【東海】吹奏楽コンクール強豪高等学校10選!【2025最新】

【東海】吹奏楽コンクール強豪高校10選!【2025最新】特集

10月に開かれる全日本吹奏楽コンクールに向け、東海地方の高校の吹奏楽部に熱い視線が集まっています。パワフルな金管、繊細な木管、息の合ったパーカッション。ステージにかける高校生たちの情熱は大人顔負け。

本記事では、東海支部(長野・岐阜・愛知・静岡・三重)の5県から、全国大会に名を刻んだ強豪校を中心に、全国大会までの軌跡や受賞歴、学校ごとの“強み”をわかりやすく解説します。

秋の全日本吹奏楽コンクールに向けて、注目の高等学校を一緒に見ていきましょう!

目次

聖カタリナ学園光ヶ丘女子高等学校(愛知県)

Amazing Grace/(芳賀 傑)​ Amazing Grace/(Takashi Haga)〈聖カタリナ学園光ヶ丘女子高等学校〉COMS-85193
Amazing Grace/芳賀傑

最近5年の全国大会出場は2021年・2022年・2023年・2024年で、特に2021年は金賞、2022年は銀賞、2023年も銀賞、2024年は銅賞を受賞しています。

光ヶ丘女子高等学校は、全日本吹奏楽コンクール常連の女子校吹奏楽部で、顧問の的確な指導のもとで生み出される、繊細で表現力豊かな演奏が魅力です。

自由曲のジャンルは邦人現代作品からクラシックの大作まで幅広く、安定した技術で全国大会でも毎回上位の評価を受けているほか、東海支部大会でも常にトップクラスの成績を収めています。県大会では朝日新聞社賞を複数回受賞するなど、その完成度の高いサウンドは、常に聴衆を魅了しており、全日本吹奏楽コンクールでも全国大会出場が期待できる一校といえるでしょう。

愛知工業大学名電高等学校(愛知県)

愛工大名電高校 吹奏楽部 「ディープ・パープル・メドレー」
ディープ・パープル・メドレー

愛工大名電高校吹奏楽部は“全国大会最多出場校”として知られる伝統校で、2020年代は2021年から2024年まで4年連続で全国大会に進みました。全国大会への出場回数は通算45回にも及び(うち金賞17回受賞)、この記録は日本一です。

部員は約200名と非常に大所帯ですが、「みんなで支えあい、一生の絆を築く」というモットーのもとチームワークは抜群。一見ハードな練習を想像しがちですが、実際は「楽しむことで強くなる」方針で日々活動しており、和やかな雰囲気の中で実力を磨いています。また、自由曲では交響詩や吹奏楽オリジナルの大作に果敢に取り組み、2022年には全国大会で金賞を獲得するなど安定した強さを発揮。その高い技術力と表現力で東海支部代表の座を不動のものとし、毎年確実に全国で結果を残す強豪校です。

浜松聖星高等学校(静岡県)

浜松聖星高校 吹奏楽部「愛と真理でやらまいか」第26回全日本高等学校吹奏楽大会 in 横浜
愛と真理でやらまいか/小椋佳(第26回全日本高等学校吹奏楽大会 in 横浜)

全国大会への出場回数は11回に上り、最近5年の出場は2021年・2022年・2023年・2024年と、4年連続で、いずれも全国大会では銀賞を受賞。また、2017年から4大会連続で東海代表に選ばれるなど全国常連校の仲間入りを果たしています。

浜松聖星高等学校は、静岡県から頭角を現した新しい学校で、繊細で洗練されたサウンドが特徴。豊かな表現力と安定感ある合奏が評価され、2010年代から全国大会の常連校となり、特に2017年以降は連続して東海支部代表に選ばれています。難易度の高い現代作品(例えば西村朗作曲「秘儀V(エクリプス)」)にも挑戦し、各パートのバランスの取れた響きで聴衆を魅了するなど、着実に実力を発揮する強豪校といえるでしょう。

常葉大学附属橘高等学校(静岡県)

2024.9.28 常葉大学橘高校 吹奏楽専攻 シネマ・ウィンド・コンサートPART.2
アニメのメドレー(シネマ・ウィンド・コンサート)

常葉大学附属橘高等学校は静岡県を代表する伝統校の一つで、かつて全国大会出場経験もある実力校です。直近5年間で全国大会への出場はありませんが、その代わり東海支部大会で上位入賞の常連で、2021年から2024年まで4年連続で高校A部門銀賞を受賞しています。

ベテラン顧問のもとで生み出される厚みのある豊かな音色と安定したアンサンブルに定評があるほか、毎年ドラマチックな大作を自由曲に選ぶ傾向があり、2024年東海大会では被曝テーマの大作「ラッキードラゴン~第五福竜丸の記憶~」に果敢に挑み、会場を沸かせました。全国大会出場こそ近年ないものの、その完成度の高い演奏は支部大会で存在感を示し続けています。

安城学園高等学校(愛知県)

メルヘン/酒井格 2024課題曲III 安城学園高等学校吹奏楽部 Märchen/SAKAI, Itaru by Anjo Gakuen Wind Orchestra
メルヘン/酒井格(第72回定期演奏会)

安城学園高等学校は直近5年間の全国大会出場はありませんが、かつて全日本吹奏楽コンクールで13回の全国大会出場を果たした経験を持つ伝統校。現在の部員数は約80名で、「文武両道」と「美しいサウンド」をモットーに掲げ、日々質の高い音楽を追求しています。

