【全国高校ギタマンコンクール】浜松市立高校マンドリン部が文部科学大臣賞

令和7年7月26日・27日の両日、大阪府吹田市文化会館メイシアターで開催された「第55回全国高等学校ギター・マンドリン音楽コンクール」において、浜松市立高校マンドリンクラブが最優秀賞にあたる文部科学大臣賞を獲得した。2年ぶりの栄冠となる同校の快挙に、会場は大きな拍手に包まれた。

最優秀賞は浜松市立高校マンドリンクラブが獲得

今年で55回目を迎える伝統のコンクールで頂点に立った浜松市立高校。全国58団体が参加した激戦を制しての栄冠となった。

静岡県勢の文部科学大臣賞受賞は、高校生による「ギタマン甲子園」とも呼ばれるこのコンクールにおいて快挙といえる。同校は2023年にも文部科学大臣賞を受賞しており、2年ぶりの栄冠となった。静岡県を代表する強豪校として、今回の受賞で改めて全国トップレベルの実力を証明した。

明治大学附属明治中高MCが朝日新聞社賞で準最優秀

準最優秀にあたる朝日新聞社賞には、明治大学附属明治中学校・高等学校マンドリンクラブと大妻高等学校マンドリンクラブが選ばれた。明治大附属明治は過去にもイタリア総領事賞などの特別賞を受賞している実力校で、今回の朝日新聞社賞受賞により安定した演奏力の高さを改めて示した。

両校とも東京都の代表として全国大会に臨み、それぞれ異なる音楽性を披露。審査員からも高い評価を受けての受賞となった。特に明治大附属明治は中高一貫校として幅広い年齢層の部員が一体となった演奏が印象的だったという。

全国知事会賞に十文字中高、中央大附属中高が輝く

全国第3位にあたる全国知事会賞には十文字中学・高等学校マンドリン部と中央大学附属中学校・高等学校マンドリン部が選ばれた。

十文字中高マンドリン部は丸本大悟・末廣健児作曲「虹彩II」を演奏し、優秀賞と全国知事会賞をダブル受賞。一方、中央大附属中高も「全国3位『全国知事会賞』受賞」として、部員一同の努力が実を結んだ結果となった。昨年は文部科学大臣賞を受賞していた中央大附属中高だが、今年も上位入賞を果たした。

両校とも東京都勢として地元の期待に応える素晴らしい演奏を披露し、関東地区の層の厚さを印象づけた。

その他の特別賞では、静岡県立静岡高等学校ギター・マンドリン部が「スペイン大使賞」を受賞するなど、各校の個性豊かな演奏が評価された。審査員からは各校の演奏に対する詳細な講評が寄せられ、参加校にとって貴重な学びの機会となった。

コンクールを主催する公益社団法人全日本高等学校ギター・マンドリン音楽振興会では、毎年7月の全国コンクールを通じて、全国各地の高校ギター・マンドリン活動の振興と技術向上を図っている。

BRAVO Live音源販売で感動の演奏を再び

今回のコンクールでは、専用のストリーミングサービス「BRAVO Live」にて全出演校の音源データ販売が開始されている。同サービスでは、スマートフォン専用アプリを通じて各校の演奏を高品質な音源で楽しむことができる。

出演者やその家族、ファンの方々にとって、感動の瞬間を何度でも聴き返すことができる貴重なサービスとなっている。また、全国大会に出場できなかった学校の関係者にとっても、全国レベルの演奏を学ぶ機会として活用されている。