールの最高位受賞者としてその実力を証明した。第2位には石井結珠が入り、第3位は該当者なしとなった。

中学3年生の部

小川流星が第1位に輝き、第2位には長谷川紗瑛、第3位は該当者なしという結果だった。中学生部門は2つの年齢区分で審査が行われ、それぞれ高い演奏技術と音楽性が求められる結果となる。

連弾部門では2組のペアが奨励賞

連弾部門では小学3年生の部で中里暁斗・中里尊琉のペアが、小学4年生の部で石川結菜・石川茉歩のペアがそれぞれ奨励賞を獲得した。ソロ部門とは異なるアンサンブル能力が評価される部門で、息の合った演奏を披露した。

高校生・大学生・一般部門:専門性と水準の高さ

Sコース

大学生Sの部では佐々木陽南が第1位、坂井晴が第2位、村中柚香が第3位を獲得、一般S/aの部では阿形理央が第1位、山口優希が第2位となった。また、一般S/bの部では第1位~第3位まで該当なし、奨励賞に勝呂京子が選ばれている。

Lコース

高校生Lの部では第1位から第3位まで該当者なしとなり、自由曲で臨むLコースの最も若い部門で、求められる演奏水準の高さが明確に示された。奨励賞には齋藤璃子と須田琴音が選ばれた。
大学生Lの部、一般Lの部では第3位が最高位となり、若杉颯斗と青木智之がそれぞれの部で第3位に入賞している。

大会のハイライト

・小学生部門では各賞に多数の受賞者が選出された。特に小学3・4年生の部では朝日新聞社賞受賞者を2名輩出するなど、基礎力と表現力を兼ね備えた演奏が多く見られた。

・Lコース(生涯学習)においても該当者なしとなる賞が多く、審査員の妥協のない姿勢が示されている。一方でSコース(専門)では各部門で上位入賞者が決定しており、専門教育の安定した成果が確認された。

・連弾部門では中里 暁斗・中里 尊琉ペア、石川 結菜・石川 茉歩ペアが奨励賞を獲得した。ソロとは異なる、息の合ったアンサンブル能力が評価されている。

本コンクールの審査結果の詳細は、北関東ピアノコンクール公式サイトで公開されている。各部門の受賞者情報や今後の予定について確認できる。