第35回日本クラシック音楽コンクールの木管楽器4部門(ファゴット、オーボエ、クラリネット、サクソフォーン)の全国大会が2025年12月3日(水)から11日(木)にかけて東京都内で開催され、各部門で入賞者が決定した。
全国47都道府県から予選を勝ち抜いた若手演奏家が集結
日本クラシック音楽コンクールは全国47都道府県で予選会を実施し、本選を経て全国大会へと進む3段階の審査形式を採用している。第35回となる今大会では、木管楽器4部門の全国大会が府中の森芸術劇場ウィーンホールとパルテノン多摩小ホールの2会場で開催された。
クラリネット部門は前村が高校の部で最高位
中学校の部では、第3位に河合祐奈(小松市立芦城中3年)が入り、ほかに4名が入賞した。高校の部では前村蒼真(兵庫県立西宮高3年)が第2位で最高位となり、第3位には鈴木愛奈(愛知県立明和高2年)が入賞している。大学の部では4名が、一般の部では第3位に高橋尚也(龍谷大卒)を含む2名がそれぞれ入賞している。
クラリネット部門の結果の詳細は公式サイト入賞者一覧にて公開されている。
サクソフォーン部門は高校の部で3名が同位入賞
高校の部では、大西風駕(香川県立坂出高2年)、大村光介(岩手県立宮古高2年)、紺野あすか(東京芸大付属高3年)の3名が第3位で並んだ。中学校の部では4名、大学の部では4名、一般の部では2名がそれぞれ入賞している。
サクソフォーン部門の結果の詳細は公式サイト入賞者一覧にて公開されている。
オーボエ部門は池田が大学の部で第3位を獲得
大学の部では、池田一翔(東邦音大大学院2年)が第3位で最高位となり、ほかに4名が入賞した。高校の部では4名が、中学校の部では1名が、一般の部では1名がそれぞれ入賞している。
オーボエ部門の結果の詳細は公式サイト入賞者一覧にて公開されている。
ファゴット部門は須田が大学の部で第4位
大学の部では、須田響(東邦音大1年)が第4位で最高位となり、ほかに1名が入賞した。高校の部では1名、中学校の部では1名がそれぞれ入賞している。一般の部は該当者なしとなった。
ファゴット部門の結果の詳細は公式サイト入賞者一覧にて公開されている。
本大会のハイライト
木管楽器4部門の全国大会では、いずれの部門も第1位該当者は出なかった。クラリネット部門の高校の部で第2位が最高位、サクソフォーン部門とオーボエ部門では第3位が最高位、ファゴット部門では第4位が最高位となり、高い審査基準が示された。
高校生の活躍が目立つ大会に
今大会では高校生の活躍が目立ち、クラリネット部門の前村蒼真が全体最高位の第2位を獲得したほか、サクソフォーン部門では3名が第3位に並ぶなど、若手演奏家の成長が印象的だった。一方、大学の部ではオーボエ部門の池田一翔が第3位、ファゴット部門の須田響が第4位を獲得し、音楽大学や総合大学で研鑽を積む学生たちの実力も示された。
地域別では関西・東海勢の上位入賞が目立った
入賞者の所属をみると、関西地区から兵庫県立西宮高校の前村蒼真(クラリネット)が最高位の第2位を獲得した。東海地区からは愛知県立明和高校の鈴木愛奈がクラリネット部門第3位に入賞している。また、関東地区からは東京芸大付属高校の紺野あすか(サクソフォーン)、東邦音大関係者の池田一翔(オーボエ)と須田響(ファゴット)が上位入賞を果たした。
結果の詳細は日本クラシック音楽コンクール公式サイトの入賞者一覧ページで公開されている。



