国内外の若手ピアニストの登竜門として確固たる地位を築いている、第6回高松国際ピアノコンクールが、2026年2月10日から23日まで香川県高松市のサンポートホール高松大ホールで開催される。9月1日(月)午前10時からチケットの一般発売が開始され、クラシック音楽ファンの注目が集まっている。
国内外から集結する若手ピアニストたちの熱戦、2026年2月に香川で開幕
2006年にスタートした高松国際ピアノコンクールは、4年に1度開催される国際的なピアノコンクールとして、国際音楽コンクール世界連盟の正式メンバーでもある権威ある大会だ。香川県の発表によると、第6回大会への参加申込は8月20日に締切られ、世界各国から才能ある若手ピアニストたちのエントリーが集まった。
審査員には審査員長の青柳晋氏をはじめ、パスカル・ドゥヴァイヨン(フランス)、ヨヘヴェド・カプリンスキー(アメリカ)、カタジーナ・ポポヴァ=ズィドロン(ポーランド)、ヴィンチェンツォ・バルツァーニ(イタリア)など、国際的に活躍する11名のピアニストと作曲家が名を連ねる。日本からは海老彰子氏、池辺晋一郎氏も参加し、多様な音楽的観点から出場者を評価する体制が整っている。
第1次審査から本選オーケストラ共演まで、成長の軌跡を追える14日間
コンクールは2026年2月10日(火)の第1次審査に始まり、2月14日・15日の第2次審査、2月17日・18日の第3次審査を経て、2月21日・22日の本選へと進む。最終日の2月23日には入賞者披露演奏会が開催され、新たなピアノ界のスターたちの演奏を堪能できる。
チケット料金は第1次審査が一般1,000円、学生500円からスタートし、本選では一般指定S席3,000円、A席2,500円、B席1,500円となっている。学生向けの割引料金も設定されており、若い音楽愛好家にも門戸を開いている。
委嘱曲演奏や室内楽共演も含む多彩なプログラム構成が見どころ
今回の大会では、作曲家・桑原ゆう氏による委嘱作品が第3次審査で演奏される予定だ。桑原氏は1984年生まれの気鋭の作曲家で、第31回芥川也寸志サントリー作曲賞を受賞し、2024年には現代曲の名門レーベルKAIROS(ウィーン)から初の作品集アルバムをリリースするなど、国際的な評価を受けている。
第3次審査ではこの委嘱曲演奏に加え、事務局指定の室内楽奏者との共演も予定されており、出場者の音楽性と協調性の両面が問われる構成となっている。本選では香川県内のオーケストラとの共演が実現し、コンクールのクライマックスを飾る。
鑑賞パスポートなら全審査を指定席で堪能
最も注目すべきは、全日程の演奏を指定席で鑑賞できる「鑑賞パスポート」が12,000円で提供されることだ。第1次審査から入賞者披露演奏会まで、14日間にわたるコンクールの全てを追うことができる贅沢な体験が可能となる。
チケットは、チケットぴあ、ローソンチケット、各種プレイガイド(サンポートホール、レクザムホール、ハイスタッフホール)、香川県庁生協、高松市役所生協、高松国際ピアノコンクール事務局で販売されている。
前回大会はYouTube配信で話題、今回も配信企画に期待高まる
2023年開催の第5回大会では、公式YouTubeチャンネルでの無料ライブ配信が実施され、会場に足を運べない音楽ファンからも高い評価を得た。各審査の演奏から結果発表、入賞者のインタビューまで、充実した配信コンテンツが提供された実績がある。
第6回大会でも同様の配信企画が期待されており、世界各地からオンラインでコンクールの熱戦を観戦できる可能性が高い。会場での臨場感とオンライン視聴の利便性を併用することで、より多くの音楽愛好家がこの音楽祭典を楽しめることになりそうだ。
4年に1度という希少性と、若手ピアニストたちの成長を間近で感じられる貴重な機会として、第6回高松国際ピアノコンクールへの期待は高まるばかりだ。チケット発売が始まった今、音楽ファンにとって見逃せないイベントが始まる。
【チケット情報】
- 発売開始:9月1日(月)午前10時より販売中
- 鑑賞パスポート:12,000円(全日程指定席)
- 単日券:1,000円~3,000円(審査により異なる)
- 学生割引あり
- 販売場所:チケットぴあ、ローソンチケット、各プレイガイドほか
【開催概要】
- 会期:2026年2月10日(火)~23日(月・祝)
- 会場:サンポートホール高松大ホール(香川県高松市)
- 主催:高松国際ピアノコンクール組織委員会
- 共催:公益財団法人高松市文化芸術財団