基礎基本を大切にしつつ、一人ひとりが音楽性豊かに演奏できるよう練習を積み重ねているほか、マーチングやアンサンブルコンテストなど多彩な分野にも挑戦しており、特にマーチングでは全国大会出場の経験もあります。 

先輩から受け継いだ伝統に現役生たちの情熱が加わり、近年は県大会・東海大会でも上位入賞の常連です。再び全国大会への出場の切符を手にする日は近いかもしれません。

長野県小諸高等学校(長野県)

長野県小諸高等学校吹奏楽部 ありがとうコンサートより/「翡翠」よりⅠ.雨上がりに… Ⅱ.焔の如く輝き【がんばろう 長野の吹奏楽部!】
「翡翠」よりⅠ.雨上がりに… Ⅱ.焔の如く輝き(ありがとうコンサート)

直近5年間の全国大会への出場はありませんが、その代わり東海支部大会で健闘しており、2021年・2024年の東海大会高校A部門で金賞を受賞しています。(いずれも代表選出はならず)

小諸高等学校は長野県勢の中で全国大会を目指し続ける伝統校。県大会ではたびたび最優秀団体に選ばれ、2024年には長野県大会で朝日新聞長野総局賞(最優秀賞)を受賞しました。

また、邦人作品からクラシック名曲までレパートリーが広く、木管の澄んだ響きと金管の厚みが調和した魅力あるサウンドで、東海大会で高評価を得ています。北信越地区を代表する存在として、その実力は全国レベルに迫るものがあり、今後の期待が高まる高等学校です。

長野日本大学高等学校(長野県)

長野県の私立高校として設備と指導環境に恵まれ、急速に力を伸ばしている新鋭校です。直近5年間の全国大会出場はありませんが、近年は長野県大会で上位入賞し、2023年に東海支部大会へ初出場(高校A部門銀賞)を果たしました。

長野日大吹奏楽部は、高校から吹奏楽を始めた初心者も多いですが、少しでも上を目指して日々練習に励んでおり、大編成を活かしたダイナミックで厚みのあるサウンドと、細部まで行き届いた丁寧な表現が魅力です。

部員同士の仲も良く、先輩・後輩の壁もない明るい雰囲気で活動し、野球応援など学校行事にも積極的に参加して学校全体を盛り上げています。東海大会で健闘を見せていることから、今後全国大会への初出場が期待される注目校といえるでしょう。

岐阜県立岐阜商業高等学校(岐阜県)

岐阜県立岐阜商業高等学校吹奏楽部 岐阜県マーチングバンド・スプリングカーニバル 2025 05 06
ディスコキッド、花になって、ほか3曲(岐阜県マーチングバンド・スプリングカーニバル)

スポーツでも有名な学校ですが、吹奏楽部も負けず劣らずの強豪校。全日本吹奏楽コンクールでは惜しくも全国大会出場はありませんが、東海支部大会には何度も代表として出場しており、その実力は確かです。

岐阜商業高等学校の強みは大編成を活かした豪快でパワフルなサウンドと、キレのある動きで観客を圧倒する「県岐商スタイル」。日頃の練習では、コンクールの座奏とマーチングの双方に取り組み、体力づくりや基礎合奏にも余念がありません。全国大会常連校に肩を並べる実力を持ちながらもあと一歩届かない状況が続きますが、その演奏水準は高く評価されており、これからも岐阜から全国へエールを響かせてくれることでしょう。

皇學館高等学校(三重県)

風になりたい

皇學館高等学校は、近年急速に頭角を現している強豪校。直近5年間の全国大会への出場はありませんが、東海支部大会では近年躍進を遂げており、2023年・2024年と高校A部門で連続金賞を受賞。2021年・2022年も銀賞で健闘しています。

普段は顧問の指導のもと、豊かな音楽表現と緻密なアンサンブル力を磨き、難度の高い近代作品にも果敢に挑戦。木管セクションの美しい響きと金管・打楽器陣の迫力を両立させた演奏が持ち味です。近年、東海大会での評価が向上しており、初の全国大会出場に向けて着実に力を蓄えている注目校と言えます。

三重県立白子高等学校(三重県)

【三重県立白子高等学校】 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より/J.バッハ(大野博史)最優秀グランプリ賞・文部科学大臣賞受賞 第28回日本管楽合奏コンテスト全国大会〈高等学校S部門〉
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より/J.S.バッハ(第28回日本管楽合奏コンテスト全国大会)

白子高校吹奏楽部(読み方は「しろこ」)は、鈴鹿市にある県立高校で、三重県内では屈指の強豪として知られています。全国大会への出場こそまだ果たせていませんが、県大会での金賞常連校であり、東海支部大会にも三重県代表としてたびたび出場しています。

同校には「文化教養(吹奏楽)コース」が設置されており、音楽理論やソルフェージュなど専門的な授業を受けながら部活動で実践力を磨けるのが大きな特長。こうした教育環境の下、部員たちは基礎からしっかりと音楽を学び、質の高いハーモニーを追求しています。 専門コースで培った音楽力とチームワークを武器に、白子高校吹奏楽部は「いつか全国へ」の夢に向かってこれからも挑戦を続けていくことでしょう。

吹奏楽東海支部は、歴史ある伝統校と勢いある新鋭校が入り交じり、まるでカラフルな音の博覧会。全国大会出場という大舞台の裏には、早朝練習、合宿、先輩から受け継いだ譜面など、涙ぐましい努力が光ります。

秋の全日本吹奏楽コンクールでは、東海支部のプロ顔負けの演奏技術のほか、仲間と協力して音楽を作り上げる熱い青春も感じながら応援しましょう!

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