毎日新聞社主催の第79回全日本学生音楽コンクール北海道大会本選が10月19日と26日の両日、札幌コンサートホールKitara小ホールで開催され、ピアノ・フルート・声楽の各部門で熱戦が繰り広げられた。審査の結果、全国大会への出場権を獲得したのは計11名となった。
19日ピアノ本選で菅原悠心、平瀬颯蘭、佐藤史悠が各部1位
10月19日に行われたピアノ部門の本選では、小学校・中学校・高校の3部門で計6名が全国大会出場を決めた。
小学校の部では菅原悠心(札幌桑園5年)が第1位に輝いた。第2位には田中智樹(釧路昭和6年)が入り、第3位は小管一生(札幌幌南6年)が獲得。奨励賞には海堀心莉(札幌平岡公園6年)、森奏太(札幌川北6年)、横井優月(札幌新川中央6年)が選出された。全国大会出場を決めたのは菅原と田中の上位2名。
中学校の部は平瀬颯蘭(秩父別3年)が第1位を獲得。第2位に桜庭花音、第3位に河邊茉実が続いた。奨励賞は照井彗悟、髙田眞太郎、上野莉蒼奈、阿部由奈の4名。平瀬と桜庭の2名が全国大会への切符を手にした。
高校の部では佐藤史悠(札幌南1年)が第1位となった。第2位には根本壯一郎(札幌平岸1年)が入り、第3位は賀集龍平。奨励賞には佐藤花音、木村日鞠、石田結愛が選ばれた。佐藤と根本の2名が全国大会出場を決めている。
田中智樹、桜庭花音、根本壯一郎がそれぞれの部門で2位、全国へ
ピアノ部門では各部の第1位と第2位の2名ずつ、計6名が全国大会出場資格を獲得した。小学校の部第2位の田中智樹、中学校の部第2位の桜庭花音、高校の部第2位の根本壯一郎は、第1位には及ばなかったものの全国の舞台へ進む実力を認められた形となった。
フルート本選、田中杏奈と清野礼が各部1位
10月26日にはフルート部門と声楽部門の本選が実施された。フルート部門中学校の部では田中杏奈が第1位に輝き、唯一の全国大会出場を決めた。第2位は豊田美音、第3位は中島歌子、奨励賞には伊藤妃来が選ばれた。
高校の部では清野礼が第1位を獲得し、全国大会への切符を手にした。第2位は阿部煌羅、第3位は太田絢音、奨励賞は西本朱璃となった。
声楽部門、高校は髙橋暖・櫻井うた、大学は渡邊美優が全国へ
10月26日の声楽部門では高校の部と大学の部が行われた。
高校の部は髙橋暖が第1位に輝き、第2位の櫻井うたとともに全国大会出場を決めた。第3位は篠田夏花、奨励賞には安達しずくと川口梛奈が選出されている。
大学の部では渡邊美優が第1位を獲得し、全国大会への出場権を手にした。第2位は古御堂寛、第3位は光本夕夏。奨励賞には本間南海、上田桃花、遠藤賢太の3名が選ばれた。
北海道代表11名、2025年11月27日から横浜全国大会で競演
今回の北海道大会で全国大会出場を決めたのは、ピアノ3部門から菅原悠心、田中智樹、平瀬颯蘭、桜庭花音、佐藤史悠、根本壯一郎の6名、フルート2部門から田中杏奈、清野礼の2名、声楽2部門から髙橋暖、櫻井うた、渡邊美優の3名の計11名。
各部門で熾烈な争いが繰り広げられた結果、道内を代表する若き才能たちが全国への切符を手にした。全国大会は11月27日から12月3日まで横浜みなとみらいホール小ホールで開催される。北海道代表たちの活躍が期待される。
なお、北海道大会受賞記念コンサートは2026年3月14日と15日の両日、札幌コンサートホールKitara小ホールで開催される予定。


